平面いぬ。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.53
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本棚登録 : 8220
レビュー : 725
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475906

作品紹介・あらすじ

「わたしは腕に犬を飼っている-」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、動き出し…。肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描く表題作ほか、その目を見た者を、石に変えてしまうという魔物の伝承を巡る怪異譚「石ノ目」など、天才・乙一のファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 何でかわからないけど、無意識に何度も読み返す本あるじゃないですか。
    私にとってはこの本がそれに該当するわ

    初めて読んだのは中二でそれから、何度も読み返してる。
    何故だかわからない
    「うわー面白い!」とかではなく なのに読み返したくなる

    全ての物語からは登場人物の息づかいやご飯の味、空気感が読むたびにたしかに感じる。
    なかでもブルーでは、手に布の感触さえ感じる。いや本当に
    嘘だと思うだろうけどこの本読むたびに思うのよ、本なのにね

    もしかしたらそこに、何度も読み返す中毒性があるのかな。
    根本をたどれば「かもめ食堂」とかほのぼのとした本が好きになったのはこの本のせいかも。

    結局はなにが言いたいのかと。
    私にとってこの本は一生大切にする本だという事です。


    あとホラーじゃないよ。

  • 内容紹介
    わたしは腕に犬を飼っている――。ひょんなことから居着いてしまった「平面いぬ」ポッキーと少女の不思議な生活。天才・乙一のファンタジー・ホラー傑作集。『石ノ目』改題

  • まず一言。ホラーではない。
    いや、超自然現象を総合して『ホラー』と呼ぶのなら本書の内容も『ホラー』なのかもしれないけれど。個人的にはホラーではない。ファンタジーなのは納得だけど。怖くない。

    何故なら全篇に、愛が塗れているから。
    確かにメデューサっぽい設定だったり、ダークなトイストーリー感はあるけれど。全然怖くないです。寧ろ時々ほっこり最後は悲しい愛が目一杯詰め込まれていて涙腺が刺激される。

    乙一作品は本書と、児童書の一冊しか読んだことがないのだけれど。ゾクっとする話を期待していたので、ちょっと肩透かしだった。

  • ほろ苦かったり、ちょい切なかったり、微笑ましかったり。ライトなホラーで巧みに読ませる技術は流石です。面白い短編集でした

  • 古本屋で買った本。カバー絵がちょっと好き。

  • 乙一の怖い話が読みたくて手に取った一冊。
    しかしその期待は良い意味で裏切られ、読後に服の袖で目尻を拭わされることとなった。四作ともほのかに(「石ノ目」はわりとがっつり)ホラーな空気が漂っているが、その本質は家族や友人への愛に溢れた素晴らしい作品だった。

  • 初めての乙一作品読了。伊坂幸太郎テイスト、という話を聞いて読んでみたが、確かに切なくもどこか温かみのあるファンタジーな世界。他の作品も読んでみよう。

  • 全然テイストが違う4つの短編集。ストーリーはどれもオリジナリティがあり独創的。

    乙一さんの想像力には下を巻く。彼の小説は集中して読むことで、見たこともない場所や情景を想像することができる。うまくできる人には素晴らしい小説だろう。ただ、わたしは彼のかもす暗いトーンによく馴染めていない。

    この短編集は軽く読めて四度おいしい。救い難いわけではない、少し哀しみを含むラストが乙一さんらしい。
    「BLUE」が良かった。ホロリときた。

  • ホラーかと思ったら、それほどホラーでもなく読めた。
    BLUEはトイストーリーのようなお話。
    純粋なブルーが切なかった。切なくて悲しいのに最後は安心した。
    はじめもホラーっぽく始まったが、和やかでラストはやっぱり切なかった。
    表題の平面いぬ。も刺青だし、住む世界が違う人の話かと思ったら家族愛に満ち溢れてた。
    ホラーじゃなくてひと安心です。

  • どの話にもしんみりして、感動してしまった。
    乙一さんの幅の広さ恐るべし。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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