エンジェル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2858
レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474763

作品紹介・あらすじ

投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。死の直前の二年分の記憶を失っていた彼は、真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追いはじめる。映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを裏で操る謎の男たち。そして、一目で魅せられた女優との意外な過去。複雑に交錯する線が一本につながった時、死者の「生」を賭けた、究極の選択が待っていた-。

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊になったら仕事もせずに好きなところに好きなだけ居て好きな事ばかりやれるのは良いなぁと思った。



    主人公の純一は謎の男二人組に自分の死体が埋められているのを見ていた!
    という事で主人公は幽霊という設定!因みに純一には死ぬ前の2年間の記憶が無い。

    自分が何故死んでしまったのか?この謎を解くために幽霊は幽霊なりの能力を使って真相を探っていく。

    有名映画監督の作る映画と無名の美人女優、ゲームへの投資と主人公の過去などが複雑に話に絡み合う。

  • 幽霊になった純一が過去をたどる。過去を見る。
    石田衣良作品の中で、ミステリー小説といえる作品で、犯人探しの旅に引き込まれていきました。
    本当のことろは、単純な犯人探しではなく、人は孤独ではない。愛があるのだというところだと思います。
    ジワリと伝わる思い。
    幽霊目線はリアルの世界ではないけど、どこかに現実を感ずる心情が描かれていて飽きのこないすらすらと読める作品。

  • 過去の読本。

    石田衣良の初読み。
    やっていることは、映画「ゴースト~ニューヨークの幻」の焼き直しといった内容であるが、ちゃんと新鮮に楽しむことができた。

    前半のかなりの枚数を割いての“フラッシュバック”が冗長で退屈した、と、この本を紹介してくれた友人は語っていたが、自分にはそうではなかった。

    今で言うなら“石田さんらしい”と感じられるあの独特の文体が、当時の自分にはとても新鮮で、かなり引き込まれて読んだという記憶が残っている。

    物語としての印象は、強く残っているわけではないが、大好きなシリーズ“IWGP”に出会うきっかけをくれた作品なので、思い入れは深い。

  • SF要素のあるお話。
    細部まで設定がちゃんとしててよく考えるなあと感心させられました。
    でも複雑すぎて組織事情とか理解はしてない笑
    社会の闇を書いてるのがまず学びになる。
    社長の息子というちょっと憧れる、自分にはない立場の人の苦労を書いているのが平凡な自分を日頃恨み、いいところに生まれた人を羨ましむ気持ちを見直させてくれた。
    でもやっぱりそれでも平凡は平凡な生活しかできないんだなあ、なんか楽しいことないかなあとも思う。
    だからこういう自分じゃ経験し得ないお話好きです。
    あと、石田衣良さんらしい、東京の描き方がやっぱり好きです。かなり馴染みのあるところが舞台として出てきて嬉しかったです。

  • 死体目線で進む話。何故自分が殺されたのか、その訳と空白の二年間の謎。
    死んだように生きていた主人公純一が、亡き後の方が生き生きしていて良かった。

  • 主人公が幽霊になって話が進んでいく。
    ファンタジーな設定で本格的なミステリーというとても面白いバランスだった。

  • まあまあ

  • 回想が長く初めが冗長の感。あまりのめりこめなかった

  • 人から借りて。
    あっさりと読めたかな。
    人を殺すのはいつも人だ。ってつらいなあと思った。
    肉体的にも精神的にも言えることだから。

  • 幽霊になってしまった男の話。
    幽霊の先輩に、いろいろ教えてもらう。

    他の幽霊も、けっこういますよ的なお話があったかと思うのですが、あんまり幽霊は出て来ませんでした。
    これは、主人公が積極的に、幽霊とはかかわらなかったというだけのことかも。

    幽霊なのに記憶喪失という設定が効いています。

    なんか、悪役もみんな、それなりに魅力的ですよねぇ。主人公自体も、彼女を守りたいと思ってはいるけど、それほど悪役に憎しみを持っていたり、復讐をしたいと思っているわけではない。それよりは、淡々と真実を知りたいというのがあります。

    その淡々としたところ、でも、不思議な泥臭さはあって、石田 衣良の書く物語は、なんか人が生きているなぁという感じがします。

    ラストのどんでん返しも、でも、聞いたらものすごくなっとくした。
    それでも、それでも、その中に「本当のこと」も、「優しさ」もあるのだなぁと。
    それでも、「大事」なのだなぁと。
    そして、それは彼の初体験での出来事へのメッセージでもある。

    良い話です。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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