白夜行 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.11
  • (6237)
  • (4625)
  • (3719)
  • (315)
  • (82)
本棚登録 : 46112
感想 : 3787
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (864ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474398

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読み終えて、話の全体像がわかって、つながりが見えて、登場人物の心象などがわかって、圧巻の一言ですが、終始暗い話しで、読むのは結構な労力が必要でした。

  • 登場人物の誰一人幸せにならない物語。評価高いようだが読後感の後味の悪さも相まって個人的にはかなり苦手な部類の作品。800ページ超あるがかなり終盤まで物語の核心が描かれないので、どのような形で話が収斂していくかハラハラする。王道のフーダニット系推理小説というよりかは、桐原亮司と雪穂の関係性を主眼に置いた作品かなと思います。人によって色々な感想が分かれそうな作品。


    幼い頃に失ってしまった心を埋めるために犯罪に走りつづけ、他者をも自分の人生のために利用するところに恐怖を覚えた。ラストで明かされる雪穂の生い立ちについては同情するし、仕方なかったとも思うが、その後も犯罪に手を染め続けたことは本人たちの選択。「太陽の下では生きられない」と言うが、半分は自分たちのせいとしか思えない。理解できないのは洋介を殺したのもああいう理由だったのに自身はその後売春の斡旋をしているところ。同じ穴の狢では?と思ってしまう。悲しき過去を盾に犯罪に開き直る前に壊れた心を元に戻す方法は他になかったのかなと思ってしまう。

    それはそうと完全犯罪を目論む一方で雪穂のブティックの名前がR&Yで2人のイニシャルになっているのは軽率過ぎないか

  • 結局、元刑事の推理の話で真実は、読者の想像に、おまかせ的な話。
    桐原亮司と西本雪穂の真実は、霧の中。

  • 慎重な割に死体は庭に埋めっぱなしっていう話。

    メインとなる亮司と雪穂の周辺の人物目線で二人を描くという手法は面白い。

    ただ、基本的に二人の悪事は思惑通りに物事は進んで、邪魔者が出てきては排除されるという同じような話が十三章まで(800ページ以上)続く上、状況描写が無駄に長く感じてしまい読むのが辛かった。

  • ★2.5
    登場人物が多すぎて、最後まで読んでもあまりスッキリしなかった。分かりずらい。
    たぶん、ストーリー性ってよりは、いかに2人が裏でやり取りをしているかが読者に分からないように物語が進んでいって、すごいね!っていうことなのかな?
    ストーリーにハマれなくて文章長くてキツかった...

  • 親を事件で亡くした子供を中心として、なんか、おもちゃ箱をひっくり返して、あっちで遊んで、こっちで遊んでみたいに怪しげなビジネスの話とか、事件が起こる。中盤から、段々収束してきてみたいな展開。なんかモヤモヤした終わり方だな。

  • 正直そこまで面白くなかった。ただただ長い。きっとこういうことかなあと考えながら読んで、その通りに進み答え合わせしていく感じ。どんでん返しなどはない。2人の結びつきもなぜそこまで強固なものになったのかもう少し描写が欲しかった。
    登場人物が多すぎて、誰だっけと確認しながら読んだ。記憶力改善の練習になったかもしれない。

    • きのPさん
      コメント失礼します。

      もしお時間とご興味があるならですが、、、
      山田孝之と綾瀬はるかが共演している白夜行のドラマを是非一度観てみて下さい!...
      コメント失礼します。

      もしお時間とご興味があるならですが、、、
      山田孝之と綾瀬はるかが共演している白夜行のドラマを是非一度観てみて下さい!(^^)
      この作品は、小説とドラマの両方を観て、ようやく完成される名作だと個人的に思います!

      ご興味があれば、是非(^^)
      2020/07/14
    • nappl0さん
      きのPさん、コメントありがとうございます。
      映像作品の存在は知っていましたが、まだ見たことが無かったので今度見てみます!
      ありがとうございま...
      きのPさん、コメントありがとうございます。
      映像作品の存在は知っていましたが、まだ見たことが無かったので今度見てみます!
      ありがとうございます^_^
      2020/07/14
  • 時間は掛かったけど2日で読み終えました。雪穂は綾瀬はるかなんだろうけどとてもよい配役ですなぁ。あんまり氷のような役はできなさそうな気もするけど。
    とにかく長い。文庫で854頁ですわ。
    布施の話が多いので、映画館なんかはラインシネマの前のいずれにしてもO島君のところの話だとわかる。土地勘があるのでより一層楽しめました。
    東野圭吾サンは平野区出身なんだね。(もしかして生野区!?) 理系の人が書いてるので面白さが増す。
    いうてもクライム系なので、夜中に読んでると薄ら怖くなってくるんだが、窓の外に桐原がいたらどうしよう、とかね 汗
    登場人物はギリギリ行ける範囲の中で多くて、1日過ぎると、あれこれ誰やったかな、と思うこともある。エニウェイ面白かったです。ただ長い。
    えーと、幻夜と繋がる所あるって言われてたけど、えーと雪穂が青山の洋服屋で働くって所で繋がった!
    覚えてる範囲では、平野区の工場の1階?あと宝石店でバイトしてた?地下のレストラン?とかとか、ちょっと忘れかけてるけども、まぁそんな所だね。以上!

  • 全てはあの時から始まった。雪穂と亮司の物語が交互に描かれ、やがて成長していく。共生。

  • もし自分の人生が、すべて彼らによって仕組まれていたと知ったら驚愕どころの騒ぎでは済まないだろう。
    高宮誠が雪穂と結婚しよう決意する場面や、結婚後の暮らし、ゴルフ教室の説明会に参加する日の出来事などは、特に怖さを感じました。

    分厚い本なので「読んだなぁ~」という達成感はありますが、傑作というほどでもなかった。
    各社の新聞縮刷版を横に置いて、東野さんがこの作品を書いていたのではないかと勝手な想像をしてしまいます。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×