よもつひらさか (集英社文庫)

  • 集英社 (2002年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784087474909

作品紹介・あらすじ

死者と語り、冥界に臨む“黄泉比良坂"。古事記にも登場するこの世とあの世の境目にある坂の不気味な言い伝えとは…。奇妙な味わいに満ちた全12篇を集めた戦慄のホラー短篇集。 (解説・小梛治宣)

みんなの感想まとめ

死者と語り、冥界に臨む不気味な坂を舞台にした短編集は、ホラー、ミステリー、ファンタジーの要素が絶妙に絡み合っています。全12篇それぞれが独特の雰囲気を持ち、世にも奇妙な物語のような緊張感が漂います。特...

感想・レビュー・書評

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  • 『よもつひらさか』聞き慣れないようで、どこか耳に残っているような言葉。
    「黄泉比良坂」古事記にも登場する、この世とあの世の境界の地。
    そんなミステリーホラー短編集です。

    「見知らぬあなた」
    学生時代からの手紙の相手は、私のことを何もかも知っている。私の嫌いな男の“処分”までしてくれる。定番の結末なのに、不気味さが際立つ一篇。

    「ささやく鏡」
    未来を映しているようで、実は何を写していたのか。代々受け継がれる“ささやく鏡”が残したものは。

    「茉莉花」
    ふたりの秋子と、ふたりの茉莉花。
    それはドッペルゲンガーでも、優待離脱でもなく、情けない父親の仕業。

    「時を重ねて」
    同じ場所で、時を隔ててすれ違うふたり。
    会いたいという思いが、ひとつの奇跡を起こす。

    「ハーフアンドハーフ」
    偽装結婚の夫婦が、欲しいものを分け合う。
    恋人さえも、物理的に切り分けて。

    「双頭の影」
    天井に浮かぶ、双頭の影。
    それは、悲恋に沈んだ兄妹たち。

    「家に着くまで」
    犯罪を犯した後、乗ったタクシー運転手との探り合い。家に着くまでに決着をつけないと。
    『世にも奇妙な物語』の原作となった一編。

    「夢の中へ…」
    現実からの逃避として、夢を選んだ少年はプールへと飛び込む。そして、目覚めてから送る人生こそが、夢の中。

    「穴二つ」
    ハマってしまったパソコン通信。メール交換相手を求めて性別偽装。そしてメールの相手の真意を知った時には、間違いを犯した後だった。
    こちらも、世にも奇妙な物語の原作のひとつ。
    “人を呪わば穴二つ”
    他人をだまし、操ろうとした瞬間、自分の運命の穴も掘られていた。

    「遠い窓」
    引越し先に残された五枚の油絵。
    そのうち一枚だけ、窓の風景が違っていた。
    真実を知る前に罪を犯す少女。
    ……これは、父親がはっきりしないのが悪いね!

    「生まれ変わり」
    叔母の生まれ変わりを信じる男。
    良く似た女性に心を寄せる。それは執拗な行動になる。彼は、いったい誰が好きなのだろう。

    「よもつひらさか」
    現世の山村にある、通称ひらさか。
    そこは、この世の“黄泉比良坂”。
    一人で登ってはいけない。
    下り始めたら、もう、あちら側。

    小池真理子さんに通じるような、幻想とミステリーが溶け合った好みの短編集でした。
    今まで読んでこなかったのが不思議なくらい。
    調べてみると、今邑彩さんは2013年58歳で早逝されていたんですね。残念です。


    • おびのりさん
      ultraさんほんとたくさん読んでますね
      この方、亡くなっていたのはご存知でしたか?
      ご自宅で一人で亡くなっていたようです。wikiですけど...
      ultraさんほんとたくさん読んでますね
      この方、亡くなっていたのはご存知でしたか?
      ご自宅で一人で亡くなっていたようです。wikiですけど。
      2025/10/13
    • おびのりさん
      土瓶さんは、
      ストーリーがしっかりしていて
      伏線回収もしっかりしていて
      登場人物が魅力的なやつだね!

      そりゃあそうですわー
      土瓶さんは、
      ストーリーがしっかりしていて
      伏線回収もしっかりしていて
      登場人物が魅力的なやつだね!

      そりゃあそうですわー
      2025/10/13
    • ultraman719さん
      亡くなってたんですか!知りませんでした。
      そういえば、作品増えないなとは思ってました。

      いいね!ありがとうございます。
      亡くなってたんですか!知りませんでした。
      そういえば、作品増えないなとは思ってました。

      いいね!ありがとうございます。
      2025/10/13
  • まず、本のカバーの絵に魅了され、更に、古事記にある話のがタイトルなんで、好印象!

    ホラー、ミステリー、ファンタジー要素と盛り沢山な短編集。
    但し、決して明るくはない。
    何か世にも奇妙な物語な雰囲気やん!って思ってたら、何編か、それで映像化されてるみたい。
    (『穴二つ』と『家に着くまで』)
    そういう雰囲気なんで、あれ何か変な感じやな?って思ってると実は!ってのが多い。
    その実は!ってのは、あんまりええ方向に行かんのは、お分かりのはず。世にも奇妙なの世界観なんで。

    何でも、折半も考えてやって!半分にしたら、物の価値が…というか何というか…物ちゃうしとか…

    後出しジャンケンがキツい!
    もう、気付いた時は、遅いやん!みたいな作品多し。

    ゾッと、ゾクっとしたい人は読むと良いかも?

    • おびのりさん
      さすが、読んでらっしゃる。
      なかなか良かったです♪
      さすが、読んでらっしゃる。
      なかなか良かったです♪
      2025/10/12
    • ultraman719さん
      おっ!読まれましたか!
      さすが!気が合う!
      おっ!読まれましたか!
      さすが!気が合う!
      2025/10/12
  • ミステリ、ファンタジー、ホラーなどの短編集でした。
    ほんタメでは、ホラーのよもつひらさかが紹介されてましたので、手に取りました。
    どの作品も一気読みでした。
    とても楽しめました。ホラーは夏に読むのがよいですね。冬は本当に怖くてたまりません。


    死者と語り、冥界に臨む“黄泉比良坂”。古事記にも登場するこの世とあの世の境目にある坂の不気味な言い伝えとは…。奇妙な味わいに満ちた全12篇を集めた戦慄のホラー短篇集。 (解説・小梛治宣)

  •  AI にオススメしてもらった本その1。様々なテイストのヒトコワ系ホラーが味わえる短編集。
     全体としてすれ違いがテーマになっているように感じ、それをきっかけに話が展開していくものが多かった。どの話も最後にオチがあり、スッキリした気持ちで読み終えることができた。今の暑い時期にはぴったりだと思う。
     個人的には「双頭の影」が一番好きだった。雰囲気がある店で老人が旅の時に聞いた話をしてくれる描写がワクワク感を掻き立ててくれ、どんどん引き込まれていった。

  • ホラーの短編集。
    ちょっとファンタジー要素もある。
    怖さもじんわりあり、読みやすく、怖いんだけどワクワクすることもできた。
    同じ著者の本を読んでみたい。

  • ずっと気になってた短編集。
    いゃ〜どれも面白かった!
    ホラー、ゾッとする話、ファンタジー、サスペンス、どんでん返しと、内容は盛りだくさん。
    面白い話が多かったので、ベストを選ぶのは難しいが、特に好きだったのは、ハーフアンドハーフと穴二つ。
    どの話にもゴシックな雰囲気がただよっていて、奇妙で洒落さを感じました。

  • 昔読んだ事があったが最近手に入れたので再読。
    ホラーやミステリー、ファンタジーなど今邑彩さんの魅力が詰まった短編集だ。
    今でこそ意外性はあまり感じないが、当時は斬新だったのかと思える。
    トリックや伏線に頭を使い過ぎる事なくリラックスして読めるシンプルな作品が多い。
    父の事が大好きな少女のお話『茉莉花』、奇妙な骨董屋が話す『双頭の影』、タクシーの車内での会話を描いた『家に着くまで』やパソコン通信にハマる男の『穴二つ』など色々な角度から物語が展開されるのも面白い。
    深く考えずに読むと鮮やかに騙される事もあるので、それも気持ち良かった!
    やっぱりこの人の書く話が好きです。

  • 母から借りて読了。
    結構怖かったという印象。

    表紙も独特で、持っているのもちょっと気が引ける感じ(笑)
    個人的には「夢の中へ」が怖いんだけどありそうで面白い。
    表題の「よもつひらさか」「遠い窓」も好きな作品。

  • '21年7月30日、読了。今邑彩さん、4作目。

    とても、面白かったです。僕は、この人、短編の方が好きみたい。

    ゾッとしたり、ヒヤリとしたり、ゲンナリしたり、哀しくなったり、グロテスクだったり、と…バラエティに富んだ、短編集でした。全体として、高いクオリティだな、と思います。

    「時を重ねて」…哀しい物語、でした。
    「ハーフアンドハーフ」…なんともグロテスク。でも、僕でも結末はわかってしまった。
    「家に着くまで」…サスペンスフルな展開。一番好きかも。

    他にも、「茉莉花」「双頭の影」「遠い窓」などなど、全て、良かったです。

    今邑彩さんの短編集、まだ他にもあるのかな…。

  • 全12話の短編ホラー集。いずれもラストでどんでん返しがあり、後味の悪い作品だった。登場人物が迎える結末を予想しながら読み進めるのも楽しいと思う。

    世にも奇妙な物語と親和性がありそうだなと思っていたら、「家に着くまで」「穴二つ」は実際に放映されていた。どちらも動画サイトにアップされていたので観たが、不気味で陰鬱な雰囲気が原作とマッチしていて、再現度が高く素晴らしかった。

    個人的に好きな話は、映像化された上記2作と「見知らぬあなた」。この3作品は、特にミスリードが鮮やかで好き。

  • 世にも奇妙な物語の原作が2作品。
    「家に着くまで」→「推理タクシー」
    「穴二つ」→「ネカマな男」
    他にも捻りのきいた奇妙な味わいのホラー短編が10編。

  • ちょっと先が見えすぎてしまう感有りか……。

  • ようやく最寄り図書館が22日まで休館になり、ようやく積読に到達したわけで。休みの日に積読整理してみると、この本が2冊あるではないか。よほど気になっていたらしい。(笑)

    少し前から初読みの作家さんが続く。今邑彩さんも初読み。「黄泉比良坂(よもつひらさか)」これはホラーで怪しげな物語に違いない。実際ホラーでファンタジーな12の短編集。いわゆる世にも奇妙な物語的なやつ。

    面白かった。最近芥川賞寄りの作品ばかりだったのでつくづく自分は物語を楽しむタイプなのだなと実感。スーッとサーッと水が流れるが如く読み進められた。見えそうで見えない、ちょうどいい絶妙なホラー感。良作だった。

  • ゾッとする話しが多いが、そこがまた良かった。

  • 短くて読みやすい上にゾクゾクできる
    秀逸なホラー短編。

    表題作が怖かったのと好みの終わり方だったので
    お気に入りの小説になった。

    と言うかこの表題作、
    今まで読んだ作品の中でベスト3には入る。

  • 全12編の短編集。1話20~30Pほどなのでサクッと読めます。

    今邑さんの「ルームメイト」途中まで読んでいて止まってますが、こちらが図書館本のため先に読み終えてしまいました(¯―¯٥)

    「見知らぬあなた」「ささやく鏡」「茉莉花」「時を重ねて」
    「ハーフ・アンド・ハーフ」「双頭の影」「家につくまで」
    「夢の中へ…」「穴二つ」「遠い窓」「生まれ変わり」「よもつひらさか」

    今邑さん自身があとがきでも仰っているように、ホラー・ミステリー・ロマンティックファンタジー(!?)と盛り沢山な内容。
    途中からじわりじわりとオチが予想されるけど、「くるかくるか…?キター!(ぞわ~)」
    みたいな、ある意味爽快感があって気持ちいい。

    回りくどくない癖のない文章がスッと物語に入り込みやすかった。
    どの作品も普段本を読まない人でも純粋に面白かったと思えそう。
    癖のない書き方の作家さんっていそうでなかなかいない気がします。
    (この方の作品自体あまり読んでいないので偏った意見です。違ったらごめんなさい)

    単行本を借りてきたのですが、帯が宮部みゆきさんだったのですね。
    古い作品なので物語の設定も古いけど、それがまたよかった。
    ドラマ「世にも奇妙な物語」をよく見ていた世代なので。
    でもやっぱり当時に読んでいたらもっと衝撃的だっただろうなぁ。

    好きな作品は「ささやく鏡」「家に着くまで」「穴二つ」「よもつひらさか」

  • ずっと積んでいたけれど
    人に勧められて読了。

    恒川光太郎さんや恩田陸さんのファンタジーホラーのような雰囲気もありつつ、どことなく知性が感じられる好きな雰囲気でした。

    幽霊が怖い、というホラーではなく
    なんだか不穏だったり人の悪い側面が見えたり思い違いがあったりするような、どちらかと言うとイヤミスみたいな読み心地に感じました。

  • ホラーじゃないです。
    男性が女性に向ける独りよがりの心理がうまく描けています。ホラーじゃないです。サイコパスが出てきます。人間怖い系ですが、重ねていいますホラーじゃないです。

  • 自分の本棚に常に置いておきたい。
    人におすすめできるホラー作品!
    どんでん返し最高。

  • 短編集
    覚えてない

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