R.P.G. (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 7834
レビュー : 713
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473490

感想・レビュー・書評

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  • 2017.1.5
    内容は興味深かったけど、意外とあっさり。警察物だからかな。
    登場人物が多く、前半はいまいち入り込めなかったけど、後半はすらすら読めた。

  • どんでん

  • 父親が殺された娘が犯人達と目される人々と面通しをする。
    父親を殺したのは誰なのか、父親の不倫相手だったA子ではないのか?
    謎が謎のまま、父親がネット上で家族ごっこしていたと言う彼らに対して娘はどう出るのか。

    最初の前書きが非常に大事なことを最初っから示していてくれた話で面白かった。

    まあこの父親は正直言って自分の父親だったら娘と同じように思ったと思う。
    この父親にしてこの子ありな気もするのはその辺かな。

  • 読む前はそのタイトルから、ゲームのような進行を期待したけどそうではない推理小説。
    最初は特に警察の人物の名前が多く、中には一回しか出てこない人物や、物語の進行に必要だった人物はその半分もいなかったのが残念。それ以外は、ドラマのようにテンポが良く、最後まで誰が犯人か分からないのもあって、楽しんで読めた。

    "皮肉なことだ。所田一美は父親によく似ている。…自分の意思を通すためならば、どんなことでもやりかねない。だが、今はそれが流行なのか。自分、自分、自分。..."
    このガミさんが思うところには、考えさせられた。知らず知らずうちに人は自分本意になってしまっている。この事件もそういったことから起こってしまった。そしてそれは、小説の中のフィクションで片付けてしまうには、余りにも現実性をもって見えた。

  • とある2つの殺人事件が起こることから、この物語は始まる。
    最初、被害者の娘と別の被害女性と、容疑者A子とで、私は混乱してしまった。
    世代が同じなのでA子が前述の2人の女性の誰かなのか、また第三の女性なのか。それと、著者のそれぞれ別の作品の刑事が登場し、場を整理できなかった私がいる。それで、序盤のうちに最初から読み直したのだ。

    結果、読み直して整理できて正解でした。
    面白くなる前に整理できたことは、この作品を楽しむ上で重要なことだった。
    これは作者が悪いのではなく、ミステリーの浅い私に起因する。

    あるタイミングから始まる仕掛けには、引き込まれることだろう。仕掛けは、読了するまでは気が付かない部分もある。ここがこの作品の面白さの一つであると言える。綿密に構築し破綻させない計算が、この舞台にはある。

    例えて言うなら、「駒をすべて塗り替えた詰将棋」。これを体験して欲しい。

    『模倣犯』と『クロスファイア』も、読んでみようかなという気にさせてくれる作品です。

  • インターネット内で疑似家族を楽しむ4人。お父さん役の会社員が遺体で発見された。
    捜査本部とマスコミは痴情関連のあったA子を疑うが、
    閑職のベテラン刑事 武上と中本だけは異なる線を追っていた。
    人はみな何かを演じて生きているものなのかも知れないが、
    血の通った人間の激情は、決して演技ではないことが、
    事件解決のカギを握る。

    「お父さん」殺害の容疑者として取り調べを受ける、
    疑似家族をしていた「お母さん」「カズミ」「ミノル」の3人を、
    「お父さん」の本当の娘 一美がマジックミラー越しに観察し続けます。
    「アクロイド殺し」を思い起こさせるトリックでした。
    途中から匂わせてましたが、真犯人と一緒に騙されていたとは・・・。

    ところで全くの余談ですが、
    閑職のベテラン刑事 武上は小野 武彦、同僚の中本刑事は斉藤 暁。
    そう、スリーアミーゴズの二人の顔が ずっと ちらついていました。

  • 建築中の一軒家の中で殺人事件が発生、所田良介が刺殺された。捜査が進むにつれ、所田良介がネット上で「お父さん」を名乗り、家族ごっこをしていた痕跡がみつかる。武上らはある結論を導き出し、ある“計画”を実行することを決意する。所田良介の娘・一美がマジックミラー越しに見守る中、「カズミ」「ミノル」「お母さん」の取調べが始まる。犯人は誰なのか、そして“計画”とは…。

    最後まで犯人がわからないところはなかなかおもしろかった。結局殺された父親の娘が犯人だが、警察はその子をだますために偽の家族の役をやるというものであった。なかなかだった。

  • ネット上の擬似家族のお父さんが殺されたことから事件が始まります。警察はどうやら検討をつけ、取り調べを進めていくのですが…これが正解なのかもしれないという仮定の元に物語が進行するのですが、最後までどういった結末になるのかわからず、非常に面白かったです。そ、そういうことかーっ!ってなり、え、そうだったの?!と驚く仕掛けも。

    家族のあり方なんかについても少し考えさせられるお話でした。

  • 親子の絆が希薄になった現代社会で、ネット社会に絆を求めて生まれた「仮想家族」。それによって、引き起こされた殺人事件。社会派ミステリーとして、ユニークな視点で問題提起がなされていると感じた。
    物語の終盤になり、犯人が判明した時点では、ありきたりな真相で平凡な作品だと思ったが、文庫本の285頁まで読み進むと、世界が一変した。この事実は、全く予想だにしておらず、意表を突かれた。
    ただし、犯人が所田良介を殺害した理由は理解しがたい。
    タイトルが秀逸。疑似家族のR.P.Gのことだと思っていたら、それだけではなかった。

    (ネタバレ)
    あとがきで、作者は、地の文の中に真実でない記述があることを詫びているが、その部分を読み返してみると、自己紹介の後にそのことを使っているので、個人的には特に問題があるとは思わなかった。

  • 読ませる筆力はさすがだが、、舞台が動かないから?か、ドキドキ感はあまりない。こじんまり、という印象。最後の心理描写は上手い。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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