プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3405
レビュー : 290
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473582

作品紹介・あらすじ

阿部看護婦長、またの名を"血まみれのマリア"は心に決めた。温泉に行こう。雪に埋もれた山奥の一軒宿がいい…。大都会の野戦病院=救命救急センターをあとに、彼女がめざしたのは-なんと我らが「プリズンホテル」。真冬の温泉宿につどうのは、いずれも事情ありのお客人。天才登山家、患者を安楽死させた医師、リストラ寸前の編集者。命への慈しみに満ちた、癒しの宿に今夜も雪が降りつもる。

感想・レビュー・書評

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  • 「冬」ですごいキャラが現れた。阿部マリア・20年の救急センター婦長。
    「20年の間に1万5千人を助けた聖母マリア、そして5千人を殺した「血まみれのマリア」。「死んだかどうかは私が決める。ここでは私が法律よ。」

  • 巻を追うごとに、登場人物の魅力やらストーリーやらに魅了される。
    最終巻が楽しみでもあり、終わるのが寂しくもある。

  • 悔ひ改めよー!だめだもうこの小説家
    早くなんとかしないと。
    もういい加減、弱い立場の女子供を殴るなー。こらー。
    浅田次郎先生がモデルじゃないよね?頼みます。

    そしてキター「血まみれのマリア」。きんぴかの方が先かな?
    どうなんだろう。夜間救急の女帝阿部マリア。すきだわー。
    任侠以上の「切った張った」をくぐり抜けた貫禄。いい。

    終末医療の名医、ヘタレ小説家を追う編集者、今回のお供の清子さん、
    自殺志願の少年、カリスマ登山家。
    今回もこのカチコミっぷりがただ事じゃない。

    監獄旅館内で冬山登山が流行中に訪れた登山の神に
    わちゃわちゃする「板場」のメンバー達が可愛すぎるだろ。
    文中に何度か歌われる、昭和の山の歌の歌詞がいい。
    とりあえずググってしまう。もう一度言う「歌詞がいい」。

    毎回登場人物のセリフが、カッコ良かったり面白かったり。
    しぶい、しぶすぎる。

    もうそろそろ、件の小説家は痛い目にあった方がいい。きっといい。
    期待しつつ最終巻。いこう。

  • また一気に読んでしまいました。マリアさんカッコいいです。もう一回『きんぴか』を読んでみたくなりました。木戸孝之介、今回もなんとも始末に負えない男でまいったね。でも少しずつ変わりつつある感じに目が離せない。武藤さんは男の中の男ですね。あと一冊(春)すぐに読んでしまいたい気持ちを抑えつつ、もったいないので少し温めておきます。

  • 相変わらず面白い
    次の巻でシリーズ終わってしまうのかと思うと寂しい
    3巻目くらいになると主要登場人物がみんな愛おしくなってしまう。
    浅田次郎作品の登場人物ってみんな良いよなぁ

  • 今回も読みどころが沢山あって面白かった。

    元暴走族の繁が成長していて大活躍してたのが、読んでいて嬉しかった。それにひきかえ、仲蔵親分は今回はあまり頼りがなく気弱だったのが意外だった。

    それぞれのキャラクターの個性が活きていて、物語に引き込まれました。

    いよいよラストの第4巻!楽しく読もう!!

  • 阿部看護婦長、またの名を“血まみれのマリア”は心に決めた。温泉に行こう。雪に埋もれた山奥の一軒宿がいい…。大都会の野戦病院=救命救急センターをあとに、彼女がめざしたのはーなんと我らが「プリズンホテル」。真冬の温泉宿につどうのは、いずれも事情ありのお客人。天才登山家、患者を安楽死させた医師、リストラ寸前の編集者。命への慈しみに満ちた、癒しの宿に今夜も雪が降りつもる。

  • シリーズ第3段。

    偏屈クズ野郎な主人公の内面の葛藤が、生々しくももの哀しい。焦れったくて焦れったくて読んでてイライラしてくるほど無器用な愛は、愛人だけでなく
    養母にも実母にも、
    お清の母と娘にもっしっかりと向いている。

    ……だのにそれを表現できない哀しい男。取り返しのつかない事態に向かおうとする彼を引き戻したのは、父の恋文!!

    いいねえ、浅田次郎。大好きだ。
    次で完結してしまうのが、寂しい限り。。。

    ★3つ 、7ポイント半。
    20180531新。

  • 一気に読むべきか、一寸間を・・・(やめときましょう)
    あらあら、だんだん人情話になってきます。「夏」がユーモアの中に人情が時々現れる感じだったのが、この「冬」ではシチュエーションこそユーモアですが、内容は人情小説と言う感じです。主人公たちが本音を表に出し始めるし。
    もっとも、やはりこれが浅田次郎さんの持ち味かもしれません。通常カリカチュアされたユーモアは面白いのですが、定型化された人情は「臭み」ばかりが目立ち、読むのもいやになるものですが、浅田さんは見事にすり抜けています。
    この本の中で「いつかある日」という歌が出てきます。北杜夫の名作(と私は思って居るのですが)「白きたおやかな峰」の中でも重要なシーンに使われる歌です。
    この歌は山男たちの間で大事に密やかに伝わってきた歌で、私も登山部に所属していた高校時代に知った歌です。こうしたスラップスティックの中で使われることにやや違和感を感じました。非常に真面目には扱われているのですが。。。

  • アルピニストと少年の交わり。作家と清子が結婚?
    娯楽に最高です。春編が楽しみです。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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