白い薔薇の淵まで (集英社文庫)

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  • 集英社
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本棚登録 : 754
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476262

感想・レビュー・書評

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  • 薔薇が咲いた。
    脳髄の裏側の白い薔薇が、ぱっと咲いた。


    この2行にしびれた。

    • hinasayoさん
      私もそこすごく好きです!

      でも、白い薔薇って、どういう意味なんでしょう?
      私もそこすごく好きです!

      でも、白い薔薇って、どういう意味なんでしょう?
      2012/08/01
    • 貴世さん
      hinasayoさん、コメントどうもです!同じ意見の人がいて嬉しいですよ^^

      どういう意味なんでしょうね。でもそんなに深い意味は無いよ...
      hinasayoさん、コメントどうもです!同じ意見の人がいて嬉しいですよ^^

      どういう意味なんでしょうね。でもそんなに深い意味は無いような気もします(笑)
      2012/08/12
  • 退廃的で、壮絶で、乱暴な愛の話。読んだ日のごはんに味がしなかった。これも破滅的。でも好き。

  • 間違った。これがセクシャリティーに気づいて初めて読んだ本だ。
    主人公の塁みたいに自由に生きたいと思った。ちょうど、塁は8歳上の女性に恋をしたんだけれど、当時自分もそうだった。そして、ノンケと言うことも、彼氏がいると言うことも…。愛し合っていたと言うことも…。結末はこの本とは違うけれど、すごく、思い出深い本です。

  • この小説は未完成だと思う。
    完全に整ったタペストリーになる必要はないけれど、日記ではなくフィクションなのだから、ある程度は収束しなければ作品とは呼び難い。
    しかし、あるところは切りっぱなし、あるところは縫い目がガタガタという具合で、読み終えた後に中途で投げ出されたような感がある。
    にも関わらず、半日なり三日なり、時間を置いて思い返すと一つの強い稲妻に打たれたような印象を受けるのは、作品の根底に息づく著者の激しい感情は一貫しているからだろう。
    小説が未熟であっても(と言えど無論、卓越したものがあるのでこの言い方はおこがましすぎるが、この後の作品と比較してみてもやはり青さは否めない)、一つの武器となるものを書ける、それは小綺麗にまとまったものを書けるよりもずっと恐ろしいことではないだろうか。

  •   一生に一度の快楽は、破滅へと向かっていく。

    読んでいて白い薔薇のトゲが無数に突き刺さってくるような作品です。
    二人の葛藤や激情がこちらにまで乗り移ってくるようで心が痛い。

    お互い傷つくくらいなら別れた方がいいのに、どうしても別れられない。
    狂おしいほどに愛しいからこそ傷つけ合い、その血だまりの中で抱き合って眠るような。
    女性同士の愛は脆くて儚く、そしてどうしようもなく美しい。

    同性愛に偏見をもたない方には是非読んでいただきたいです。

  • 二人の女性の至上の愛を描いている作品。エッセイやあとがきまで読んで、いかにこの作品が計算されて書かれているかが確信できた。

    良いところは、生々しい女の性が的確に書かれているところと、下品じゃないところ。そして、繊細で、痛みに必死で耐えてる塁に惹かれる。

    イマイチなところは、クーチが「陽のあたる場所にいる女性」すぎて、時々共感できないところ。話の終わり方も…少しポカンとしてしまったけど、納得はできる。

    一気に読みきってしまった。
    深見真さんが著者の中山可穂さんの本を絶賛していたのが、この本を読んだきっかけだが、本当に読んでよかった。
    女同士の恋愛に抵抗がなく、切実な思いのこもった恋愛小説を読みたい方々におすすめ。

  • この著者の作品を読むのは2作目だ。
    初めて読んだ「深爪」は、作品への先入観もなく、
    作者のことも全く知らずに読み、
    あとからレズビアンが題材で、作者もレズビアンであるということを知った。
    今回は、それを踏まえて、身構えてからの読書。(苦笑)
    引き込まれる文章が多くて一気読み。
    切なくも狂おしい性愛の描写が、容易に映像となって降りかかるようだった。
    私は同性愛への偏見はないものの共感は出来ない。
    しかし、この読み物に対する嫌悪感は全くない。
    むしろ、好きな部類だと思えた。

  • クーチと塁。女と女の恋愛。
    一緒にいても離れても苦しい二人が切なかった。
    物語の救いは二人が両想いであること、救われないのは冒頭から塁が死んでいること。

    同性愛だからとかじゃなくてもっと根本のところで二人はこんがらがってる気がした。

    なんとなく塁は「落下する夕方」の華子とイメージが重なる。

  • 以前読んだ『花伽藍』がカップルの終わりに重点を置いていたのに対し、このお話はカップルがお互いに愛に溺れていくさまを描いたお話だった。

    私自身の恋愛経験が乏しいうえに、今まで触れた恋愛のお話は殆どが少女漫画で読んだありきたりなストーリーだったこともあって、お互いに深く愛し合っていて、どんどん離れられなくなっていって、依存し合う……というか、お互いなしでは生きていけないくらいまで愛に溺れる塁とクーチが非常に新鮮だった。

  • 予想以上に描写過激でした・・・
    思いっきり同性愛要素が詰まっている作品で、苦手な人には絶対にすすめられないような内容です。
    内容もけして明るくないです。
    けれど、破滅的な感じが、とても魅力的でした。引き込まれます。

    作者さん自身が同性愛者だと言うこともあってか、心理描写もリアルでよかったです。
    特に、最後の部分が心を打たれました。
    それまでの描写による苦手とか、そう言う印象がすべて吹き飛ぶくらい、素敵なラストだったと思います。

    読んでいて、心が痛むような、切なくなるような、不思議な感じがしました。この人の本を、もっと他にも読んでみたいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「苦手な人には絶対にすすめられない」
      とっても気になるけど、表紙が恥ずかしい~

      と言いながら、「猫背の王子」は読みました。チェコのフォトグ...
      「苦手な人には絶対にすすめられない」
      とっても気になるけど、表紙が恥ずかしい~

      と言いながら、「猫背の王子」は読みました。チェコのフォトグラファー ヨゼフ・スデクの写真だと聞いたので(何を言い訳してる)。
      スデクの写真集では、モノクロの柔らかい光が素晴しい「プラハの光」がお薦めなので、図書館でご覧ください(話を逸らした)。
      中山可穂は、先に「ケッヘル」を読みたいと思っているのでした。。。
      2012/08/02
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著者プロフィール

1960年愛知県生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で第6回朝日新人文学賞受賞。2001年『白い薔薇の淵まで』で第14回山本周五郎賞を受賞。

「2019年 『ゼロ・アワー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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