- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087476484
感想・レビュー・書評
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「ごろんぼ佐之助」が特におすすめ
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伊東暗殺、山南切腹、旗本となってからの近藤など
色々な人の視点から、作者それぞれの解釈で書かれていて面白い。
「ごろんぼ佐之助」「影男」「隊中美男五人衆」 「密偵」
「墨染」「巨体倒るとも」「祇園の女」 あたりが特に面白かったかな。 -
アンソロジーは初読みです。
特に面白かったのは
「ごろんぼ佐之助」(原田佐之助)
「影男」(佐久間象山と息子挌二郎)
「武士の妻」(つね)
「密偵」(中島登)
「巨体倒るとも」(島田魁と永倉新八)
「祇園の女」(藤堂平助と芸妓)
色んな作家さんに触れることが出来たし、全体的に面白かった&読みやすかったので、満足です。 -
傑作選。
つまりはいろんな作者のいろんな新選組短編集がつまっているわけで、
一冊でいろんな角度から見られたという点ではとてもよかった。
これは史実ではないのでは、なのに史実として元にして書いてるような?
という気のする創作もあるにはありましたが、それなりに面白かったです。
史実を元にした創作、私は好きです。好み的には、
創作部分以外のところは、史実に丁寧に沿って書かれていると尚良いです。
そして、そんな事実の裏でこんなことも本当にあったかもしれないよな、
と思わせる創作が一番好き。
こんなこともあったのかもな。
そう思えるいろんな新選組の顔があったので、面白かった。
短編なので読みやすいし。
疑問に思う短編もあるにはありましたが。良かったと思います。 -
いろんな人の作品が読めていい。
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歴代時代小説家の新選組短編を集めた、アンソロジー的一冊。
池波正太郎「ごろんぼ左之助」他。 -
私にとって、とても嬉しかった。
どれも素敵で文が光ってらっしゃる!
特に長部日出雄さんの作品が表現が素敵で、近藤局長の事柄というジャンル選択が面白かった。
そしてとても気に入ったのが『密偵』(著 津本陽)だった。
文中の「俺は無駄死にしてもかまわぬ。ばかな仲間とともに死ぬのだ」というところが、とても気に入った。
その最後にも繋げてあるが、中島登は「ばかな仲間」を好いていたのが窺える。
憎もうと思っていても憎めない、そんな甘酸っぱい気持ちも窺えるのでとても面白かった。