ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 10480
レビュー : 1185
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475777

作品紹介・あらすじ

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に読んでいたらまた違った感想だったんだろうなと思います。大人になってから読んだからこそ感じるほろ苦さやノスタルジーなんだろうな…と…。自分の寮生活時代に思いを馳せました。この作品ほど綺麗ではなかったけれど、やっぱり楽しかったなあと…
    4人の少年のなんとも言えないバランスが素敵です。冬にまた読み返したい…

  • 好き!彼らのやり取りをずっと読んでいたかった。
    一人ずつ順番にスポットライトがあたる小説がわりと好きなので、この小説は良かったです。
    ところで恩田陸さんて小説で学生にお酒飲ませるのが好きなのかな…?笑

  • 恥ずかしながら初恩田陸作品読了
    映画スタンドバイミーを思い出しました。

  • 男子高校生の寮生活ってこんななんだろうな。
    人はそれぞれに悩みを抱えている。その上での人間関係作りって簡単なようで難しい。

  • 年末休みの寮の居残り組による七日間。抱えているものを打ち明けあい、支えあい、深めあう。
    顔がよくて誠実で品がいいこたちだから読める内容。
    学生の頃にも読んでいたかった。寮生活憧れる。

    C0193

  • 初めてこの作品を読んだとき彼らと同じ高校生で、ドラマも見てたし、寮生活っていいなぁと憧れてました。
    四人が揃いも揃ってトラウマを抱えていて、それがわりにえげつない。これぞ青春!という感じはしないですが、大人にはない子供独特の不安定さを描ききっていて、どんなに大人びた言動をしようが彼らは高校生なんだなぁと思わされました。まさにネバーランドですね。
    現代の高校生はコミュニケーションツールが多様だけど、作品中の時代の中ではスマホはおろかケータイやパソコンも出てこない。全て直の会話によってコミュニケーションがとられていて、それぞれの目の届かないところで、言い方は悪いけど“抜け駆け”されることはほとんどない。みんな平等にお友達。それが閉鎖的な空間で行われる告白ゲームに静かな凄みを感じさせます。恩田作品にはかかせない、まるで百物語でもしているかのような雰囲気でした。美国がわりとしょっちゅう怯えてますが、気持ちは分からなくもない。
    あと、なんとなくこの4人は高校を出たらバラバラになって何年も会わなくなって、それでも同窓会とかで顔を合わせたら月日の流れなんてまるでなかったかのように高校時代に戻れるんじゃないかなと思いました。やっぱり読み終わると、寮生活っていいなと思います。

  • これも世界にはまって一気によめたー
    学生間がすごい
    みんなが抱えてるものがどろどろしてる~。。
    でもきれいな空気だったり、必ず朝がきたりきれいな情景もつたわってくる。

    ドロドロ~っとした日のあとも、いいことがあった日のあとも
    必ず朝はくるんだなって感じる。

    秘密は、誰にも話したくないから、話すと傷つくから秘密。
    人の秘密はほりさげないようにしたい
    人にはいろんな背景がある。言葉や表情や表面だけのもので判断しない

    統の自分のことを理解しているのが頭よかった。
    職人だけが偉いわけじゃなく、憶えの早い人だけがえらいんじゃない。
    自分の得意分野をしり、進路を決められる人がかしこい

  • 全国有数の進学校に通う4人の少年たちの物語です。舞台は、「松籟館」という古い寮。親元離れて寮生活を送る彼らは、敢えて冬休みに実家に帰らず寮に残ることを選択しました。

    彼らは、寮に4人しかいないという非日常生活の中で、それぞれの秘密を話し共有し、自らを考えて、各人が成長していく様を描いています。

    この小説では、高校生の何をしでかすかわからない、不気味さがよく描かれています。そんな先の読めない展開が読者を物語に引き込んでいきます。


    また、我々は経験を通して人格形成は行われていきます。彼らも同様に、彼らの秘密の経験が、彼らを影のある大人っぽい性格に作り上げていることがわかってきます。

    読者である私自身、彼らと秘密を共有したような錯覚を感じて、4人に引き込まれいきました。自分の高校生時代を思い出さずにはいられない素敵な物語でした。

    心の洗われる小説です。

    是非、読んで見てください


  • 1枚ずつ積み重ねて、積み重ねて、
    突風で吹き飛んで。
    また積み重ねて、かたまって。

    この4人の
    ひとつずつ考えて、絞り出して、正面に立つ姿が
    まぶしくて、ぎゅっとなります。

  • 何度目か分からない再読。単純にキャラと構成がいいから面白い。初期の作者さんだからこそ書けた青春話、という感じで良かった。いつもの「盛り上げるだけ盛り上げてラストで変なところに着地する」癖もなくて、こぢんまりとでもしっかりとまとまっていると思った。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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