- 集英社 (2002年3月20日発売)
本棚登録 : 1275人
感想 : 171件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784087474244
作品紹介・あらすじ
女優ユリエの恋人ミケさんは料理の達人にして名探偵。難事件を料理にからめて、見事に解決してくれる。でも、ミケさんにも深い謎が……。ちょっとビターなミステリ連作集。(解説・千街晶之)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
お料理とミステリが見事に融合した作品は、読者にとって舌と頭の両方で楽しむ至福の体験を提供します。各ストーリーはコース料理のように順に展開され、読み進めるごとに謎が深まり、メインディッシュに向けて豪華さ...
感想・レビュー・書評
-
お料理×ミステリはやっぱり面白い。
舌では料理を、頭では謎解きを味わう。何とも忙しい、そして至福の時間だった。
各ストーリーは順にコース料理が運ばれてくる感覚。
しかも読み進めるごとに謎が拡がる、メインに向けて豪華さが増しミケさんの謎、存在等奥深い味わいも増してくる感じがたまらない。
ユリエさんが自分だけのメイン・ディッシュを心に浮かべたシーンがとても好き。
思わず頬が緩んだ。
そして文庫だけに収録された「特別料理」の粋な計らいにニンマリ。
クリスマスの特別デザートをいただいた気分。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
くるくると状況が変わって、情報も増えるのに、筋の通ったミステリ。著作を読むのは4冊目。すっかりファンになった。あと、これは自分のジンクス。出てくる料理が美味しそうな作品に駄作はない。
-
ミケさんと香菜里屋の工藤さんが微妙に被ってしまうけど、内容はこちらのほうが面白かった。長身だけど猫のような男の人ってちょっと想像するのも難しい。
絡繰り、時に嘘がたくさん仕込まれているので、作者の妖術にかかって思い込まされてしまう。謎が溶けた‥‥というかフェイクが明るみに出た時に、なるほど!騙されていた事が面白くなる。 -
おいしい!あ、いや、おもしろい!いやいやでもやはり、おいしい!
連作短編、と見せかけての長編。最後にドン!
短編集だと思って寝る前読書に少しずつ読んでいたのだけど、コレはまとめて読んだほうがいいね。
小杉の推理、サイコー。 -
おぉ!最後はニヤッとする。これはフィニッシュのデザートですかね。最後まで面白さたっぷり。ご馳走様でした。ミケさんはテイクアウトしたいです(笑)
拾ってきた同居人・ミケさんは料理で人を幸せにする天才で、推理力が高い不思議な人。ねこさんは小劇団を主宰する女優。個性が強すぎる座の作家・小杉。三人と団員を巻き込んで事件が起こる。が、華麗に小杉いや!、ミケさんが解決する。突如姿を消したミケさん。彼には秘密があった…。
小杉とねこさんの会話がコントかっ!ってくらい笑える。料理がうまそうで腹がゴゴゴゴゴとうるさい。そこに苦い気持ちが突如挟まってくる。この混ざり加減がちょうどいい。こういうミステリー嫌いじゃない。
北森鴻さんは料理の達人です。
陶子さんのシリーズとはまた違った感じでした。 -
ちりばめられた遊び心が北森鴻らしいなあ。
題名から勝手に「香菜里屋」シリーズだと勘違いしてたけれど、単発の連作短編で驚いた。いつ店主が出てくるんだろう、と思ってたから(苦笑)。
あらすじ:
小劇団「紅神楽」の看板女優、ユリエこと愛称「ねこ」の家にはもう一匹猫がいる。その三津池ことミケはねこが拾った飛び切りの料理の腕を持つ男だった。彼の作る料理はどれも絶品で、手放せない存在に。それだけではなく、ミケは探偵の才能にも恵まれていた。いくつかの事件を解決するうちに、ミケの過去へと踏み込むことに――。
中盤過ぎから、「え、あれってこの伏線だったの!」と驚いたのはきっとわたしだけじゃないはず(笑)。なるほどなるほど、これは凄い本格だ。構成がすばらしいッ! 北森鴻にしてはちょっと、と思った箇所がああ符合するのか、と解った時の驚きと楽しさと言ったら! こんな楽しいことを考える人――考えられる人なんだよ北森鴻は。だから読むのを止められないし、ハズレがない作家でもあるからありがたい。
短篇の一つ一つは大したことがないんだけれど、北森鴻はちょっとバカバカしくてもそれを楽しさに変えてしまう。そして読み心地のよさ。料理の美味しそうなこと!
ねことミケさんと滝沢の話。それがどこで絡み合うのか、と思っていたら――。ふふふ。なるほどなるほどねっ。まるでマジシャンの如きの手さばきが心地いい。
そしてラスト。もう北森鴻ったら、と他の本でもたびたび目にしてきた彼らしさに笑ってしまった。ああ、楽しい。 -
女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れるーー。謎解きの深い味わいが重奏する垂涎のエンタテインメント。おいしくてせつない、シャープでトリッキーな連作ミステリー。
(1999年)
— 目次 —
ストレンジテイスト
アリバイレシピ
キッチンマジック
バッドテイストトレイン
マイオールドビターズ
バレンタインチャーハン
ボトル“ダミー"
サプライジングエッグ
特別料理 -
ねこ視点の話と滝沢編の話がどう交差するのかという仕掛けは面白かったけど、あまりミステリーとしての楽しさは感じなかった。
キャラもミケさんは魅力的だけど、ヒロインのねこさんはサバサバを通り越して、ただ雑な女にしか見えなくてあまり魅力を感じない。
個人的には香菜里屋シリーズの方が好きだな。
ただ、料理の描写は素晴らしかったです。 -
-
美味しそうなご飯の描写がある本を探して行き着いた作家さんの一冊
普通に短編と思って読んでいたら、繋がっていて、えっ?!と思って読み直して、最後にもう一回えっ?!と思ってまたまた 読み直してしまった。
一通り読み終わって、もう一度読み直すことはあるけど、3回読み直したのは初めてだった!
すごい!! -
料理がおいしそうな本はいっぱいありますが
私にとっては、これが最初の本でした
そして、これが私の一冊目の北森鴻さんの本でした
香菜里屋シリーズ、冬狐堂シリーズ、蓮丈那智シリーズ、
どんどんはまっていきました
新作が読めないのは残念ですが、良い作品を読ませて頂き、ありがとうございました -
短編連作の味わいが深い作品。一篇ずつ読む時の日常系ミステリーのおもしろさと、伏線回収のダイナミックさがとても好きです。
謎が溶けても、何度でも読み返したくなるストーリーやキャラクターの魅力があります。 -
謎の素敵料理人ミケさんと劇団女優ネコさんの日常の謎解き本。
完成されたコース料理のような見事な構成(*'ω'*)
細やかな伏線と回収の手際良さ。
文庫本だけの特別編にニヤリ。
そして作中のお料理が美味しそう!
少しモダンな感じのコミカルさにほっこりでした(*゚Д゚*) -
短編が連なる形式のミステリー。
2回、3回と読んでいけば、より理解が深まって面白くなりそうな感じでした。
ネコさんが居候するってのは、リアリティがないかなぁ。。 -
北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。
北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。
-----story-------------
女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。
座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。
ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。
過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。
ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れる―。
謎解きの深い味わいが重奏する垂涎のエンタテインメント。
おいしくてせつない、シャープでトリッキーな連作ミステリー。
(解説・千街晶之)
-----------------------
集英社の『小説すばる』の1996年(平成8年)6月号から1998年(平成10年)11月号に不定期掲載され、『アペリティフ(プロローグ)』と『メイン・ディッシュ(エピローグ)』を追加して1999年(平成11年)3月に書籍化、2002年(平成14年)3月の文庫化に際してさらに『特別料理』が追加された作品です。
■アペリティフ(プロローグ)
■ストレンジ テイスト
■アリバイ レシピ
■キッチン マジック
■バッド テイスト トレイン
■マイ オールド ビターズ
■バレンタイン チャーハン
■ボトル“ダミー”
■サプライジング エッグ
■メイン・ディッシュ(エピローグ)
■特別料理
■解説 千街晶之
小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人の三津池修(ミケさん)は料理の達人にして名探偵… どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる、、、
でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が…… ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。
文庫化に際して、新たに特別短編を加筆… さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。
一つひとつのエピソードは、それほど魅力的に感じなかったのですが、それらが伏線となり、物語全体に関わる大きな謎解きができる… ミケさんは誰なのか? なぜこのタイミングでユリエの元を去ってしまったのか? という謎が解けていく瞬間が心地良い作品でしたね、、、
物語の中で、リアルな部分と創作部分(作中作の入れ子構造部分)が混在しており、どの部分が本当で、どの部分が妄想なのかが、ややわかり辛い印象でしたが… 読者をミスリードさせるための意図的な演出なんでしょうね、愉しめました。
各エピソードに登場する料理も美味しそう… グルメミステリでもありましたね。 -
なるほど笑そこに落ち着かせるのか笑。
各編もうまく騙されたという感じかな。ラストはさすがにわかりましたが笑。 -
図書館。読もうとすると子ども2人に邪魔されて満足に読めず、断念してしまった。さらっと読むには少し複雑そうなストーリー構成だったので、また別の機会に読めたら。
著者プロフィール
北森鴻の作品
