おれは非情勤 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.18
  • (87)
  • (262)
  • (806)
  • (151)
  • (20)
本棚登録 : 3730
感想 : 355
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475753

作品紹介・あらすじ

ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教諭の死体が発見された。傍らには謎のダイイングメッセージが!一方、受け持ちのクラスにはいじめの気配がある…。盗難、自殺、脅迫、はては毒殺未遂(!?)まで、行く先々の学校で起こる怪事件。見事な推理を展開するクールな非常勤講師の活躍を描く異色ミステリ。他にジュブナイルの短篇2篇を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 非常勤教師が活躍するジュブナイル小説。

    しのぶセンセを思い出させる様な、
    良い意味でわかりやすく
    読みやすい作品。

    また、大人になっていくための
    本当のアドバイスを出せるこの先生も
    素敵です!

  • 子供に媚びない、
    ましてや、好かれようとも思わない。

    淡々と授業を、単なる<仕事>としてこなす俺が
    本当に目指しているのは『ミステリー作家』だ。

    だから、徹底して『非情勤』としての立場に拘る。
    深い情など、もっての他だ。

    ・・・だが。

    子供達の豊かで純真な感情は、やっかいで難解な事件を度々引き起こす。

    この謎を解く鍵は、生徒の心の<内>にあり。

    否が応でもその鍵を手に入れるには、
    こちらの心も開かなければならないのだ。

    短編だが、最後にビシッと決める「俺」の言葉は
    是非、子供に聞かせてやりたい!と、思った。

  • 小学生向けの雑誌に連載されていた作品のためか、話もトリックも分かりやすいものが多かった。主人公の「おれ」が仕事に対してドライで、冷たい性格なのかと思ったら、子供の悪意によって起きたことにきっちりと自分のやったことを向き合わせているところが、他のどんな教師よりも教師らしいことをしているところがとてもカッコいいと思った。

  •  小学校に赴任した非常勤講師が、残された証拠から様々な事件を鮮やかに解決していく脱力感満載の異色ミステリー。他に小学生の男の子が活躍する短編2編を収めている。
     舞台が小学校なので、使われいる言葉も平易で読みやすくスピーディーに読み進めていくことができる。ただ、難しいトリックなども一切使われておらず、従来のミステリーに比べれば、あまりにあっさり読み終えてしまうのでやや物足りなさを感じる。長編のように気合を入れて読む必要がなく、また内容も分かりやすいのでちょっとした息抜きにピッタリの小説集。

  • 可もなく不可もなく。

  • 「非情」といいながら実はいい人なのでは?と思わせる「おれ」が学校で起きる様々な事件をコミカルに解決していく様は読んでいて小気味いいです。しのぶセンセを彷彿とさせる雰囲気もあります。
    読み終わってから知ったのですが元々は児童向けに書かれた作品だそうで、なるほど納得、他の東野圭吾作品に慣れた大人が読むには少し物足りないかもしれません。私もそう。
    子どもの頃にこんな小説読みたかったなぁ…と思います。もちろん今読んでも面白いのだけど。
    とにかく読みやすいので、普段あまり本を読まない人とかでもさくっと読めそう。

  • しのぶセンセにサヨナラとのキャラクターの違いがすごい。

  • おれは非情勤:学習研究社5年の学習1997年5号〜98年3号と6年の学習1998年5号〜99年3号の6編の連作短編、放火魔をさがせ: 学習・科学5年の読み物特集(下)1994年1月) 、幽霊からの電話:学習・科学6年の読み物特集 (上)1995年7月、を加筆修正し2003年5月集英社文庫刊。文庫オリジナル。読み終わってから、ジュヴェナイルものだとわかりました。でも面白くって楽しめました。

  • 小学生向け雑誌連載作品という形態だったことがわかり、「ちょっと背伸びしてハードボイルドチックな空気を出そうとしてる主人公」的な文体等謎が解けた感じ。
    小学生向け、というには扱う事件のテーマが諸々変な方向に重い気がするのが良くも悪くも東野圭吾節…?

  • 学研の「学習」に連載されたジュブナイル・ミステリー。子供向けにしてはレベル高いと思う。。

全355件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

おれは非情勤 (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×