R.P.G. (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2001年8月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784087473490

作品紹介・あらすじ

住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー! (解説・清水義範)

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さと家族の絆について考えさせられるミステリーです。物語は、インターネット掲示板で「疑似家族」を築いた男性が殺され、その周囲で起こる一連の事件を描いています。登場人物たちの奇妙な関係や、特...

感想・レビュー・書評

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  • 擬似家族から殺人事件へ発展。

    誰が何のために事件を起こしたのか、
    わかった時の苦しさはなんとも言えない。

    家族の絆ってなんだろう…と考えさせられた。

  • あらすじとして、ある男が殺され、その男と近しい女性も殺害されるという事件が発生。被害者の身辺を捜査するうちに普通とは言い難い奇妙な人間関係が浮き彫りに。彼は実在する家族とは別にネット上で疑似家族を作っていたのだ。。。
    という感じ。

    読んでいて感じたのが、、、、
    登場人物を最初に出し過ぎ!!と思って読んでしまい、人物を記憶するのを早々に放棄して読んでしまった。勿体無いことをした。後半の怒涛の展開。なんとなく読み進めたが、途中の勢いが素晴らしかった。そして、出てくる登場人物の性格の悪さよ。ねちっこく暴力的な性格。特に女性陣。嫌いだなぁ。

  • あっという間に読み終わり。
    面白かった、そして、やられたぁー。
    途中まではスピードが遅かったけど、取り調べが始まってからはどんどん進む。

    ネットでの人間関係も大切。
    でも、お父さんは現実の家族をもっと大切にすべきだったね。その辺はモヤモヤする。

  • R.P.G

    社会性★★★★★
    展開 ★★★
    よみやすさ★★★★★

    【購読動機】
    宮部みゆきさん。「火車」に圧倒されました。その印象が強く期待をして購読です。

    【総評】
    「火車」同様に社会性を反映した作品でした。今回のテーマは「家族」「居場所」です。
    登場人物は少なく、関係性も単純です。したがって、読みやすいです。その一方で、複雑ではないため、展開を想起しやすく、事件の犯人も目星がつきやすいです。
    ミステリー小説というよりも、問題提起小説といえましょうか・・・。

    【物語】
    2つの殺人事件が発生します。
    1;女子大生
    2;世帯主。会社員。
    2つの殺人事件には「接点」がありました。それは、1の女性が2が勤める会社のモニターアルバイトであったことです。
    警察が調べていくうちに2;には、多少の秘密があることがわかりました。
    それは、ネット、そうリアルと別の世界に「家族」が存在していたことです。
    その世界には、妻、長男、そして長女がいたのでした。

    【展開】
    事件には、必ず「動機」が存在します。物語が複雑になるときは、大抵この動機が「複雑」「巧妙」です。読者側が想像をするに時間を要します。
    この小説「R.P.G」は逆です。犯人の動機はシンプルです。

    【読み終えて】
    キーワードは「家族」「居場所」です。
    メディアは、大阪・東京の繁華街で、自宅に帰らず時間をすごす未成年の姿を報じることがあります。彼らの今の居場所は「繁華街」です。
    事象は結果です。その裏側には、ひとりひとりの「物語」(結果につながるきっかけ)があるはずです。
    この小説「R.P.G」を読み終えて、その光景がまぶたに浮かぶのでした。

  • RPGと言うタイトルと、ナツイチ2023限定の可愛い表紙に惹かれて購入。
    ネット上で擬似家族を営む男女4人。その内の父親役の男性が殺された。誰が殺害したのかを探りながら、インターネットの人間関係、家族の絆について考えさせられるミステリー作品。

    犯人は割と早めに推測できたが、終盤にどんでん返しが待っていた。タイトルの意味の回収が秀逸で流石宮部みゆきさんだと思った。
    本書は宮部作品の中ではライトな印象を受けたが、現実の家族も交えて複雑な関係性を紐解く流れは面白く読み応えあり。

    『模倣犯』と『クロスファイヤ』の刑事が、タッグを組んで事件の謎に迫る所も面白い。『模倣犯』は随分前に読了しているが武上刑事の事忘れてしまっていたので再読したい。『ファイヤ』は未読、石津刑事が素敵だったのでこちらも読んでみたいと思った。

  • RPGを読んで、現実の世界では本音を出せず、ネットの世界では本音を出せる人が多いということに気づきました。最近の時代では、このような人は決して少なくないと思います。誰もが抱えている寂しい気持ちを、ネットの世界が癒してくれることも多く、心の支えになっている場合もあると感じました。

    しかし、ネットの世界では思い通りにいくことが多くても、現実の世界では必ずしもそうはいきません。そのため、ネットの世界に依存しすぎてしまうことには注意が必要だと思いました。現実とネットのバランスを大切にしながら生きていくことが大事なのだと、この本を読んで考えさせられました。

  • ネットでの疑似家族という設定がまずおもしろい。
    だいぶ前の作品なので、少し時代の古さを感じたけど、読みやすいのであっというまに完読。
    なんだかなーと読んだあと切ない気持ちになった。

  • 最初、なかなか入り込めず「失敗したかな?」とおもったんですが、最後まで読んで正解でした。というか、後半は一気読み。面通しが始まってからのじわじわ詰めていく感じが良かったです。こういうの好き。結構早い段階で犯人を気付かせるようにしてあるのには、理由があったんですね。そこまで考えて、そこまでやっちゃったの!?ってビックリしました。タイトルが、最大のヒントですね!面白かったです。


  • ネット上で架空の家族を作って遊んでいた被害者…Twitterの中にもそんな家族がたまにあるな
    20年以上前に書かれた本なのに古さを感じない
    途中から犯人の予想ついてつまらないかと思いきや、犯人を騙した内容に私自身もまんまと騙されてしまってた
    この本の面白さは犯人を当てる事ではなかった

  • ネット上の疑似家族のお父さんが殺され、警察が事件について捜査する。読み進めていく中で家族とは何なのかを考えさせられる内容だった。

  • 帰省した際に本棚の奥に発見したので再読。

    内容はすっかり忘れていたものの学生時代に読んだときは、それなりに満足した作品のはずなのに今読んでみると、物足りませんでした。

    ネット上で擬似家族を演じていた4人のうち父親役を演じていた男性が殺害される。
    また、その男性のかつての不倫相手も殺される。

    テンポのよい展開は素晴らしいですが犯人は分かってしまう上、その犯人の感情の吐露を読んでも幼稚で短絡的、としか感じられませんでした。

  • ネットの中で擬似家族を演じる父親に、憎しみを抱き殺した一美。家族の歪みが引き起こした事件に、中盤から後半にかけて怒涛の展開を繰り広げる。登場人物が多くてこんがらがるが、面白くページをめくる手が止まらなかった!

  • 「火車」以来、久々に読んだ宮部みゆきさんの作品。
    友人からの勧められて購入、読了。

    うーん、正直まあまあだったかな…
    ミステリー作品として、このくらいの驚き具合の作品はもう読み飽きたかなぁという感じ。

    「RPG」という名前も含めた、どんでん返しのプロットだけでは良作とも思えず…
    かと言って、ネット上での仮装家族という設定、人間模様だけでは面白いとも思えず…
    どっちも中途半端な作品だったかなぁという感じ。
    おそらく、作者としては前者をメインにした作品だとは思うのだけれど。

    2001年の作品としてはそこそこ新しかったのかな?
    ある程度小説を読み慣れた人には、少し物足りなさが残ると思う。

    <印象に残った言葉>
    ・ちか子は心のなかで呼びかけた。集中治療室に横たわる中本の様子は、どうしても想像ができなかったから、捜査本部の呼び出され、初めて中本に会って、彼の説を聞かされたときのことを思い出し、そのときの顔を思い浮かべた。お見事でした。(P231)

    ・彼らは本物じゃないよ。あれもお芝居だ。(P285 武上)

    <内容(「Amazon」より)>
    住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー!

  • タイトルが天才的。
    面白かったー!!

  • 模倣犯 クロスファイヤを読んでたらもっと入り込めたのかな? っと……それぞれ読んでまた挑戦したいっと思う。

    家族ごっこ 取り調べごっこ の中で家族とは?を考えさせられたが、良介はまったく理解出来なかった。

    劇的な事が起こる訳でもなく、取り調べの中から真犯人を追い詰めて行くゆっくりした心理戦に 読む手が止まらなかった。

  •  この作品は、読者に犯人はこいつだと思わせておいて進行する。ラストで、突如としてある人物のある発言で物語が急展開を迎えるが、そこで引っ張られた。その直前に読者が予想していたものを壊す。

  • 「RPG」というネット内でのつながりを書いた物語。
    少し時代が古(20年ほど前)く、ストーリーに出てくるガラケーやパソコンが今ではスマホになってるけど、物語の本質は今の時代と変わらない。
    まあ、当時はオンラインでのつながりはそれだけで完結していて、リアルはリアルで別に存在してる。
    ただ、今はオンオフの区別はなく、リアルで繋がりのある人ともオンラインで繋がるような違いかな。

    300ページにも満たない内容は、宮部先生の作品では短い部類。
    そんな中で伝えたい内容のみをサッと繰り出す手法は、他の宮部先生の「やたらと登場人物が多い物語」に比べるとすごく新鮮でした。
    サクッと読める内容で、あっさり完結するには向いている内容かなと思う。

    ちょっと、先生の他の作品を読んでると「あれ?同じ人が書いたの?」と一瞬勘違いするような。
    ただ、とても読みやすく、サッと読み終える作品でした。

  • 初の宮部先生作品でした。文章が読みやすく一気読みでした。途中で犯人が何となく分かってしまいましたがそれ以外の部分で楽しめました。先生の他の作品も読んでみたくなりました♪

  • ネットで簡単に他人と繋がれるからこそ、息抜きにもなるし、現実での生活をくすませる要因にもなる。
    自分が疑似家族を築くことになったら、それはそれでおもしろそうだけど、たしかに「自分の家族」がそれをやっていたとしたら。なかなか考えものだなぁ。

  • 宮部みゆきさんデビューしました☆
    主に取調室で、2つの殺人事件を解決してゆく過程が展開されてゆきます。
    この本の初版は2001年で、ネット環境もネットにいる人々もすごく進化してると感じています。この本もそのきっかけになっているのではないでしょうか。
    殺された被害者とネットユーザーの数人は、現実に存在する家族とは別に、仮想家族をつくっていました。
    犯人はさておき、この犯行はどうしたら防げたんだろうって考えたとき、ネットのそういう仮想空間が悪いんじゃない、現実を忘れたくなるような、なまぬるい、居心地の良いあやふやな「ファジー」な空間に身をおくことが危険なのだと思います。ファジーは解決方法じゃない。先延ばしにするだけで解決しない。むしろこじれていった鴻上さんの第三舞台のお芝居を思い出しました。ファジーをファジーのままにしておいちゃいけない。しっかり考え、決める意志を持たなくちゃって。それを思い出しました。大好きなお芝居を思い出すなんて渾身のすごいRPGだったからっていうのもあるのかな。現実の関係がどうしても歪んでいるとわかっているなら、自分や相手を傷つけず、離れてみるという選択肢を貫くべきです。
    この作品にでてくるステキな武上刑事「模倣犯」で、石津刑事は「クロスファイア」でそれぞれ主役だそうです。読んでみたいです。
    まとまっていないかな。またまとまったら修正します。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ・みゆき):一九六〇年東京都生まれ。八七年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木三十五賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。『霊験お初捕物控』『ぼんくら』『三島屋変調百物語』シリーズ、『きたきた捕物帖』シリーズなど著書多数。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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