翼 cry for the moon (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474534

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本でかなりの分厚さがあり読み応えがあります。
    村山作品の中でも、特に扱っているテーマが重めの作品ですが、
    一度は読んでみる価値があると言える一冊。

  • 会社の同僚に薦められた本。
    正直、感情移入も同調もできなかった。
    作品の何かが悪かったわけではなく、ただ、私とは合わなかった。

  • 月が欲しいと泣く。

  • 私が生きてきた中でもっとも好きな小説です

    情景描写、ストーリー、人物の設定

    どれをとってもピカ一です

    流れるような文章の流れは読んでいて心地いい作品です

    追記(2012/6/30)
    約3年ぶりに読みなおして、何度読んでもいい作品

    以前までに読んでいた時は文章力にとくに心動かされていたけど、

    主人公同様にアメリカ留学を経て、前半部分に多くの共感を得られた

    またいつの日か読み直したい

  • 自分の居場所を探し求め
    幸せを探す。

    傷ついても
    人は根本的に
    「幸せになりたい」とどこかで思う

    けれど傷ついた魂は一体どこに向かえばいいのか?
    じゆうと再生を求める一冊だ



  • cry for the moon 無いものねだり


    久しぶりの村山作品。
    長編で重そうだから…という理由だけで敬遠していた作品。
    でも切実に読んでよかったと思いました。
    やっぱり村山さんの作品や文章好きだな〜。

    内容がずっしりした作品を久々に読みました。
    人種差別・性犯罪・宗教・虐待・死・愛…その他もろもろ、勉強になるテーマが詰まったお話。
    とにかく長い!分厚い!
    最初は一人称がころころ変わったり、外人の名前が覚えられなかったり…慣れるまで大変でしたが、話に入り込んだら止まらない!
    途中、何度泣きそうになったかわかりません。
    家で読んでいたら多分号泣してました。
    余韻が心地よい感じに残ります。
    主人公2人による展開が面白かったです。
    (真冬とブルース)

    村山さんの作品って言葉がすごく胸にじーんとくる。
    大切な事を教えてくれる作家さん。
    『おいコー』みたいな純愛小説も好きだけれど、村山さんのこういうスケールが大きい小説も大好きです。
    とにかく心理描写や風景描写が巧い!
    この作品は私にとても大切な事をいっぱい教えてくれました。
    子供を産んで、ママになったら絶対読み直したい1冊。
    何度読んでも、新しい発見が出来そうです。

    アメリカ行きたくなった!
    もっと色んな世界に行って自分の感性を豊かにしたいと思いました。
    日本大好き、家大好きな私がそう思うのはかなり珍しいです。
    でもそこまで思わせる何かがこの本にはいっぱい詰まってます。
    久しぶりに出会えてよかったと思える作品に出会えました。


    * 余談 *
    ドラマ『スマイル』をさっきまで見ていたのですが…共通することがあるドラマだと思います。
    どうして人はこんなに差別が好きなんだろう。
    どうして肌の色や国籍で区別するのだろう。
    すごく胸が苦しくなりました。




    『上り坂が苦しいときは、下りはどんなに楽かを考えろ 』


    「この世界には、昼もあれば夜もある。どちらがいいとは言えないし、どちらも必要なのだ。愛することと、憎むこともそれと同じだよ。喜びと悲しみ。誕生と死……。どれも、どちらか一方だけというわけにはいかない。どちらかを手に入れれば、もう片方もくっつてくる。だが、それ自体は悪いことではない。全ては均等の問題なのだから」


    「覚えておきなさい、マフユ。目に見えるものが真実とは限らんのじゃよ。人々は、答えを自分の外に探そうとする。外側にあるものなら、目で見て安心できるからな。だが、惑わされちゃいけない。本物の答えは、いつも自分の中にある。目に見えないもの、手でさわれないもの、耳に聞こえないものの中にこそ、真実が隠されているんじゃ。そういうものを信じて、つかんで放さずにいるのは難しい。が、不可能ではない」

  • 正直覚えてない。

  • まぁ、いい感じに楽しめたかな。

  • この人の話はじめてマトモに読んだ。なんとなく、人んちの本棚にあったので手に取ってみたら面白そうだったので最後まで読んでみました。
    現代におけるよくある、でも目を逸らせない問題をかなりたくさん扱った内容。その手の内容に弱い人は読めないかも。そこまででもないか。
    でも、ニューヨークとアリゾナをまたいだスケール感はなかなか。ナヴァホの人々の言葉は、一言一言がなかなかぐっときます。世界の見方が変わるような。ストーリー全体に、池澤夏樹の「花を運ぶ妹」に通じるような壮大さがあったように思います。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    父の自殺、学校での苛め、母には徹底的に拒まれて…。N.Y.大学の学生、篠崎真冬は心に深い傷を抱えて生きてきた。恋人、ラリーの幼い息子ティムも、実の母親から虐待を受けて育った子供だった。自分の居場所を求めて模索し幸せを掴みかけたその時、真冬にさらなる過酷な運命が襲いかかる。舞台は広大なアリゾナの地へ。傷ついた魂は再び羽ばたくことができるのか。自由と再生を求める感動長編。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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