白夜行 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 46102
感想 : 3786
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  • Amazon.co.jp ・本 (864ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474398

感想・レビュー・書評

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  • なんなんだこれは…。。800ページが一瞬で終わってしまった…。
    紛れもなく東野圭吾作品最高傑作。
    各章違う人視点であり、雪穂と亮司という主人公の視点が一切描かれない為、最後まで何故そんな事が起きたのか分からなかった。

    2人とも全く別々の道を歩んでいるようで、何か共通する伏線があり、どこか悲しくて暗いものがひしひしと伝わってきた。

    最後のシーンのなんとも言えない物悲しさは読後感の虚無感を刺激されました。

  • 長くて、重いが、自信を持っておすすめできる。
    東野文学にどんどん吸い込まれていき、もう一つの愛の形に、ずんと来る。雪穂の「知らない」ことは、亮司にとっての救いなのだろうか?

  • 記録

  • 雪穂と亮司の心情を一切書かずに、関わった人間を通して、2人がしたことなどが明らかになっていくのがとても面白かった。
    個人的に笹垣刑事に感情移入してしまった。報われてほしい。
    ほんで雪穂…あんたって女は!!!!

  • 主人公の心情をかかずに、第三者の心情しか書いてない作品で、ここまで緻密に書ける東野圭吾さんに脱帽です。多くの伏線が張られていて、少しずつ繋がっていくのも読んでいて楽しいし、20年という年月で書かれているのも個人的には好きだ。とにかく、一度皆さんに読んでみてほしい。こんなにも長い文量なのに、読み終わった時はもう一度読み返したくなる作品である。

  • 幸薄そうな2人の子どもの人生がどうなるか、犯人は誰なのかが気になり、一気に読み進めました。
    暗闇の中を生きながら、周りの人を踏み台にし、のしあがる雪穂。何となくヤバい仕事に手を染めていく亮司。
    雪穂は好きになれなかったが、亮司には何とか救われてほしかったのに…。
    緊迫感のある劇的なラストシーンはあまりにも辛すぎて、読み終えた後しばらくボー然としてしまいました。心打たれる凄い作品でした。

  • すごかった。
    ラストの伏線回収の衝撃が。

    もともと映画を観ていたから桐原(父親)殺しの犯人は知っていたんだけど、動機や経緯は覚えていなかったので、衝撃だった。
    白夜行の映画を観終わった後、一緒に観た人が、ドラマの方がやっぱりよかったな〜あのラストのサンタクロースがもう涙なしには観られへんて…と感想を述べていたことを、小説のラストを読みながら思い出したので、なんとなく展開の予想はついてしまったのだが、それでも最後のページで号泣してしまった。

    大阪の、建設中のビルで起きた殺人事件。被害者・桐原洋介。その息子・桐原亮司。容疑者の一人・西本文代。その娘・西本雪穂。亮司と雪穂が物語の核となる。二人をとりまく様々な人の視点による語りが重なり、物語は進んでいく。

    解説でも触れられているが、これだけの大長編なのに、雪穂と亮司の視点からは一度も語られない。だからこそ、この二人が怪しいことはよくわかるものの、二人がどうつながっているのか、何を目的に周りを不幸にしていくのか(特に雪穂)謎のまま、終盤まで進んでいく。

    それが、笹垣刑事が篠原一成に、十九年間の捜査の経緯を話すところで伏線回収が行われ、ラストの悲劇へとつながっていく。雪穂と亮司の視点からは一度も語られないのに……しかも二人が交わした会話は一度も明らかになっていないというのに……二人の心中に号泣する。
    強烈な余韻で、もう一度最初から読み直したくなる。
    ドラマも観てみようと思います。

  • 新作の「白鳥とコウモリ」を読んでから東野圭吾代表作という事で読んでみました

    常に第三者からの目線で進むストーリーによってより主人公2人の不気味さと不穏な雰囲気が読者にも伝わってくる

    主人公達の心理描写がほぼないから人それぞれ思っている人物像や反抗動機のような物に対する感じ方が変わってくるのかなと、

    原作読んで、色々な感想を見てより楽しめる作品と思います

    昔の作品だが全く古さを感じなかったり

  • 普通に面白くてビビりました。結局伏線を回収しないところがいいですよね。想像を掻き立てられる。なんとなく気になるのがミカちゃんを襲ったのは誰かということ。あれはリョウジではないですよね。リョウジその事件の前に、最後の仕事が終わったみたいな発言をしていたし、一件目と二件目の暴行事件とは明らかに質が違っていましたから(リョウジくんが一件目と二件目の犯人であると私は断定してます)。それに、父親がユキホを売春している場面を目にしてぶっ殺したわけですから、リョウジはできるはずないと思います。私的にはユキホが雇った部外者の犯行だと思うのですが、そうするといくらなんでもサイコパスすぎませんかね(´・ω・`) この説が正しいとすると、ユキホは共感を強制しているように思えますよね。そうすることでしか、他人と仲を深めることができないのか…?そもそもリョウジとユキホは相容れないタイプの人間で、優しさを多少なりとも持ち合わせているリョウジは、最初からユキホの手の上(もしかしたらリョウジが父親とユキホの売春をみたのも計画のうち?)で踊っていただけだったのかも。でも、それは結局、売春地獄から抜け出すために仕方なく、ユキホが計画したことで…みたいに考えると長くなりそうなので、またいつか2周目を読むときに残りは考えたいです  (´・ω・`)

  • 正直そこまで面白くなかった。ただただ長い。きっとこういうことかなあと考えながら読んで、その通りに進み答え合わせしていく感じ。どんでん返しなどはない。2人の結びつきもなぜそこまで強固なものになったのかもう少し描写が欲しかった。
    登場人物が多すぎて、誰だっけと確認しながら読んだ。記憶力改善の練習になったかもしれない。

    • きのPさん
      コメント失礼します。

      もしお時間とご興味があるならですが、、、
      山田孝之と綾瀬はるかが共演している白夜行のドラマを是非一度観てみて下さい!...
      コメント失礼します。

      もしお時間とご興味があるならですが、、、
      山田孝之と綾瀬はるかが共演している白夜行のドラマを是非一度観てみて下さい!(^^)
      この作品は、小説とドラマの両方を観て、ようやく完成される名作だと個人的に思います!

      ご興味があれば、是非(^^)
      2020/07/14
    • nappl0さん
      きのPさん、コメントありがとうございます。
      映像作品の存在は知っていましたが、まだ見たことが無かったので今度見てみます!
      ありがとうございま...
      きのPさん、コメントありがとうございます。
      映像作品の存在は知っていましたが、まだ見たことが無かったので今度見てみます!
      ありがとうございます^_^
      2020/07/14
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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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