ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 10524
レビュー : 1189
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475777

感想・レビュー・書評

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  • 恩田陸を好きになったきっかけの作品。本当に何気なく図書館で借りた本だったけれど、読み始めてからはぐいぐい引き込まれて一気に読破してしまいました。
    一人ひとり背負っているものは重い、暗いものだったりするけど、それ以上に彼らの絆が徐々に深まっていく様が素敵。読み終わったあとに凄くすっきりした良い気持ちになれました。

  • こんな雰囲気は、女の子には作れないんだろうなあと思うと憧れる。


    子どもだけの空間、大人がいない空間ってなんかいい。辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」もそんな感じだけど、あっちと違ってこれは作られた空間じゃないし、もっとさっぱり冷たい感じ。

  • 男子高校生4人のお話。読み終わってから、うふふって、ほくそ笑みたくなるような心地よさがあって、やっぱりこういうのを書かせるとうまいなぁ、なんて偉そうなことを思ったもの。だが。いまは心地よい思い出だけで、どんな話でどんな結末だったか、全然思い出せない。また読みたいなぁ。
    いまは文庫が出てるけど、読んだのはハードカバー。物語の世界に入りやすいのは、ハードカバーだと思うな。

  • 高校の寮で年末を過ごす事を選択した4人の男子高校生の7日間を描いた学園モノの青春小説です。

    舞台はとある男子校の寮である松籟館。
    冬休みに実家に戻る生徒が多い中、各々の理由を持ち寮に残る居残り組となった美国、光浩に寛治。そして通学組である統の4人。
    冬休みという事もあり、買い出しは勿論ご飯など自分達で作って食べないといけなかったり...共同生活が始まります。
    その中でゲームをする事に...
    お互い"嘘"を1つ含めた告白大会。

    告白しあいながら時に両方が傷つきそしてお互いに認め合う4人...

  • 女性作家に無知なわたし。恩田陸さんといえば六番目の小夜子の人…?しかし六番目の小夜子のあのいかにもなTVドラマしか知らなかったわたしはさらに毛嫌いしていたのですが。いいじゃない…いいじゃない!!で、1時間で読破。お綺麗にまとまる話、だけどそれだけじゃない。それぞれの抱えた「秘密」はドラマティックだけど、非現実的でもない。爽やかな青春小説だけど、嘘臭くない。青春時代の甘酸っぱさ大放出だけど、ありがちな作り物じゃない。いいじゃない!!とっても素敵でした。急いでページめくってしまうよ!キャラクターも魅力に溢れててすごく魅力的だったなぁ。よくある設定、よくある舞台ですがどこにもない、ライトに読めるヘビーな小説です。満点!

  • 男子高校生4人の話。
    恩田作品らしくホラーな部分もある。
    男子たちひとりひとりがそれぞれに問題を抱えてるけど
    潰されることなく、腐ることなく、生きているのが清々しい。
    それにしても高校生ってこんなに酒盛りするもんなの?

  • 爽やか。若い。
    みんなオトナになったら、それぞれ絶対にモテる。

  • 戦争ものを読んだ後なのでさわやかな青春系を読もうと思って読み始めたけれど、本当に期待を裏切ってくれました。恩田陸は爽やかノスタルジーテイストな話を書くんだっていうステレオタイプな思考が仇となりました。
    予想以上に土の濃度が濃い粘土質なメロドラマチックな話でした。本当に偏見はよくないですね。

    物語は冬季休暇中、実家に帰らずに男子寮に残った三人の高校生と通学だけど暇を持て余した一人の通学組の男子高生で過ごす七日間のお泊まり会。
    学生生活に限らず人間関係というものは横の繋がりと縦の繋がりで絶妙な距離を置きつつ、波が立たないように生活していくものだ。
    しかし、七日間衣食住をともにする中でこの四人は学校生活での暗黙の了解から培われた絶妙な距離間から一転して心の奥底に眠る無形の悩みという固体について互いに探りをいれていく。
    冬季休暇だというのに実家に帰らずに寮に引き篭もる3人プラス1。各々の事情が一夜また一夜と晩餐を重ねていくたびに心の奥底に一条の光が射し明らかになるのだ。

    人間てこんなに暗澹たるモノを背負ってきているのかと疑問を感じぜずにはいられないくらいこの四人は壮絶。高校生にして波乱万丈。
    冬季休暇中の寮生活という閉鎖された空間だからこそ、その設定に現実味を帯びさせている。そこにうまさを感じたかな。
    しかし、夜のピクニックとネバーランドを読んできて思うのが登場人物の哲学っぷりがやばい。高校生というのはこんなにも語彙が豊富で、大人という曖昧なカテゴリーの人種に抗っているのかと。だとしたら自分の幼稚さに自己嫌悪になるレベルだわ。

    夜のピクニックよりはこっちの方が好きでしたね。

  • 伝統ある男子校の寮「松籟館(しょうらいかん)」<br>
    冬休みを迎え、生徒のほとんどが帰省していく中、<br>
    事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。<br>
    ひと気のない古い寮で、4人の生活が始まる。<br>
    イブの夜の「告白ゲーム」をきっかけに、起きる事件。<br>
    そして、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになっていく。
    <br><br>ひと気のない学校や寮は、いつもとは違う顔をみせるものだ。<br>
    学校や寮が変わるわけでは決してないのに、ざわめきが消えただけでいつもの慣れ親しんだ空間が、別のものに変わってしまった錯覚に陥る。<br>
    そんな空間に、いつもとは違う顔ぶれで閉じ込められると、自由と孤独が同居して、いつもは隠している自分がひょっこりと顔を出すのかもしれない。
    <br>恩田陸の学園物は楽しい。

  • なぜかわからないけれど、ときどき読み返したくなる。特に冬に読み返したくなる。
    男子寮の情景が浮かぶ。登場人物もすき。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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