おいしいコーヒーのいれ方 (3) 彼女の朝 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3497
感想 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473308

作品紹介・あらすじ

進展するとみえて、なかなか思うようにすすまない勝利とかれんの「秘密の恋」。互いの心が見えなくて、不安になったりもしたけれど。そんな気分をすべて洗い流したくてふたりで来た鴨川。思いっきり海ではしゃいだその帰り、外房線の不通というアクシデントが。「…今日は、鴨川にいない?」消え入るようなかれんの言葉の意味が、ようやく理解できたとき勝利は-。はじめての、ふたりだけの夜。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第三作。二人で鴨川に出かけたが、外房線が普通になり、帰宅困難者になってしまう。はじめての二人だけの夜。でも、長いシリーズのまだ三話目ですから、進展は無いですよね。携帯もスマホも無い、良き時代のお話です。

  • シリーズ3作目。200ページ弱でサクッと読める軽やかさが好き。
    勝利とかれんの関係がすこーしずつ進展していっている。相変わらず佐恵子おばさんはまだ家にいるけれど、期せずして二人で鴨川に一泊旅行が叶ったところまで。一番最後の一行にギョッとしてしまった。続きが気になる。

    いつもはっちゃけたあとがきも面白くて親しみが湧く。
    「いい顔をしているかどうかは、いい目を持っているかどうかで決まります。そして、いい目を持っているかどうかは、その人の魂が今より高いところを目指しているかどうかにかかっているのです。」
    という言葉。痺れるなあ...

  • ショーリとかれん、初めての一泊旅行へ。
    ショーリのことを好きなりつこの発言で、やきもちを焼いたかれんが可愛い。
    お互いを大切にし合ってる2人の今後が、楽しみです。

  • シリーズ3作目。
    このシリーズは全巻読み切ろうと思った。

    ゆっくりと関係が進んでいく2人だが、それくらいのペースが心地よく感じてしまう。自分自身が最近ゆっくりとできていないからだろうか?

    巻末の「最初のあとがき」にあった、「良い目」の話は共感できた。

  • 「WE'RE ALL ALONE」
    全く気がつかない周囲。
    互いにバレないようにしているのもあるだろうが、端から見れば恋人同士だなんて思えないのだろうな。

    「WITHOUT YOU」
    酔わされた後の出来事。
    何も知らない人からしてみれば、想い人に向かって気のある様な中途半端なことをしている悪女だろう。

    「LOVE ME TOMORROW」
    お見合い話だけでなく。
    出会いもなく困っているのであればいいが、本人が望んでいないのに勝手に盛り上がるのは迷惑だろう。

  • 合宿先からの連絡やお家に帰れない連絡、泊まる場所を探す連絡、全て公衆電話からで、スマホどころかガラケーもない時代はこうだったんだなと感じた。
    今なら合宿に行ってたってタイミングさえ見つけられればいつでも連絡できる。でも連絡できないからこその早く会いたい気持ちとか声を聞いたらもっと会いたくなってしまうってことなんだろうな。
    少しうらやましい。せめてガラケー時代に戻りたいなぁと思った。

  • いつもと同じく一難去ってまた一難といった苦労の絶えない勝利、実際の恋愛もまぁそんな所だろう。初めてのお泊まりで緊張してうまくいかないのはあるあるだなと読んで思い出してしまった。お互いに好きと言う気持ちを再確認できたので次回作も頑張れショーリ!!!

  • 感想記録なし

  • 身近な大人のお節介さが秘密の恋をさらに秘密にしなあかんものに加速させてた。
    いわゆる婚期と言われる時期に、こーであるべきあーであるべきって一般論かのようなものでありがた迷惑してくる人が身近におったらしんどいやろうなあと実感した。
    登場人物は空気読める人とほんまに読めへん人に分類できる。
    ショーリがほんまにカレンのことが大好きで好きすぎてどうしようもなくなってる感じとかなんかもう愛おしかった。

  • 誰かを死ぬほど好きになる、その相手も自分のことを好きでいてくれる。かれんと勝利の恋には、相思相愛ゆえの悩みがつきまといます。大切にするって、こういうことか。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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