平面いぬ。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8207
レビュー : 725
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475906

感想・レビュー・書評

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  • 刺青の犬が体中を勝手に散歩だなんて
    どうしてこういう発想が生まれてくるんだろう。

    乙一さんは
    社会にうまく馴染めなかったり
    自分自身に劣等感を抱く人間の描写が
    ものすごく上手だなと感じます。

  • 天才乙一のファンタジー・ホラーを四編収録した傑作短編集。


    目を見た者を石に変えてしまうという
    魔物の言い伝えを巡る和風ホラー
    『石ノ目』


    小学生の他愛もない想像から生まれた「はじめ」が
    いつからか本当に現れて…。
    『はじめ』


    意志を持った
    見栄えのしない人形の
    悲しみが描かれた
    『BLUE』


    ちょっとした気まぐれから中国人彫り師に彫ってもらった犬の刺青のポッキーと
    少女の不思議な生活を描いた
    『平面いぬ』


    など現実と幻想の狭間をさまよう
    まさに乙一ワールド全開の作品集です♪


    しかも四編どれも
    完成度が高くて驚くばかり。




    もう5年以上前に読んだんやけど
    読みやすい作家さんです♪



    17才でのデビュー作
    『夏と花火と私の死体』には
    本当に驚かされました(汗)( ̄□ ̄;)!!



    伊坂さんが出てくるまでは
    天才の名を欲しいままにしてたんじゃないかな。(漫画化や映画化された作品も多数あります)



    彼の作品は
    切なさと怖さ(不思議さ)が
    絶妙にブレンドされていて
    セツナフェチの自分にはかなりツボでした。

    この短編集では
    ホラー要素の強い
    『石ノ目』が文句ナシの傑作と言えると思います。


    主人公と石ノ目の緊張感溢れる会話だけでもゾクゾクして
    先が気になってたまりませんでした(笑)


    他には空想の中の存在だった「はじめ」が
    現実に現れ
    やがて主人公との友情が芽生えていくノスタルジックなファンタジーの
    『はじめ』や


    人形が動き出すというありがちな設定ながら
    主人公である不格好な人形の健気さに涙腺崩壊の
    『BLUE』には
    大いに泣かされました(>_<)



    目に見えるものだけが
    全てではないんですよね…。


    グロテスクな描写がないので
    ホラーが苦手な人でも大丈夫だし
    ハラハラドキドキして
    切なさが味わて
    なおかつサラリと読める小説をお探しの人には
    オススメです(^_^)

  • ホラー・ファンタジー4編が入った短編集。
    とても切なくて、悲しい気持ちになるけどもう一度読み返したくなる。読んで良かったって思えます。
    切ないの以外にも、ホラーもあり笑っちゃうのもありこの本で乙一さんの顔を4つも見れた気分です。

  • 何でかわからないけど、無意識に何度も読み返す本あるじゃないですか。
    私にとってはこの本がそれに該当するわ

    初めて読んだのは中二でそれから、何度も読み返してる。
    何故だかわからない
    「うわー面白い!」とかではなく なのに読み返したくなる

    全ての物語からは登場人物の息づかいやご飯の味、空気感が読むたびにたしかに感じる。
    なかでもブルーでは、手に布の感触さえ感じる。いや本当に
    嘘だと思うだろうけどこの本読むたびに思うのよ、本なのにね

    もしかしたらそこに、何度も読み返す中毒性があるのかな。
    根本をたどれば「かもめ食堂」とかほのぼのとした本が好きになったのはこの本のせいかも。

    結局はなにが言いたいのかと。
    私にとってこの本は一生大切にする本だという事です。


    あとホラーじゃないよ。

  • 乙一の怖い話が読みたくて手に取った一冊。
    しかしその期待は良い意味で裏切られ、読後に服の袖で目尻を拭わされることとなった。四作ともほのかに(「石ノ目」はわりとがっつり)ホラーな空気が漂っているが、その本質は家族や友人への愛に溢れた素晴らしい作品だった。

  • 『BLUE』が切ない…切なすぎる…。ぬいぐるみ作家『ケリー』について、もうちょっと詳細知りたかったなぁ。
    表題作の『平面いぬ。』も、良いお話しでした!

  • 泣いた。

  • 2014/08/10

  • 表題の「平面いぬ。」が好き

  • 2010/08/07

著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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