チグリスとユーフラテス 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 650
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474411

作品紹介・あらすじ

"最後の子供"ルナは、ついに"ナインの創始者"レイディ・アカリのコールド・スリープを解いてしまう。四世紀にわたる眠りから覚めた彼女に、ルナは問う。最後の子供になると知りながら、なぜ母親は自分を産んだのかと。だが、覚醒したアカリがとった行動は、思いもよらないものだった…。生の意味を問い直し、絶望の向こうに確かな希望を見出す、感動の超大作。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻はレイディ・アカリの人間ドラマとルナの心情が描かれていて切なくなりました。

    レイディ・アカリの登場シーン、あれ?こんなキャラクターなの?!ってちょっと思いましたが、読み進むにつれて穂高灯という人がどういう人なのかよく分かってきます。

    ラストには美しい景色の中で切なく悲しい感情が湧き上がってきました。

    ちょっと今回あまりうまく感想が書けません。

    人生とは何か、生きる意義とは何かを問われる作品です。
    この物語は終わりであり、始まりでもあります。

    そして、あとがきは新井素子さんの人柄が伺えてとても面白かったです。
    あとがきも上下巻と続いているので、そこも楽しく読めました。

  • 何とも言えない甘やかな読後感。SF的な設定といえば「惑星間移民」「コールドスリープ」この2つくらいであり、これは将来地球の辿る道ではないかと思えてならない。全体的には文体のせいもあって、ちょっとお腹いっぱい。ラストの「生」と「死」が一体となった情景は美しい。

  • なぜ生きるのか、生きがいとは。
    誰かと生きるということ、関わっていくこと。
    個人と社会。多角的な視点を持つことができた。
    ストーリーも切なく、心にグッときた。

    文が途中から難解になってくどく感じる場面があったから星4つ!!

  • 生きることってただの自己満足だけど、その自己満足を見て嬉しいと思う人が居る、不思議。

  • 将来、他惑星への移住が行われた世界を舞台に、生命の意味を問う小説。

    コールド・スリープという技術を狂言回しに使うことにより、人が増えた時代、人が減った時代を、一貫した主人公で語る。

  • "誰々だけが、私のことを判ってくれる"。
    これは、日常生活では、絶対にない方がいい禁断の状態だ。
    何故って、だって。
    この言葉の次にくる事態は、もう、"恋"だから。

  • 惑星移住の最初のひとりと最後のひとりの邂逅。

    生きる意味、命を問う物語。
    後に何も残らなくてもいいよ、今、やらなきゃと思うこと、やろうと思うことをひたすらやるだけで、いいんだよ。

    作者は、やっぱり(元?)少女小説家さん。
    女の子が、強くてやさしくて、かっこいい。

  • 上巻と比べると肩透かし感が。

  • 最後の子供 ルナはついに、ナインの創始者 レイディ・アカリのコールドスリープを解いてしまう。4世紀にわたる眠りから覚めた彼女に、ルナは問う。最後の子供になると知りながら、なぜ母親は自分を産んだのかと。だが、覚醒したアカリがとった行動は、思いもよらないものだった
    生の意味を問い直し、絶望の向こうに確かな希望を見出す。

  • 解説の大沢在昌の解釈が自分とは違ったけどおもしろかった
    終わり方によっては2になるかと思ったけど2か4にするか迷って4
    中間の3が可能性として私の中ではない。

    どちらでもあり、どちらかだけにはならない。
    感想としては物語そのままなのかもしれない。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。都立高校二年在学中の77年、「あたしの中の……」が、星新一氏の絶賛を浴び、第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選、作家デビュー。その新鮮な文体は当時の文芸界に衝撃を与え、後進の作家たちに多大な影響を与えた。81年「グリーン・レクイエム」、82年「ネプチューン」で二年連続の星雲賞日本短篇部門を受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞。『星へ行く船』『おしまいの日』『ハッピー・バースデイ』『イン・ザ・ヘブン』『未来へ……』『この橋をわたって』などの小説の他、エッセイ集も多数あり、近年は囲碁エッセイ『素子の碁 サルスベリがとまらない』が話題に。作家生活四十年を超えて今なお、旺盛な執筆活動で読者からの絶大な支持を受け続けている。

「2019年 『新井素子SF&ファンタジーコレクション2 扉を開けて 二分割幽霊綺譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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