たいのおかしら (集英社文庫)

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本棚登録 : 2583
レビュー : 136
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475517

作品紹介・あらすじ

虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生…。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。ある生理現象について、真摯な議論が交わされる、三谷幸喜さんとの巻末お楽しみ対談つき。

感想・レビュー・書評

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  • 高校まで静岡で育ち、現在も静岡に住んでいますが、これまでさくらももこさんのエッセイを一度も読んだことがありませんでした。
    2019年の訃報をきっかけに満を持して読んでみることにしました。

    理想のタンスを探す話や、英会話教材の登場人物にツッコミを入れる話などなど、口元に浮かんでしまうにやにやを止められなくて困りました。
    読者をすぐにストーリーに引き込んで、畳みかけるように笑いの要素を散りばめてくる語り口のセンスに脱帽です。
    かと思えば、小杉のばばあ、猫のミーコ、そして父ヒロシのことなど、ふいに差し挟まれる切ない余韻を残すエッセイが、また心に響くのです。

    巻末の三谷幸喜さんとの対談もすごかったです。
    本当はどうだったのかわかりませんが、文字に起こされたお二人のやり取りは、二人とも真顔で話しているように感じられるのです。
    だけど、話している内容が内容なので、その話題を真顔で話している情景を想像するだけで笑えてくるからずるい。

    これを機に、さくらさんのほかのエッセイもぼちぼち読んでいこうと思います。

  • もものかんづめ、たいのおかしら、さるのこしかけ
    これらを読んだ。「昔」

    ちびまる子ちゃんで、
    さくらももこさんは不滅です。
    いつでも私たちの心に生きている。

  • すいすい読めちゃうからもったいない。大好物を食べてる時と同じ気分。

    彼女が亡くなったあとだからこそ刺さる言葉があった。

    あと、対談での三谷幸喜さんの発言が素晴らしい。今でこそこういう考えも広まってるけど、この頃は少なかったんじゃないかな。

  • だいぶ前に読んだことはあったんだけど、今日たまたま手に取ったら、当時のさくらももこが今の私と同い年で衝撃受けた
    しかもちょうど28年前に発売されたことも少し運命的だった

    「今生きていることは当たり前でなく、可能性の高い偶然
    小杉のババアが生きていた時間は、あの時間だけのことであった
    誰もが生きている時間は生きている間だけしかない
    死ぬ可能性も含めて生きている時間を、わたしは本当に貴重だと思う」

    今さくらももこがこの世にいないからこそ、同い年のさくらももこがこんなことを言っていたことに不思議な気持ちになる
    今改めて手に取る運命だったんだなと思う

    私よりずっと達観して大人なのに、やりたいこととかほしいものは子供みたい
    そして考え方は単純明快
    やりたいことがたくさんあって、それをただやるだけ

  • 「小杉のばばあはもういない。死ぬという事はいなくなる。そういう事なのだ。花も小屋も木も、全部置いたままいなくなってしまった。私もいつかいなくなる。あと五十年後かもしれないし、もっと早いかもしれない。死ぬ可能性は次の瞬間にもある。今生きていることはあたり前ではなく、可能性の高い偶然にすぎない。
    小杉のばばあが生きていた時間は、あの時間だけの事であった。誰もが生きている時間は生きている間だけしかない。ミーコが生きていた時間も、十三年間というそれだけの間であった。死ぬ可能性をも含む生きている時間を、私は本当に貴重だと思う。」
    (本文「その後の話」より)

  • いやあ、笑った笑った!!
    うちの父もヒロシだけど、私が産まれた時に放った台詞までが似ている!
    とにかく、うちのヒロシだ。

    淡々と語られる三冊目のエッセイ。
    だけど、言葉の選び方が文学的に対し、さくら先生独特の想像力(或いは閃き)で、おもしろ可笑しくなっているのは相変わらず、今まで語られなかったお姉ちゃんの話などが知れて、へえ!な1冊です。
    勿論、父ヒロシも含めて、恐らく花輪くんであろうエピソードもちらりとあり、ちびまる子ちゃんの世界と一緒に楽しめました。

    ミーコの話と小杉のばはあ、父ヒロシと英会話の話が好きです。

    この文章は嵌ります!

  • (多分)10年振り(ぐらい)に通しで読んだ。さくら先生初期の三部作完結篇。小学生の頃からのバイブルだけど、やっぱり何度読んでもバカバカしくてドライな文体が面白い。さくら先生のエッセンスで人生観の何パーセントかは形成されてしまった気がします。

    ・・・そうか文庫本には三谷監督との対談が載っているのか。チェックしてみよう。

  • もっと笑えるものを期待したけど、わりとほのぼの系だったように思う。

  • 相変わらずおもしろい
    引っ越し回数多すぎ!!!

  • 父ヒロシはいい父親だと思う!
    そして三谷さんとの対談で「アレ」について真剣に語り合ってるのが、さくらさんらしい(笑)

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著者プロフィール

さくらももこ
1965年5月8日 - 2018年8月15日
静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれの漫画家。
静岡英和女学院短期大学(現・静岡英和学院大学短期大学部)国文学科在学中に漫画家デビュー。1986年から少女マンガ雑誌『りぼん』で代表作となる「ちびまる子ちゃん」を連載開始。本作は1990年からアニメ化され現在まで続く超人気番組になっており、実写ドラマ化もされた。2017年にセルフパロディ『ちびしかくちゃん』を刊行、話題となった。ほかの代表作に、アニメ化された『コジコジ』など。
作詞家としても活動し、アニメ主題歌「おどるポンポコリン」は第32回日本レコード大賞を受賞。エッセイストとしても、それぞれミリオンセラーとなった『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』を刊行。詩集作品『まるむし帳』も手がけていた。
8月15日、乳がんにより逝去していたことが2018年8月27日に発表された。

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