ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 14722
感想 : 1436
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475777

感想・レビュー・書評

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  • 四人の友情が男の子だなぁと思う。
    女の子にはない友情。
    綺麗とは言えないが男の子らしい友情に納得する。

  • 奥田陸さんの本ということと、題名と裏表紙の内容から読むことにした。結果として、初めに持っていた印象から大きく裏切られて衝撃を受けた。
    年末に寮に留まることとなった4人の少年が、それぞれの秘密を元にその内容に対してどのように振舞うべきか、向き合うべきかを葛藤している様に惹きつけられる。告白が思ってる以上に壮絶なもので衝撃を受けるし、思春期に思っていた大人が子供を子供扱いすることに疑問を持ちもがく様は、過去の自分と重ねられる部分が多々あり、のめり込みやすく面白い。
    最終的に題名であるネバーランドがとてもしっくりきて、なるほどねと感じられた。

  • 定期的に読みたくなる。ロマン溢れる舞台設定。の中で現実にもがく少年たち。こういう仲間がいるのっていいな〜。でも「少年」だからこそ、こんな問題だらけの4人でもサッパリいられるのかな、、羨ましい。

  • ネバーランド(集英社文庫)
    著作者:恩田陸
    大人にはない子供独特の不安定さを描ききっていて、どんなに大人びた言動をしようが彼らは高校生なんだなぁと思わされました。まさにネバーランドですね。
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    誰にも邪魔されない少年たちの7日間

  • 恩田陸の学園物は本当に好きだ。
    4人がどんな素敵な男に成長してるか楽しみだ

  • なぜかわからないけれど、ときどき読み返したくなる。特に冬に読み返したくなる。
    男子寮の情景が浮かぶ。登場人物もすき。

  • 男子高校生の寮生活ってこんななんだろうな。
    人はそれぞれに悩みを抱えている。その上での人間関係作りって簡単なようで難しい。

  • 年末休みの寮の居残り組による七日間。抱えているものを打ち明けあい、支えあい、深めあう。
    顔がよくて誠実で品がいいこたちだから読める内容。
    学生の頃にも読んでいたかった。寮生活憧れる。

    C0193

  • みんな告白の内容は重くて悲惨なんだけど、全体的にキレイな話だった!きっと現実の男子寮はこんな爽やかじゃないんだろうけど(笑)恩田さんがあとがきで「今はきっといい線いってる男の子になってると思う」みたいなこと書いてたけど、ほんとそんな気がする(笑)!私も高校生に戻りたいなあ。

  • 初めてこの作品を読んだとき彼らと同じ高校生で、ドラマも見てたし、寮生活っていいなぁと憧れてました。
    四人が揃いも揃ってトラウマを抱えていて、それがわりにえげつない。これぞ青春!という感じはしないですが、大人にはない子供独特の不安定さを描ききっていて、どんなに大人びた言動をしようが彼らは高校生なんだなぁと思わされました。まさにネバーランドですね。
    現代の高校生はコミュニケーションツールが多様だけど、作品中の時代の中ではスマホはおろかケータイやパソコンも出てこない。全て直の会話によってコミュニケーションがとられていて、それぞれの目の届かないところで、言い方は悪いけど“抜け駆け”されることはほとんどない。みんな平等にお友達。それが閉鎖的な空間で行われる告白ゲームに静かな凄みを感じさせます。恩田作品にはかかせない、まるで百物語でもしているかのような雰囲気でした。美国がわりとしょっちゅう怯えてますが、気持ちは分からなくもない。
    あと、なんとなくこの4人は高校を出たらバラバラになって何年も会わなくなって、それでも同窓会とかで顔を合わせたら月日の流れなんてまるでなかったかのように高校時代に戻れるんじゃないかなと思いました。やっぱり読み終わると、寮生活っていいなと思います。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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