天帝妖狐 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8721
感想 : 769
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473421

作品紹介・あらすじ

とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせるようになる。しかし、そんな夜木を凶暴な事件が襲い、ついにその呪われた素顔を暴かれる時が…。表題作ほか、学校のトイレの落書きが引き起こす恐怖を描く「A MASKED BALL」を収録。ホラー界の大型新人・乙一待望の第二作品集。

感想・レビュー・書評

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  • “トイレの落書き”や“こっくりさん”を、見たりやったりしたことはないだろうか。それらに着目した設定なのか、よくこんな物語や展開を思いつくと思う。読みやすくページを捲る手が止まらなかったが、そんなにハマれなかったかなぁ…。
    登場人物も好きになれなかった。何なの?何でそんな事する?なんかあなたキライ…とモヤモヤした気持ちが残る(・̆・̆)༳ごめんなさい(_ _;)

    【A MASKED BALL ア マスクド ボール─及びトイレのタバコさんの出現と消失─】
    学校のトイレの落書きを巡る話。ある日トイレ個室のタイルの壁に「ラクガキスルベカラズ」とカタカナで書かれ、それに対し別の人物が次々と書き込みをし、次第にやり取りするようになる。
    いつもカタカナで書くアイツが壁に宣告すると、校内で本当に事件が起きる。アイツは誰だ!?

    【天帝妖狐】
    こっくりさんをしていたら背後に気配を感じる。そのモノとある契約をしたことにより、自身が変貌していくおっかない話。
    変貌して行く中で、神の慈悲や人の温かさをまだ感じ取ることのできる自分に残った人間の心。それに一縷の希望を抱く心理描写が見事。
    死ぬのが怖くても得体のしれないモノと“契約”をしてはダメ!不死身の恐ろしいことよ…:(꒪꒫꒪):

    • なおなおさん
      この本に出てくるキツネも出しておきます!
      ▲ ▲
      ◠ ◠
      ╮ ╭

      三▼三

      顔文字を始める...
      この本に出てくるキツネも出しておきます!
      ▲ ▲
      ◠ ◠
      ╮ ╭

      三▼三

      顔文字を始めると止まりません(-_-;)
      失礼しました〜(* > <)⁾⁾毎回ごめんなさい^^;
      2023/05/13
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      なおなおさ~ん(*´▽`*)
      凄すぎますわ!キツネだぁ~♪
      なおなおさ~ん(*´▽`*)
      凄すぎますわ!キツネだぁ~♪
      2023/05/13
    • 1Q84O1さん
      私、毎回楽しみにしてまーす
      (*ノェノ)キャー
      私、毎回楽しみにしてまーす
      (*ノェノ)キャー
      2023/05/13
  • ラクガキとコックリさん。トイレと永遠の命。ホラーのようでホラーではないしっかりとした物語。

  • ホラーと言えばホラーなのかもだけど、純恋愛のようラストは泣いてしまった。杏子との思い出は夜木をどこまで支えてくれるのかな。A MASKD BALLも良かった。

  • 学校の怪談が苦手です。
    タッキーこと滝沢秀明くんがキラキラ可愛かった「怪奇くらぶ」も見てしまった後には後悔…
    「地獄先生ぬ~べ~」も回によっては怖すぎてうなされたほど…

    辻村深月さんの「ふちなしのかがみ」も学校の怪談がベースっぽいので手を出せずにいます。

    こちら、乙一氏流「トイレの花子さん」と「こっくりさん」。

    トイレの花子さんの顔の見えない怖さや、天帝妖狐における早苗のもたらした異変…きっかけが軽いものであるだけ、魔に取り込まれる危うさに震え上がります。

    しかも夜に読み終えてしまった…いやだよーう。
    伏見稲荷大社に行ってみたかったけど今はちょっと怖いな…

  • A MASKED BALL
    始まりは有りがちな学園ストーリーかと思いきや、変則な交換日記から事件が展開して行き後半では犯人探しが始まる。
    天帝妖狐
    人生で一度は不安に考える死というものを一時の判断で不死を選んだ、諸々の事件があり無限の時間の中反省し続けるところで話は終わり、助けは無いのかと思うのは私だけだろうか。

  • 2023-8
    天帝妖狐は気が遠くなるほどの孤独の中で暖かさに出会う話。ただそれよりも夜木が復讐をする時に快感を覚えた部分の描写がとてもリアルで、読んでる私も「わかる」と感じてしまった。そう思ったからには自分の中にもそう言った人間のどうしようもない汚い部分があって、それを隠しながら生きているのがとても滑稽だと思う。

  • いまひとつ、だったようなおぼえが。

  • 表題作良かったです。夜木…。心が寂しくなりました。
    最後に泣きそうになりました。はい。

    A MASKED BALLもよかったです。とても読みやすく、次のページをめくるスピードが速かったです。物語の登場人物になれた感じで読めたので、凄く好きです。

  • 夜木の手紙の最後の文章が印象的な作品でした。 彼はこれからの長い時間、孤独と絶望の中で過ごしながらも、きっと杏子との思い出を胸に生きていかなければならないのでしょう。 それは幸せなことのようでもあり、寂しいことのようにも思えます。 どうか神様、夜木を救って下さいと、お願いですから彼を呪いから解放してくださいと、思わずにはいられませんでした。 哀しいですが、優しく胸を打つ作品です。

  • 面白かったけど、気分が良くない。
    いやーな感じが残る。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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