よもつひらさか (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1658
感想 : 205
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474909

作品紹介・あらすじ

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では"黄泉比良坂"と呼ぶ-。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。ちょうど立ちくらみをおぼえた私は、青年の差し出すなまぬるい水を飲み干し…。一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • '21年7月30日、読了。今邑彩さん、4作目。

    とても、面白かったです。僕は、この人、短編の方が好きみたい。

    ゾッとしたり、ヒヤリとしたり、ゲンナリしたり、哀しくなったり、グロテスクだったり、と…バラエティに富んだ、短編集でした。全体として、高いクオリティだな、と思います。

    「時を重ねて」…哀しい物語、でした。
    「ハーフアンドハーフ」…なんともグロテスク。でも、僕でも結末はわかってしまった。
    「家に着くまで」…サスペンスフルな展開。一番好きかも。

    他にも、「茉莉花」「双頭の影」「遠い窓」などなど、全て、良かったです。

    今邑彩さんの短編集、まだ他にもあるのかな…。

  • 世にも奇妙な物語の原作が2作品。
    「家に着くまで」→「推理タクシー」
    「穴二つ」→「ネカマな男」
    他にも捻りのきいた奇妙な味わいのホラー短編が10編。

  • ようやく最寄り図書館が22日まで休館になり、ようやく積読に到達したわけで。休みの日に積読整理してみると、この本が2冊あるではないか。よほど気になっていたらしい。(笑)

    少し前から初読みの作家さんが続く。今邑彩さんも初読み。「黄泉比良坂(よもつひらさか)」これはホラーで怪しげな物語に違いない。実際ホラーでファンタジーな12の短編集。いわゆる世にも奇妙な物語的なやつ。

    面白かった。最近芥川賞寄りの作品ばかりだったのでつくづく自分は物語を楽しむタイプなのだなと実感。スーッとサーッと水が流れるが如く読み進められた。見えそうで見えない、ちょうどいい絶妙なホラー感。良作だった。

  • 全12編の短編集。1話20~30Pほどなのでサクッと読めます。

    今邑さんの「ルームメイト」途中まで読んでいて止まってますが、こちらが図書館本のため先に読み終えてしまいました(¯―¯٥)

    「見知らぬあなた」「ささやく鏡」「茉莉花」「時を重ねて」
    「ハーフ・アンド・ハーフ」「双頭の影」「家につくまで」
    「夢の中へ…」「穴二つ」「遠い窓」「生まれ変わり」「よもつひらさか」

    今邑さん自身があとがきでも仰っているように、ホラー・ミステリー・ロマンティックファンタジー(!?)と盛り沢山な内容。
    途中からじわりじわりとオチが予想されるけど、「くるかくるか…?キター!(ぞわ~)」
    みたいな、ある意味爽快感があって気持ちいい。

    回りくどくない癖のない文章がスッと物語に入り込みやすかった。
    どの作品も普段本を読まない人でも純粋に面白かったと思えそう。
    癖のない書き方の作家さんっていそうでなかなかいない気がします。
    (この方の作品自体あまり読んでいないので偏った意見です。違ったらごめんなさい)

    単行本を借りてきたのですが、帯が宮部みゆきさんだったのですね。
    古い作品なので物語の設定も古いけど、それがまたよかった。
    ドラマ「世にも奇妙な物語」をよく見ていた世代なので。
    でもやっぱり当時に読んでいたらもっと衝撃的だっただろうなぁ。

    好きな作品は「ささやく鏡」「家に着くまで」「穴二つ」「よもつひらさか」

  • ホラー短編集12編。
    バラエティに富んでてミステリーもあり。
    この手の作品を読みなれてる人には
    オチが分かってしまう作品もあるけどオ
    チが分かってても読ませてしまうのも有り。
    最後の『よもつひらさか』は
    オチが分かるけども〆に相応しい作品。
    この短編集では『よもつひらさか』が一番良かった
    これぞホラー!!黄泉比良坂・黄泉戸喫…行きつく先は?ヒィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    他は
    『ささやく鏡』祖母から譲り受けた和鏡。
    『双頭の影』血天井。
    『穴二つ』自業自得。
    『遠い窓』真実って…。
    『生まれ変わり』意思の疎通ができないって怖い。

  • 12編からなる短編集。
    物凄く好きな作家さんと言う訳ではないのだけれど、
    定期的に読みたくなる。
    やはり私は長編の方がすきだなぁ。

    表題作の「よもつひらさか」が1番好みだった。

  • いまさらながら読みました。
    時代を感じさせる表現があり、懐かしさもありました。

    さくっと読めてキレが良い。でも最後の一文が効いている。

    ホラー色、ミステリ色の強さは作品ごとにちがいますが、どれも良かった。
    私は「家につくまで」が好きです。

  • 嫌いじゃない。
    短編の読みやすさ、短さに、オチが透けて見えたものもありましたが、うまくホラーがまとまってる。

    作者の思いあって掲載順序は変えているらしい。読者としてはその思い知りたかったな。
    タイトルにもなってるよもつひらさかが好きです。
    他のも読んでみようっと。

  • お若くしてのご逝去のニュースを聞いておどろいてしまった。

    さらりと読める恋愛がらみのホラー短編集とおもってよんでいくと、
    表題作だけ、全身凍るほど怖かったので印象的。「書き方」の巧さを味わえた。

  • ホラーの短編集。
    さくさく読めておもしろい。
    最後の「よもつひらさか」が一番怖かった。
    というより、そんなにすごく怖い話は残念ながらなくて、だいたいオチが読める。
    でもそのオチに気づいたときのゾっとする感じを楽しめた。
    子供でも読めるホラーだと思う。
    単純でおもしろい。
    幽霊っぽい話から、ミステリーの要素が強い話などいろいろ。
    最後の「よもつひらさか」は、オチを読んだとき毛穴がひらくくらいゾゾゾっとした。真夏に読んだのに寒かった。
    全部これくらい怖かったら最高。

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