エンジェル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.18
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本棚登録 : 2826
レビュー : 272
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474763

作品紹介・あらすじ

投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。死の直前の二年分の記憶を失っていた彼は、真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追いはじめる。映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを裏で操る謎の男たち。そして、一目で魅せられた女優との意外な過去。複雑に交錯する線が一本につながった時、死者の「生」を賭けた、究極の選択が待っていた-。

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊になったら仕事もせずに好きなところに好きなだけ居て好きな事ばかりやれるのは良いなぁと思った。



    主人公の純一は謎の男二人組に自分の死体が埋められているのを見ていた!
    という事で主人公は幽霊という設定!因みに純一には死ぬ前の2年間の記憶が無い。

    自分が何故死んでしまったのか?この謎を解くために幽霊は幽霊なりの能力を使って真相を探っていく。

    有名映画監督の作る映画と無名の美人女優、ゲームへの投資と主人公の過去などが複雑に話に絡み合う。

  • 幽霊になった純一が過去をたどる。過去を見る。
    石田衣良作品の中で、ミステリー小説といえる作品で、犯人探しの旅に引き込まれていきました。
    本当のことろは、単純な犯人探しではなく、人は孤独ではない。愛があるのだというところだと思います。
    ジワリと伝わる思い。
    幽霊目線はリアルの世界ではないけど、どこかに現実を感ずる心情が描かれていて飽きのこないすらすらと読める作品。

  • 過去の読本。

    石田衣良の初読み。
    やっていることは、映画「ゴースト~ニューヨークの幻」の焼き直しといった内容であるが、ちゃんと新鮮に楽しむことができた。

    前半のかなりの枚数を割いての“フラッシュバック”が冗長で退屈した、と、この本を紹介してくれた友人は語っていたが、自分にはそうではなかった。

    今で言うなら“石田さんらしい”と感じられるあの独特の文体が、当時の自分にはとても新鮮で、かなり引き込まれて読んだという記憶が残っている。

    物語としての印象は、強く残っているわけではないが、大好きなシリーズ“IWGP”に出会うきっかけをくれた作品なので、思い入れは深い。

  • まあまあ

  • 回想が長く初めが冗長の感。あまりのめりこめなかった

  • 人から借りて。
    あっさりと読めたかな。
    人を殺すのはいつも人だ。ってつらいなあと思った。
    肉体的にも精神的にも言えることだから。

  • 幽霊になってしまった男の話。
    幽霊の先輩に、いろいろ教えてもらう。

    他の幽霊も、けっこういますよ的なお話があったかと思うのですが、あんまり幽霊は出て来ませんでした。
    これは、主人公が積極的に、幽霊とはかかわらなかったというだけのことかも。

    幽霊なのに記憶喪失という設定が効いています。

    なんか、悪役もみんな、それなりに魅力的ですよねぇ。主人公自体も、彼女を守りたいと思ってはいるけど、それほど悪役に憎しみを持っていたり、復讐をしたいと思っているわけではない。それよりは、淡々と真実を知りたいというのがあります。

    その淡々としたところ、でも、不思議な泥臭さはあって、石田 衣良の書く物語は、なんか人が生きているなぁという感じがします。

    ラストのどんでん返しも、でも、聞いたらものすごくなっとくした。
    それでも、それでも、その中に「本当のこと」も、「優しさ」もあるのだなぁと。
    それでも、「大事」なのだなぁと。
    そして、それは彼の初体験での出来事へのメッセージでもある。

    良い話です。

  • 殺されて幽霊となった主人公。
    フラッシュバックにより生まれる瞬間から徐々に記憶をたどり、現在にたどり着くが、最近2年間の記憶だけが無い。

    はたして、なぜ殺されたのか。なぜ幽霊になったのか。

    2年間に何があったのかを知りたくて、現世をさまよう。

  • 何者かに殺され、魂だけがこの世に漂う主人公。
    産まれてからの自分自身がフラッシュバックされるが、何故自分が殺されたのか肝心のところが思い出せない。
    魂となった自分が霊としての能力を身につけながら真相を探し出す。
    前半は、霊として夜の闇を移動していく主人公が言葉を伝えたり、自分を映像化したり、能力を磨いたり、ワクワクする展開で面白かった。
    でも、後半は殺しに関わった人達も主人公も、やること考える事、結末も雑すぎて残念ー!!

  • 【読了】
    見知らぬ山中に自分が埋められていくのを空中から眺めているシーンから始まる。
    霊体となった主人公は自分がなぜ殺されたのかがわからない。
    その謎を解き明かす物語。

    物語は大きく2つに分けられていて、
    簡単に言うと、殺人事件の『前』と『後』。
    『前』の部分は、誕生から殺害される2年前までの人生の要所を霊体となって再体験する、変えられない過去の話。
    『後』の部分は、霊体となった身体と能力で、空白の2年間の謎を解き明かそうとしている現在の話。

    思ってたよりもファンタジックな軽さは控えめで、
    なかなか重さのある作品で読み応えがありました。
    幽霊の存在のあり方が、今までの幽霊の常識を覆す斬新なものでした。
    石田衣良っぽくて面白かったな。
    例えば、
    『怨念を持った幽霊が目の前に現れる』
    って現象があるじゃないですか?
    アレは実は、
    『幽霊だけど一目惚れしちゃった女性に彼氏がいそうな事実を知って、八つ当たりで人を脅かすことにした。』
    みたいな感じ。
    ある意味、怨念ではありますが(笑)幽霊も生きてる人間も中身は変わらないように描かれてます。
    僕、幽霊とか恐いの嫌いなんすけど、
    この作品を読んだ今、
    ちょっと親近感すら覚えてます。笑。
    なんせ僕は好きな感じの物語でした♪
    #石田衣良 #エンジェル #ANGEL

  • 死後の世界
    彼女を守るための死者としての戦い

  • 可もなく不可もなく。軽いタッチのファンタジー。映画の「ゴースト~ニューヨークの幻」を思い出したが、映画ほどの感動はない。

  • 生きている死者というのはユニーク

  • 死んだ後に幽霊となって甦った純一。生まれた時から青年期までの過去に立ち会う幽霊となった自分。死んだ今となってわかることもたくさんある。しかし、死ぬ前の2年間の記憶が全く無い。どうして殺されたのか?誰に殺されたのか?ミステリー仕立てで興味深く読んでいける。プロローグとエピローグがうまいなあと思った。

  • エンジェルファンドの投資家である純一が事件に巻き込まれて殺され、本当のエンジェルとして恋人とその生まれてくる自分の子を守るお話。
    死後の世界からの復讐の話ではあるが、あまり恨みがましくなく、淡々と死後の世界を愉しむ純一。純粋なキャラクターだった。こんな死後の世界があるなら、楽しいなと思ってしまう。

  • 推理小説というカテゴリーで良いのか?まあ、小説をあえてカテゴリー分けする必要も無いのだが・・・
    読み始めてしばらくは、何を言っているのかわからず、夢の中の話かとおもいきや、途中から現実世界とシンクロし始め、話に引き込まれる。
    ただ、最後まで読む前に、なんとなく、先の筋書きが読めてしまったのが残念。

  • うーん、あまり響かず。

  • 切ないね

  • 読了

  • 204.3.12

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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