- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473490
感想・レビュー・書評
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ネットの中で擬似家族を演じる父親に、憎しみを抱き殺した一美。家族の歪みが引き起こした事件に、中盤から後半にかけて怒涛の展開を繰り広げる。登場人物が多くてこんがらがるが、面白くページをめくる手が止まらなかった!
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「火車」以来、久々に読んだ宮部みゆきさんの作品。
友人からの勧められて購入、読了。
うーん、正直まあまあだったかな…
ミステリー作品として、このくらいの驚き具合の作品はもう読み飽きたかなぁという感じ。
「RPG」という名前も含めた、どんでん返しのプロットだけでは良作とも思えず…
かと言って、ネット上での仮装家族という設定、人間模様だけでは面白いとも思えず…
どっちも中途半端な作品だったかなぁという感じ。
おそらく、作者としては前者をメインにした作品だとは思うのだけれど。
2001年の作品としてはそこそこ新しかったのかな?
ある程度小説を読み慣れた人には、少し物足りなさが残ると思う。
<印象に残った言葉>
・ちか子は心のなかで呼びかけた。集中治療室に横たわる中本の様子は、どうしても想像ができなかったから、捜査本部の呼び出され、初めて中本に会って、彼の説を聞かされたときのことを思い出し、そのときの顔を思い浮かべた。お見事でした。(P231)
・彼らは本物じゃないよ。あれもお芝居だ。(P285 武上)
<内容(「Amazon」より)>
住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー! -
帰省した際に本棚の奥に発見したので再読。
内容はすっかり忘れていたものの学生時代に読んだときは、それなりに満足した作品のはずなのに今読んでみると、物足りませんでした。
ネット上で擬似家族を演じていた4人のうち父親役を演じていた男性が殺害される。
また、その男性のかつての不倫相手も殺される。
テンポのよい展開は素晴らしいですが犯人は分かってしまう上、その犯人の感情の吐露を読んでも幼稚で短絡的、としか感じられませんでした。
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ネットで簡単に他人と繋がれるからこそ、息抜きにもなるし、現実での生活をくすませる要因にもなる。
自分が疑似家族を築くことになったら、それはそれでおもしろそうだけど、たしかに「自分の家族」がそれをやっていたとしたら。なかなか考えものだなぁ。 -
ネットにはまっているヒトに。
現実はこわいけれど、逃げてばかりはいられない。 -
さすがに、十年前ともなるとネットも随分アナログな感じだ。
事件に絡んでは来るが、無くてもいいのでは…と思うほどの存在でしかない。 -
ゲームのRPGではなく、現実世界でのRPGの話。
犯人自体は比較的初期にわかったのでそこでの意外性は得られなかったが、色々な人が色々な具合に、RPGをしているのは、なかなかに凄かった。 -
登場人物がやや多いのにがっつり関わる人が少ないので少しややこしい場面も…
ページ数少ないのが救いかなぁ。
久々のミステリーもあって面白かったです。ミスリードがわかりやすいので犯人の検討はなんとなくできますが、描写が独特で読み応えがありました。
著者プロフィール
宮部みゆきの作品





