平面いぬ。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8225
レビュー : 725
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475906

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代、乙一好きの友達に
    「あんまり怖くなくて、グロくない乙一作品ってどれ?」と聞いて
    勧められた本がこれでした。
    買ったものの、読んだのはそれからウン年後の今ですが(笑)

    一番好きなのは「はじめ」。
    最後でジーンときた。

  • はじめがすきです。

  • 2作目も読んでみたいと思わせる作家です。

  • 目を見た相手を石にしてしまう女がいるという山奥でケガをした二人は…「石の目」、腕に彫った犬の刺青がある日突然動きだし…「平面いぬ。」など短編ファンタジー・ホラーが4つ。これは切ない余韻と愛があるほうの乙一さん。ゾゾっとくる怖さや残酷さは控えめ。

  • 短編集。平面イヌは、彫った入れ墨のイヌが動き回る話。とても面白かった

  • 読書が趣味になったきっかけ。
    「平面いぬ。」に出会わなかったら、本を好きにはならなかった。

    何回読んでも飽きないです。

  • 乙一ファンの僕は、これまでの作品はほぼ全て読んだつもりでいた…のだが、どうやらこの本は見落としていた。(文庫化、改題、クロスオーバーが結構多いんですよ)

    古い分類で「黒乙」「白乙」というのがあるが、それでいくとこれは文庫の外観からして「黒」つまりホラー的なものが前面に出ているのかなと思いながら、2日で読了。

    4作とも「白」に近く、キュンとくる作品群だったと思う。一番好きだなと感じたのは『BLUE』。職業病的な言い方をすると、「人となり(personality)とは何ぞや?」のいい教科書かも。

    久々に乙一作品を快調に読み終えて、改めて感じたこと。彼のファンタジーは結構深い。ただ、現実場面に腰を据えたところから記しているというのが安心感にもつながる。村上春樹みたいに、彼のワールドに連れてってくれるのも、それはそれで楽しいけど、乙一ワールドのほうが、地に足つけて読んでいられる感じ。

  • 私も体に動物を飼いたくなった。
    強くて美しい動物。

    読んでしばらくしてから体に黒豹を飼い始めた。

  • 切ないお話がたくさんの短編集。

  • 短編集。
    「BLUE」が良かった。

  • 石ノ目→よい。夏と花火と私の死体に近い
    はじめ→同作者の「ウソカノ」と似た設定。ウソカノが似てるのか。
    BLUE→とてもよい。切ない。トイストーリー思い出す。
    平面いぬ。→うーん、よい。
    全体的にもう一歩な印象。

  • 石の目を見てしまった者は、石となる。

     行方をくらませた母の面影を追い、山へ入り遭難した主人公。気がつくと古い屋敷に寝かされており、そこには決して顔を見てはいけないと言う女が一人ひっそりと暮らしていた。

    「なにかのまちがいが起こって、私が死ぬようなことになっても、普通の人間が死ぬのとはわけがちがうのだから、べつに悲しまなくてもいいんだよ」

     はじめの一周忌がくる。確かに生きた、はじめの一周忌がくる。

     知ってる?大切なだれかと別れるってことは、つらくて苦しいことなんだよ!

     意思を持ち、動ける不思議な人形を作れるケリーは、王子、王女、馬、騎士、そして切れ端で作ったBLUEを作った。作り手がいなくなった後、残された人形たちはとある一家に買われていったのだった。

     わたしは腕に犬を飼っている。

     身長3cm、青い毛並みの、平面の犬。愛くるしい顔で、いたずら好きのわたしの犬。

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     4話の短編集だったのですが、伝説的な石ノ目から入り、ファンタジー的要素の入る4編でした。BLUEが一番切なかった・・・。王女が壮絶でした。平面犬は綺麗にまとめてきたなぁ!とストンと落ちました。石ノ目はこうかな?こうかな?と色々予測立てて、あーここはこうだったかー、という感じ。周囲の想いに気付かず反抗していた甘酸っぱい(?)中学生時代を思い出しました。ポッキーの子どもが増えたら、でもどうなるんだろう・・・(笑

  • 色んな種類の短篇が織り成すストーリーはそれぞれが上手く出来上がっている。多く語るよりは本作を読んでもらった方が早いかもしれない。
    切なくなる物語が多く、また成長や自分のあり方というものを考えさえられる短編小説でした。
    「はじめ」が個人的に好み。

  • 短編のファンタジー&ミステリー作品。家族愛・友愛・恋愛…ファンタジックなものの先に必ず「愛」も描かれている。

  • 夏と花火と私の死体を読んで天才だと思った。が故に平面いぬ。等の文体が癇に障って仕方がなかった。頭から順に読まず適当に選んで読んでいった。最後に読んだのがBLUEで良かったとおもう。これ一編でまた,乙一を読み返そうと思えた。

  • 短篇集。

    「石の目」
    「はじめ」
    「BLUE」
    「平面いぬ。」

    少しのホラーと少しのミステリー、多めのSFという印象。
    読後感はとにかく切なくて、それぞれがとても印象に残っている。
    この著者の懐の深さを感じる。

  • 無難な内容、という印象を受けた。これは悪い意味ではない。純文学のように行き過ぎちゃっている部分がないし、中間小説のようにエンターテイメントに走りすぎて、興ざめすることもない。余韻が心地良いけれど、伏線は割と丁寧に回収される。当分のあいだ、人に「なんか小説貸して」て言われたら、これを貸すことにする。

  • BLUEが一番好きです。

  • 石ノ目
    はじめ
    BLUE
    平面いぬ

    どれも素敵な話でした。

  • これまでに乙一さんの作品は「失はれる物語」「失踪HORYDAY」「ZOO」「死にぞこないの青」を読ませていただきましたが、この中でももっとも外れのない作品集だったと思います。
    いえ、決して他の作品が悪かったというわけではなく、この平面いぬ。はよく言えば大衆のツボを射ている。悪く言えば無難なものだと感じました。
    乙一さんの本は一冊が少し薄いものが多いので、ページ数の面でも満足だったという理由もあります。
    上で無難だとは書きましたが、やはり乙一ワールドが広がっていて、これはこうだろうと予測していたものをことごとく裏切られてしまいました・・・。まだまだ私も乙一さんへの理解が足りないなと落ち込んだというのはどうでもいいですね。

    石ノ目、はじめ、BLUE、平面いぬ。と四つの短編でありましたが、少しずつ柔らかなものになっていったのが読後感がとても良かったです。
    石ノ目は最初ホラー全開かと思って身構えて読んでいましたが、最終的には丸く収まって安心しました。いつも乙一さんの作品はびくびくしながら読んでます(笑)好きなんですけど、グロ描写がリアルに感じられて体が痛くなってしまうんです・・・orz
    はじめもまた乙一さんらしいものだと思いました。はじめが残虐な人間?ではないとわかったときは本当にほっとしました←
    BLUEはいまいち新鮮さにかけましたが、いつも以上にあの繊細な文章が際立っていていて私は大好きです。たとえ主人公が人間でなくとも読者に感情移入をさせて、ブルー自身がよく理解していない酷い仕打ちに対して私が落ち込んだりなどしていました(笑)そしてやっぱり騎士はイケメンだった。ブルーにとって幸福で終わったのでしょうか。私はそうだと信じてます。
    そして平面いぬ。です。これはかなりのお気に入りになりました。あらすじだけを読んで「あ、おもしろそう」と瞬間的に思わせられるようなものもなかなか難しいと思います。現に読み終わった今でも本裏のあらすじを読んで「おもしろそう」などと思ってしまうしだいです。

    乙一さん=ホラー、グロ だから読まない
    というかんじで敬遠している方も多いと思いますが、実際はすべてがそうではない・・・というか実は切ないものの方が多いということをぜひとも知ってほしいです。あとギャグがおもしろいということも。

    相変わらず情景描写、心理描写もすばらしく、さらさらと読んでいるだけで自分がその作品の主人公になったかのような臨場感も体験することができました。
    個人的にすべてが好みだったので満点で!

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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