R.P.G. (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 10618
感想 : 844
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473490

感想・レビュー・書評

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  • この作家さん、もしかしたら長編の方が向いてるかな?……この方にしては短い話だったので、そのせいも有ったのか、描かれていない出来事が多すぎて「え?そんな知らないところでそんな展開が起こっていたのね?そこは伏線として読み手にもうちょっと欲しかった。」と、ちょっと読み手への情報が少なすぎる気がした。結局何を読まされているのか?
    書き手が描きたい部分と読み手が「そこをもう少し掘り下げて」読みたいの部分があまり一致しなかったような消化不良を起こしてしまった。
    個人の好みの問題……材料は全て明かして欲しい派。出揃っての伏線回収に醍醐味を感じたい派なので……。
    が、そこは流石支持される作家である。惹き込まれるような文章に夢中になってメージを捲った。

  • ネットでお母さん、お父さん、娘、息子の架空家族演じてやりとりするの何が楽しいのかよくわからないけど、それを置いといても特に意外性のない展開でもないし面白くはなかった

  • 2023.08.23 読了。

    タイトルの『RPG』感は全くなかった。
    ゲームのRPGを題材にしている作品だと思っていた。
    個人ホームページやBBS(掲示板)、チャット等、触れてきた世代なので分かったが、そこに触れていない世代だと楽しめないかもしれない。

    個人的には『火車』を読んだときも思ったが、宮部みゆきさんの作品って私には“堅い”。
    改めてそう思いました。
    他にも買っている宮部みゆき作品があるので楽しめればいいなと思う。

  • 帰省した際に本棚の奥に発見したので再読。

    内容はすっかり忘れていたものの学生時代に読んだときは、それなりに満足した作品のはずなのに今読んでみると、物足りませんでした。

    ネット上で擬似家族を演じていた4人のうち父親役を演じていた男性が殺害される。
    また、その男性のかつての不倫相手も殺される。

    テンポのよい展開は素晴らしいですが犯人は分かってしまう上、その犯人の感情の吐露を読んでも幼稚で短絡的、としか感じられませんでした。

  • さすがに、十年前ともなるとネットも随分アナログな感じだ。
    事件に絡んでは来るが、無くてもいいのでは…と思うほどの存在でしかない。

  • 本当の家族を持ちながら、ネット上で擬似家族を楽しんでいた「お父さん」と、関係していた女が殺された事件の真相を探るミステリー小説。

    「模倣犯」のデスク担当だった武上刑事や秋津刑事が!もう1人も別作品に出ていた刑事みたいだけど、私はそれは未読で。

    なんとも言えない結末。私も夫や父親がネット上で擬似家族を楽しんでいたらかなり嫌な気持ちになるだろうなぁ…と。多感な高校生だったら余計に許せないと思うだろうな。

  • あんまり楽しめませんでしたかね…解説にも書いてありましたが、本当に狭い世界の出来事といった感じで、演劇? を見せられているような感じが致しました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    お話のスケールもなんだかショボく感じて…集中できませんでしたねぇ…個人的にはやはりもうちょっと血なまぐさい、現実に即した事件が起こってくれた方が夢中になれます…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    とはいえまあ、家族がいても孤独、みたいな現代人が抱えるっぽい悩みを吐露しているような箇所は読みごたえありましたかね…。

    ↑現代のことが書かれているような書き方してしまいましたが、この小説が出版されたのはもう何年前? 2001年の作品なんですねぇ…ちょうどインターネットが世の中に出回り始めた頃ですかね…。

    現代は当時よりもますます便利になりましたが、コロナ禍ということも相まって孤独を抱える人々が多そうですねぇ…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 登場人物多くて誰が誰かわからんなった。
    単調でした

  • 犯人が誰だろうと考えながら読むには面白い作品だった。
    ただ、登場人物が多すぎるせいか個々人の心理描写が少ないように感じた。もう少し掘り下げてほしかった。

  • 面通しの時に携帯をいじっている時点で怪しさ満点。

  • まさかの実の娘が犯人だったと…
    警察が家族ごっこの芝居するのも
    全部一美に犯人を認めさせるため
    まぁ、でもお父さんのやり方が絶対的に
    間違ってたかな

  • スピンオフだったせいだろうけど、これ単品では読んでいて非常に気が散ります

  • ひと幕の舞台劇を見ているかのような作りと感じました
    ストーリーや今回の主要人物がテンプレ的で、ちょっと残念
    それで過去作のを登場させているのかなと

  • ◆思いっきりネタバレがありますので未読の方はご注意ください


    なんだかきちっとくみ上げられた積み木みたいなのだが、その設定が災いしてか、登場人物がいまひとつ活き活きと動いていないように感じる。「R.P.G.」というタイトルも、みんながそれぞれ役割を演じているということだろうか、随所に演技に関連する描写が出てくる。一美が怪しいというのはもちろん途中でわかってしまったし。まあ、事情聴取に呼ばれていた「家族」というのがすべて警官の演技だったというのはけっこう「やられた」というかんじだったが、「お母さん」を演じていた女性へのメールが実はA子宛のものだった! というところはその重要性がピンとこなくて「?」だった。たしかに今の家族が抱える問題をはらんでいるのかもしれないがそのあたりもいまひとつピンと来るほどでもない。『模倣犯』ではあれほど家族の心情がくっきりと描かれていたのに。まあ、文庫書下ろしということでページ数の制限などもあったのだろうが。

  • ネットの世界 嘘と真実 現実社会で得られないものがネットの世界で得られるとしたらそれも然り。

  • 「火車」以来、久々に読んだ宮部みゆきさんの作品。
    友人からの勧められて購入、読了。

    うーん、正直まあまあだったかな…
    ミステリー作品として、このくらいの驚き具合の作品はもう読み飽きたかなぁという感じ。

    「RPG」という名前も含めた、どんでん返しのプロットだけでは良作とも思えず…
    かと言って、ネット上での仮装家族という設定、人間模様だけでは面白いとも思えず…
    どっちも中途半端な作品だったかなぁという感じ。
    おそらく、作者としては前者をメインにした作品だとは思うのだけれど。

    2001年の作品としてはそこそこ新しかったのかな?
    ある程度小説を読み慣れた人には、少し物足りなさが残ると思う。

    <印象に残った言葉>
    ・ちか子は心のなかで呼びかけた。集中治療室に横たわる中本の様子は、どうしても想像ができなかったから、捜査本部の呼び出され、初めて中本に会って、彼の説を聞かされたときのことを思い出し、そのときの顔を思い浮かべた。お見事でした。(P231)

    ・彼らは本物じゃないよ。あれもお芝居だ。(P285 武上)

    <内容(「Amazon」より)>
    住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー!

  • ネットに癒やしを求める事は、悪い事では無いと思うけど、自分の家族と向き合わない父親はどうかと…。何か後味が悪い作品でした。自分が感情移入出来る登場人物が居なかったからかな。

  • 手放し本。

  • 普通のミステリーの様に誰が犯人なんだろうっていうわくわく感は薄かったかな。淡々とページをめくりあー、この人が犯人かなーった途中で気づく感じ。犯行の動機もあまり共感できなかった。まあ、私だったら正直怒らないかなって。一番感情移入したのは所田春恵さんかな。

  •  ネット上で疑似家族の中で「お父さん」を演じていた48歳の所田良介が殺された。というところから始まる、舞台劇のようなミステリー。
     友人から勧められて読んだが、警察署の中でほとんどやり取りして、色んな刑事が出てくるが、どれがどれなのかよく分からず、さらに、事件自体も思ったよりも地味でよく分からず、さらになかなか展開せず退屈だった。最後にどんでん返しが用意されているが、どんでんという程、興奮するようなストーリーではそもそもないので、種明かしをされても、ふーんという感じで終わってしまう。こういう地味なのはおれは苦手だ。(13/11/03)

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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