- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087474404
感想・レビュー・書評
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これは少し複雑な気持ちで読みました。
今までと作風が違っていたもので…当時は微妙だったなぁ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SFファンタジー。
人類が別の星に移民する計画を立てた。
主人公はばらばら。ただ同じ「少女」にカプセルから起こされて、彼女と共に過ごす。
結局主人公達は死んでしまうのだけど、それまでのいきさつは様々。
カプセルにいた人たちは元不治の病の場合が多い。
それにだんだん気付いたりする。
時間軸はどのくらい経ったか、あまりわからない。
科学と人。繁栄と衰退。人とのつながり。
そんなものがテーマになっている気がする。
面白いのは各主人公達の異なった視点によって、同じ物語という感じがしない新鮮さがある。
けれど徐々に明かされていく「少女」の正体が、同じ話であると思いなおさせてくれ、また別の面白みがある。
ある意味科学があるのに、神話的な話。
生きるとは何か、科学の行く末は?
を考えさせてくれる作品。 -
集英社文庫 あ-48-1
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この人の文章は苦手。
なんだろう、このちょっとべたべたした一人称がダメなのかな。
この本は、遠い未来の話なので興味があった。
このオンナっぽすぎる文体でなければ、おもしろいストーリーだった。
惑星ナインでは子供が生まれなくなり、最後の子供が前時代にコールドスリープについていた人々を起こしていく。
それぞれ違う時代の人々を起こして、その人々の時代時代の回想が面白いし、よく考えられているわけです。 -
【9/9-9/10】
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昔、一度読んでから、現在に至るまで、何度も何度も読み返してきた本です。
最初に読んだのは、中学生か、あるいは小学生高学年。
読むたびに、違うことを考えさせられて、感じさせられて。
近未来SFだけど、いつか、本当にやってきそうな未来。
読むたびに、この本の世界の奥深さを、人間という存在を、考えてしまいます。
もちろん、面白いです。 -
すごく特別な本。
読んでてたのしい物語ではないかもしれないけど、
なんていうか、最終的に、救いがある。
設定はあくまでもSFだけど、
本当にリアルな「人間」が、「感情」が描かれてるように思います
「人間」っていうか「女」かな
とても大切な本です
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上は三人と追う生きる意味の及第
全部とても悲しいですが
感動です。声を上げて泣きたくなります。
彼女たちは未来に託した。
でも待っていたのは望んでいたものではなかった。 -
中学生の頃よく読んだ新井素子ですが、文体が変わってないのをみてその頃に戻ったような気になりました。でも、いたってないようはかなりショッキング。惑星移住した星で人口は減り続け、、最後の子供がううまれてしまう。最後の子供ルナは一人の寂しさ?を紛らわすため諸事情でコールドスリープになった人たちを1人づつ起こしていきます。あながちありえない話でもないのでちょっと考えさせる内容ですが、最後の章を読み終わって悲しいけどすがすがしい終焉を感じました。