エンジェル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2830
レビュー : 272
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474763

感想・レビュー・書評

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  • 死者(魂?)の視点から自分の死の原因を探っていくという展開はなかなか面白いのだが、肝心のミステリープロットにあっと言わせるところが無いのが残念。主人公の過去についてはフラッシュバックの部分で丁寧に描かれている割に他の登場人物の描写が浅い。そのためか、周辺人物の(主人公の死にまつわる重要な)行動の動機づけにあまり共感出来ず、感動するべきラストシーンで個人的には盛り上がれなかった。

  • 一気に最後まで読める作品です。
    投資会社の若きオーナーが殺され、幽霊となって真相を追究する作品ですが、どろどろとした感じはなく、ストーリー展開も速く、すんなり物語の中にはいっていけます。幽霊の描写、ストーリーは、映画「ゴースト」を思い出しますね。

  • ファンタジーですね。

  • 殺されてしまった主人公がその理由を探していく話。読みやすくて次の展開が気になる話。

  • 私が今まで読んだ石田衣良作品とはかなり違ったタイプだった。
    こういう作品を書くとは意外な感じ。もしくは、今まで持っていたイメージが間違っていたのかな。
    でも、数冊しか読んでないし、たまたま偏ったタイプしか読んでなかったんだなぁ。
    それに一人の作家が書くタイプを固定しちゃうのも失礼な話か。

    そういえば、姪が本を借りに着た時、乙一さんと石田衣良さんを選択していた。好きな作家だって。
    どうしてそういう組み合わせなんだろう?と思ったけど、もしかしたら姪は石田衣良さんのこの作品から読んでいたのかもしれない。それなら、なんだか納得できる。

    主人公は、自分が死んでいることに気付いた。
    目の前にある歯がぐちゃぐちゃになった自分の無残な死体は、何故埋められてるのだろう。何故自分は死んだのだろう。
    死ぬまでの2年間の記憶が欠落していて思い出せない。
    幽霊の主人公が自分の死の謎を追求する。

    私の石田衣良作品ランキングで1,2位をつけるくらい好きな作品。
    他の長編も読んでみたいな。

  • 幽霊になっても会いたい人がほしいと思った

  • 投資会社のオーナー純一は自分の死体が埋められていくのを幽霊となって眺めていた。
    何故自分は殺されたのだろうか、何もわからないままフラッシュバックのように今までの人生を駆け抜ける純一、しかし自分が殺される前2年間の記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
    記憶にない2年間。調べるうちに純一は自分の会社が新作映画製作に巨額の投資をしていることを知る。これ怪しく思った純一は、わずかな手がかりから幽霊であることを頼りに真相に迫ろうとするが・・・

    出だしから幽霊となっている純一、主人公が幽霊という状態だが、荒唐無稽という感じはせずスムーズに入っていけた。
    幽霊である特権を活かして、純一が知りうる情報と読者のそれとが同期しており、真相へ至る理解度を主人公と共に深めていくことができるのは良い点だったと思う。

  • 石井さんらしいとても素敵な小説でした。個人的には、高梨さんが完全な悪、という訳ではなくてほっとしました。

  • この人のさらりとした、状況は目に浮かぶけれど生活感のない、生々しい熱情のない文体に、これほどマッチする小説があったとは、と言いたい。

    へたにドロドロしたものや青春ものを書いても、さらりと読み安すぎて残らない。
    そんな作者の立場と言うかスタンスそのものである「殺されたぼく」が主人公の小説。

    「何故ぼくは死んだのか?」
    死んでからの生とでも言うべき生活を、主人公が送る。
    その描写がとてもさわやかで色鮮やかである。そのイメージが死んでいるがゆえに制約もなく自由で楽しい。

    あたり前のことをうまく説明する作家だけど、そのあたりの制約を外した描写も面白いと思った。

  • ゴーストのようなファンタジー系かと思って読んだら、意外にミステリー色が強かった印象です


  • 死んだ自分。
    死ぬまでの2年間の記憶を探しに旅に出る

  • はじめての石田衣良。どうなんだろう。あと何冊かよんでみようか。

  • 投資会社のオーナー・掛井純一はある日、何者かによって殺されてしまう。
    しかし、彼は幽霊となって蘇ったのだった。
    彼は、自分の死の真相を知るために、ある新作映画への不可解な金の流れを追い始めた…。

    途中、同じような事が繰り返されて飽きる事があった。
    だけど、全体の話はおもしろかった。
    純一は死後の世界を満喫できてよかったと思う。映画館のシーンが好き。
    文緒のかかわり方が意外だった。

  • 投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。死の直前の二年分の記憶を失っていた彼は、真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追いはじめる。映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを裏で操る謎の男たち。そして、一目で魅せられた女優との意外な過去。複雑に交錯する線が一本につながった時、死者の「生」を賭けた、究極の選択が待っていた―。

  • かわいそうなのはどっちだろうね。

  • 話が難しくて断念しそうになった本。
    読んだけど。
    でも読み終わってみると、
    そんなに難しくはなかったような・・・
    不思議な読後感でした。

  • 空を飛ぶような夢を見ていた主人公は、その中で自分の死体と出会う。無残に歯を砕かれたその顔を見て、主人公はそれが夢で無い事を悟った。しかし、彼には何故かここ数年の記憶が無い為、自分が殺された理由が分からない。その答えを見つける為、彼は生前に行っていた仕事で関わっていた会社等を調べる事にした。その調査の中で出合った女性に次第に惹かれていくが・・・。的な話。

    特に吃驚の結末が待つわけでもなく、内容が二転三転していくわけでもないけど。なんだか、とても面白かった作品。
    王道と言えば、王道な内容だったと思います。石田さんはもっと柔らかい文章を書くイメージがあったので、読んでみて印象が変わりました。

    2008-11-23

  • 自分の死を目撃するところからスタート。
    ラストは切ない現実…。でも、純一はやさしかった。
    生きているうちに、生を楽しもう〜って思う1冊でした。

  • 2008/9
    いろいろなわけありの登場人物が絡み合うあるひとつの過去。主人公が幽霊となって、この糸をたどっていく、ミステリーとも言える小説。

  • ミステリーの要素も含ませながら、ファンタジーのように感じる。
    死んだ男が、なぜ自分が死ななければならなかったのかを探っていくお話。
    いままでの石田作品とは色が違うけど、わたしはこれがいちばん好き。

  • 久しぶりのヒット!
    めちゃくちゃ面白かったぁ〜。
    描写がすごい。

    何らかの理由で殺された男が幽霊になって、
    自分が殺されたルーツを探す。

  • 話の始めがかなり印象的でした。

  • 入り込むまでに少々時間がかかりました。
    が,終盤,天使の攻撃あたりからはサクサク読めました。

  • 幽霊となって、かつての婚約者を助ける・・・
    それにしても、エンジェルなのかデビルだったのか
    微妙ですw

  • 08.20.08読了。 青年実業家の掛井純一が殺害され、見知らぬ山に埋められる・・・幽霊になって純一が自分が埋められてる模様をみてそれが自分と気が付く。そこから自分がどうして殺されたのか調べ始める。自分が死ぬまでの2年間の記憶を失ってしまってるため、その二年間になにが起きたのかも同時に調べる。だんだん事件の概要がわかってくるとそこに、自分が愛した女性を発見。そして彼女は自分の子供を妊娠までしていた。幽霊ながら、彼女を守ろうと必死にがんばる純一。でも最後に彼は真相を知ってしまう・・・・彼を殺した彼女の事を必死に守っていたことを。すごい詳しく幽霊の描写ができてたので、もしや彼は幽体離脱でもしたことあるのでは・・・とかんぐってしまう。面白い内容だった。結局愛ってきれいにおさまらないんだよね。 

  • 主人公が死んでるお話。
    最初はなんとなく難しいけど、だんだん面白くなってくる。風景描写がすごくきれい。

  • しんでもはっぴーえんど

  • <font color="blue">純一は笑いたかった。吠えるように、泣きたかった。</font>


    始まりは、乙一の「夏と花火と私の死体」に似てた。
    けど、あれよりももっと重くて悲しい。

    結局、愛するってどういうことなんだろね。
    最近少し、悲しい話ばかり読んでる気がする。

  • 2005年8月7日読了

  • 死後本当にこのようになるのだろうか?
    もしもこれが本当なら、僕は何の力を手に入れたいだろうか?
    電気、火、風…。

    話の展開は最後のところで、主人公のとった行動に男気を感じた。

    そして、やっぱり石田衣良の作品は好きだ。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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