死ぬほど好き (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 433
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475944

作品紹介・あらすじ

生まれ育った小さな町での結婚を前に、言いようのない憂鬱をおぼえはじめた由希。そんな折、高校の後輩と再会し、心が大きく揺れだして-(「果実」)。熱烈に口説かれ、引きずられるようにして克己とつきあいだした妙子。だが、いつしか恋の主導権は逆転し、不安に駆らけた妙子は執拗なまでに恋人を追いかけるが…(「死ぬほど好き」)。女たちが抱える愛の闇を鮮やかにうつしだす八つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    短編集。
    どれも曖昧な終わり方。
    でも奇跡が起きるわけでもなく、起こすわけでもなく、このまま生きていくのだろうな、という一種諦めも感じられる物語たち。
    やっばり「死ぬほど好き」が一番良かった。

    2011.4.24
    再読。短編集。
    タイトル作の「死ぬほど好き」が好き。
    相手から口説かれて付き合い始めたのに、相手のほうが去ろうとしているのは納得いかないって、なんかわかるな。

  • 「死ぬほど好き」

    このタイトルに惹かれて購入しました。
    ナツイチ中だったのでカバーも可愛かったし。

    短編集で、どのお話もかなりドロドロ?というか
    一筋縄ではいかない恋愛の物語でした。

    「果実」
    は、読んでからタイトルの意味が分かるので
    内容を知った後、改めて果実という文字をみるとなんかもう
    卑猥な言葉にしか見えなくなります。
    女のカラダを果実に例える描写の淫らさったら。
    なんてエロティックなんでしょう。

    「死ぬほど好き」
    は、男性から強引にアプローチしてきたのに
    まさかその男がそっけなくなっていくという、口説かれた女
    にとっては、わけ分かんないぞ!!この野郎!!みたいな内容です。
    いつのまにか立場が逆転して、女性の方が執拗に男を追いかけ
    回すようになるんですよ。まさに愛ゆえに芽生えた狂気です。

    「花火」
    は、なんてったって性行為のシーンから始まっちゃいますから。
    全体的にはもろセックスのお話。これも、読んだ後にタイトルを見ると
    花火って言葉がもう普通には見えなくなりますね。


    短編集なので、一つ一つのお話はあっという間に終わっちゃうんですが
    なんかさらっと読めそうで読めないというか、少し立ち止まる時間が
    必要で、色々深いことが書いてあったので、とても勉強になりました。

    この本に出てくるような女性にはなっちゃいけないのかな~?
    でも一回でいいから、恋愛のために生きる人生というものを
    味わってみたいなあと思いました。

  • うわー、共感!って思っちゃうのはあたしが同世代独身だからでしょうか・・・。

    女のダメなところ、だけどしょうがないのよって部分がリアルに描かれていてて、痛いところをつかれていて目をそむけたくなっちゃう・・。

    ナツイチ2012がきっかけでした^^

    面白かったです★

  • 全体的に、汚ぇ大人の恋愛だなあと思うと同時に、どうにも自分で自分をコントロールできなくなってしまう女たちに共感もした。


    個人的には「ラマダーンの生贄」、「お元気ですか」、「赤ずきんちゃん」、「憶えていた歌」が好き。
    出てくる男が純粋そうなやつが好きなだけかもしれない(笑)


    10年後の自分もこんな汚い大人の恋愛にハマっているとは到底思えないけど、不確か過ぎる未来に何の想像もできない今。
    就活に際して今後10年ごとの人生プランを立てるといいよ、と友達に言われたけど、なんとなく先のことを考えるのは怖いし。
    そうこうしているうちに、あと二週間足らずで私は21になるわけですが、何の実感も湧きません。


    年を重ねるごとに人は擦れていって、傷だらけになっていく。
    純粋という命は削られ、後に残るのは純粋に見せかけた、まるい、傷だらけの黒い黒い玉。それはたくさんの色が入り混じっていて、日に透かしても何の色も見えない、複雑な糸が絡みに絡まり、雁字搦めになった黒い玉。

    これからそういう風になっていくのが途轍もなく嫌だ。いつまでもこのままでいたい。


    叶わない願いが苦しくて切なくなる、そんな小説でした。

  • 活字で読むとちょっと・・・と思うけど、こういうドロっとしたのとか、連ドラだったら絶対みてると思う
    さらりと読めて暇つぶしに適しているような本だけど、
    ところどころ女ってこういうこと思うよね、って納得しちゃったりして。
    こわーい。

  • あるある、こういう感情。でも、あまり赤裸々に見せたり描かれたりはしないし、はっきり見せられると落ち着かない。でも、妙な快感を覚える。

  • さすが、と思わせる文章力。女の気持ちが正確に書かれている。

  • ふーん、そうなのねって話だけど、無関心を装いつつも最後まで話を聞いていたくなる。女の本心が書かれている。

  • 林真理子の短編集。
    不倫8割、非現実的な恋2割といったとこでしょうか?
    そういう意味でいえば、共感は出来るけど全く報われない短編ばかり。

    おそらく5年前に読んでいたら
    「20代後半から30代の女性が主人公の恋愛小説は
    どうしてこうも不倫が多いのだろう。幸せになれるはずないのに」
    って思ってただろうけど、28になった今はなんとなく分かる気もする。。。
    存在しない王子様を探すよりも、身近な包容力に甘えたくなる…

    というわけで、同世代の独身女性にはオススメと言えばオススメだけど
    間違ってると理解させつつ、間違った方向へ導いてしまいそうな一冊。

    いかん、いかん!違う系統の本読んで純化しなきゃ!笑

  • 個人的には短編はもう少し余韻のあるもののほうが好きだけれど、林真理子さんの書く短編はリアル。女性が心の奥底に隠し持っている感情をリアルに描き出している。

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著者プロフィール

林 真理子(はやし まりこ)
1954年、山梨県山梨市生まれ。山梨県立日川高等学校を経て、日本大学藝術学部文芸学科を卒業。
コピーライターとして活動後、1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が、デビュー作ながら話題になる。1986年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞。
現在、直木賞、講談社エッセイ賞、吉川英治文学賞、中央公論文芸賞、毎日出版文化賞の選考委員を務めている。

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