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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784087474404
作品紹介・あらすじ
遠い未来。地球からの移民政策が失敗した惑星ナインに、たった一人取り残された「最後の子供」ルナが問いかける、生の意味。絶望の向こうに、真実の希望を見出すSF超大作。
みんなの感想まとめ
生の意味を問いかける物語が展開される中、主人公ルナは孤独な状況に置かれながらも、自らの決意を持って前に進む姿が描かれています。読者は、彼女の葛藤を通じて自己責任や生きる意義について考えさせられ、共感を...
感想・レビュー・書評
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私の不幸の原因は、私が私を不幸と決めたことで、親のせいでも夫のせいでもましてやサザエさんのせいでもない。私が生きているのは良いことがあるからじゃなく、自分が生きると決めたから。
まわりのせいにして自分を哀れんで良いのは1分間だけ。生きると決めたからには前を向いて生きていくのみ。寿命がつきるまで。
随分前に読んだ本だが、よく思い出す。
左手さん、右手さんを守ってね。右手さん、左手さんを守ってね。
思い出す度に励まされる。 -
読み進めるごとに明らかになっていくナインの歴史。
そこに編みこまれるそれぞれの女性たちの悲喜こもごも。
すーっと引き込まれていく物語設定である。 -
これはすごい…!
まったく他人事でない、今の、日本(真似したくなる笑)
最初は今のこの状況に寄せてジワジワ怖かったんだけど、徐々にそれよりもルナの深層に迫ってきて…下巻も気になる
チグリスとユーフラテスはそういうことだったのね
これがタイトルってことはまた出てくるのかしら -
「新井素子」の長篇SF作品『チグリスとユーフラテス〈上〉〈下〉』を読みました。
「新井素子」の作品は1年半前に読んだアンソロジー作品『NOVA 2019年春号』に収録されている『やおよろず神様承ります』以来ですね… 久しぶりのSF作品です。
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〈上〉
遠い未来。
惑星ナインへ移住した人類は、人工子宮を活用し、世界に繁栄をもたらした。
だが、やがてなんらかの要因で生殖能力を欠く者が増加し、ついに“最後の子供”「ルナ」が誕生してしまう。
滅びゆく惑星にひとり取り残された「ルナ」は、コールド・スリープについていた人々を順に起こし始める。
時を越え目覚めた者たちによって語られる、惑星ナインの逆さ年代記。
第二十回日本SF大賞受賞作
〈下〉
“最後の子供”「ルナ」は、ついに“ナインの創始者”「レイディ・アカリ」のコールド・スリープを解いてしまう。
四世紀にわたる眠りから覚めた彼女に、「ルナ」は問う。
最後の子供になると知りながら、なぜ母親は自分を産んだのかと。
だが、覚醒したアカリがとった行動は、思いもよらないものだった…。
生の意味を問い直し、絶望の向こうに確かな希望を見出す、感動の超大作。
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「集英社」の『小説すばる』の1996年(平成8年)4月号から1998年(平成10年)7月号に断続的に掲載され、1999年(平成11年)に書籍化… この年の第20回日本SF大賞を受賞した他、第12回「山本周五郎賞」の候補作にも推された作品です。
〈上〉
■1st マリア・D
■2nd ダイアナ・B・ナイン
■3rd 関口朋実(トモミ・S・ナイン)
■あとがき
〈下〉
■4th レイディ・アカリ
■あとがき
■解説 大沢在昌
上下巻で約850ページのボリュームですが、面白かったので意外とサクサク読めちゃいました… 下巻はちょっと冗長な感じはしましたけど、幕切れが印象的だったので、読後感はスッキリでしたね。
遠い未来… 地球からの移民政策が失敗した惑星ナインに、たった一人取り残された“最後の子供”「ルナ」が問いかける、、、
生の意味… 絶望の向こうに、真実の希望を見出すSF超大作。
地球から他星系への惑星間移民が行われるようになった遠い未来。9番目の移民惑星である惑星ナイン、、、
船長「キャプテン・リュウイチ」、その妻「レイディ・アカリ」を含む30余名の移民船のクルーたちはナインに定着し、いっしょに運んできた凍結受精卵、人工子宮を用いて人口120万人を擁するナイン社会を作り上げた… しかし、原因が判らないままナインの社会では新生児が産まれにくくなり、人口が減少しはじめ、ついに“最後の子供”「ルナ」が生まれてしまう。
たった1人、ナインに取り残された「ルナ」は、重度の怪我や治療法が確立されていない病気で、未来の治療に希望を託してコールドスリープしていた人間を順番に起こし始める… 「ルナ」は、自分が最後の子供になると知りながら、母親は何故自分を生んだのかを問いかける。
「ルナ」と4人の女たち… 「マリア・D」、「ダイアナ・B・ナイン」、「関口朋美(トモミ・S・ナイン)」、「レイディ・アカリ(穂高 灯)」により、逆順にナインの400年の年代記が語られて行く、、、
5人の女性の生きざまがそれぞれに生々しく描かれているだけでなく、コールドスリープから起こされた人々の語る日々が現代社会が抱える身近な問題を象徴するような事柄ばかりなので、意外と感情移入しやすかったですね。
扱っているテーマは凄く壮大なのに、何だか身近に感じてしまう… 地球の未来を予見しているような不思議な感覚で読み進めることができましたね、、、
子孫を残すこと、生きる目的等、珍しく哲学的なことも考えさせられたし、作品の世界観も大好きだし… 色んな意味で魅力に溢れた作品でした。 -
好き嫌いが別れるであろう作品。
中学生の時にハードカバーを買って読んだ。
20年以上前にこの話を書ける新井素子さんはすごい。
好きな本というより、一番印象に残った本。 -
凄かった。こんなことを思い付くなんてどんな脳みそなんだ、と思った。多分10年以上前に読んだけど、かなり細かく覚えている。やっぱり面白いものはずっと記憶に残るんだな。
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2006年のハードカバーでの初読以来。
炊き込みご飯だけ覚えていた。強烈だもんなあ……。
「罵倒の言葉を他に思いつけないのなら、何か考えて差し上げましょうか?」
しびれる!すき!
ダイアナの章が、物凄く共感するし格好良くて格別、と思うわたしはダイアナと同様にある種欠けているのかもしれないけれど
(昔、似たことを事実としてよく言われて……。近年は特に条件に重なる部分もある。だがしかし彼女と違って有能ではない……)
理屈で考えて、感情論の女性にいたぶられて、言い負かされはしない、かといって圧勝もし切れない、この公平さ!
溜め息が出ちゃう。
産むことへの懐疑、生まれることは不幸だ、っていう根底的命題は、(この本がそうなのは絶滅しようとしているからなのだけれど、)わたしにとってすごく親和性が高い。
マリアからダイアナに掛けては著者の冷徹さと器の大きさが感じられて、それも良かった。
文体は思ったより癖がなかった。同著者の他作品の方が強く出ていたっけ? -
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惑星移民系のSFが読みたくてこの作品をチョイス。しかし思っていた様な内容では無く少しがっかりする。(もっとこう波乱万丈の末、目的の惑星に着き、そこでの開拓生活を描いた様なSFが読みたい気分だった)その上この文体!決して否定する訳では無いけど、合う合わないはあると思う。まるで少女マンガを文章で読んでいる様な感じ。しかし惑星ナインの行く末は気になる。下巻へ続く!
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是非、下巻まで読んでほしい。
はじめは読みやすいんだけど、だんだん謎が多かったりして嫌になってくる。だけど下巻の最終章でレイディ・アカリがでてくるところまで行かなきゃ損!そこが一番面白いと思った。それにそれぞれの短編で考えさせられることが多い。
読み途中は早く終わらせたかったけど、読み終わるとすごくよかったと気付いた。 -
考えさせられる部分は多い。
そういうことを深く考えたいときには刺さる内容だと思われる。
しかしながら、深く考えたくないときには、そう言われてもな〜と思ってしまいそう。
文化の維持のため、との考え方は、今後何かに活用できそうで参考になった。
ある人が言っていた、人には何とでも言わせておけばいい、のような考え方は賛成。
下巻は少し時間をおいてから読みたい。 -
リア 女の登場人物が競いあうように産まなきゃ行けないと思ってることが違和感だったけど、イブEが第二子妊娠報告で。子供がこの先の絶望的な世界で生きることを心配しているってのがなんか。それそれそれーって思った。ナインでは生殖力がある人は産むしかないけど、本来は自由意志でも出生率は下がると思う。
ダイアナ 人口爆発と産出制限。動物性タンパク質、絹や革を作るのは文化。そこにさく資源と効率重視の生存。 -
3.3
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わたし向けではなかった
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面白かった。ただ、こうすれば良いのに、と一度思ってしまうと話に戻りきれなくなってしまったので、雑念を持たずに「新井さんの書きたいストーリー」を読むぞ!って読む方がよいかも。
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【生産性では測れない人の美しさ】
いつも笑顔で機嫌良く、人に優しくいることの大切さ。
優秀な能力を持った人だけが集められた中で、一人特別な能力を持たないレディ・アカリ。
優秀な能力を持つことは、安心につながる。
でも人は能力だけでは幸せになれない。
生産性だけで人を測ることはできない。
高校生の時にレディ・アカリが教えてくれた美しさは、私の人生を少し、だが確実に豊かにしてくれた。 -
男性よりも女性の方が楽しめるのかな…いずれにしろ、どのように落ちをつけるのか楽しみです
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著者プロフィール
新井素子の作品
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