- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087474534
感想・レビュー・書評
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一番犬の死が印象に残ってしまった。
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ストーリー展開そのものにも惹かれるけれども、何よりもキャラクターの心理描写に惹かれる。
人の心の不思議さ、移り変わりがよく表現されている。
なんでここまで心理描写が巧みなのだろう。
理屈ではない人の心、感情。
ネイティブアメリカンの思想が心にずーんと響く。
人生のどの時期に読んだかによって評価がわかれそうな本。 -
よかったと思います。
素直に、なんか優しい小説でした。
人からまとめてもらって、村山さん連続読みする機会に恵まれているのだけど、これは他のと少し趣きが違ったな。
なんていうか、酷すぎ辛すぎという流れはありつつも、最後はこれは穏やかに終わってたし(笑)。
あと、なんていうのだろう、舞台が完全に外国で、外国人小説家の話を読んでいるような感覚にもなったし。主人公の女性がひたすら内面と向き合って静かに自分を分析し続けてたからかな、全体的に、起こっていることは酷いけど、穏やかでした。
また、ミステリとかではないのに、最後どっちに向かうのか、必ずしも途中では予想のできない展開だったし。
ということで、☆4.5くらいが適切かも?と思う感じの☆4登録です。
子どもには優しくしたいな、と思いました。。 -
主人公悲惨過ぎだろ。かつ、狙いすましたかのように義弟がネイティヴアメリカンって設定もあざといよな。癒すために敢えて傷付けるような物語立てなような気がして。と言いながら後半はスピード感あって結構楽しめた。フラッグスタッフとか自分の訪れた事のある地名が頻出するのもなかなか楽しかった。
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丁寧に書き込まれてる部分と、ラフな部分の落差が激しいかも。書き込まれてるところは読んでて引き込まれる
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児童虐待などの重いテーマを扱いながらも、舞台が舞台だからか、爽やかさすら感じる。真冬の優等生ぶりや、終盤の各人の豹変ぶりなど、人物描写にやや気になる点はあるものの、話としては面白い。
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村上さんの自然そのものやその力強さ、尊さ、を感じさせる描写が、読んでいて訴えかけてくるものになっている。
久しぶりに読んだ小説で、やっぱり小説って面白いなと思わせてくれた本。
ただ、語り手がころころかわるところや、本をあけて最初のストーリーが読みにくく感じた。(2つのストーリーが交互に描かれている) -
人種差別(主にインディアン)をテーマに壮大なスケールで描き上げた長編大作。ニューヨークからアリゾナまでアメリカ大陸を横断。度重なる不幸を背負いながらも、成長していく日本人女性。ナヴァホ・インディアンの伝統や言い伝えなど、とても興味深かった。生きるとは…、幸せとは…、そして、愛とは…、読後感はすっきり。
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2012.6.1~2012.6.6
登場人物:篠崎真冬、ラリー、ティム、ブルース
アリゾナを舞台に、ひとりの女性が過去を乗り越えて前向きに歩き出すまでのお話です。超大作ですが、あっという間に読めてしまいます。 -
この本を読んで、インディアンの哲学に興味をもった。
昨夜、村山由佳さんのつばさを読み終えました。
私もパンチの死が一番ショックで、まだ何となく立ち直れません。
(^^;)
昨夜、村山由佳さんのつばさを読み終えました。
私もパンチの死が一番ショックで、まだ何となく立ち直れません。
(^^;)