あのころ (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476743

感想・レビュー・書評

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  • 怪しいおじさんから怪しい玩具( ¬ ω ¬ )を買う場面はもう爆笑。八百屋に飛んでってお金盗むのは勇気あるなと思った。さくらももこさんは言葉の表現が独特。(いい意味で)

  • さくらももこさんはやっぱり面白い!
    自分の人生をこんなに面白おかしく語れる人はそうそういないのでは。

    言い回しや表現も独特で、さくらももこさんが先生に「現代に生まれた清少納言」と呼ばれた理由も納得です。(『ひとりずもう(下)』より)

    漫画と同じエピソードだったので既に知っている話ではあったのですが、「まる子」ではなく大人になった「さくらももこ」さんの視点で語られているところが新鮮で面白かったです。

  • 最近ずっとハマっているさくらももこさんの作品。
    「たいのおかしら」に続き購入、読了。

    初期三部作程には及びませんが、本作も十分に面白いかと( ̄∇ ̄)

    個人的に、本作は「ヒロシ」スペシャルだったかな…
    何か、その生き様が妙に憧れるなぁと(笑)

    「『何者』かになりたい」では無く、自然としたスタンスで「『普通』でいること」を覚悟しているというか…
    その潔さに格好良さを感じるのかな…とか思ったり。

    少しでもヒロシに近づけるように、ひとまず次作をAmazonでポチり…(´∀`)

    <印象に残った言葉>
    ・特に感動的なのは父の工作の腕前だ。彼はニンジンの入っていた空きダンボール箱にまずきちんと下紙をはり、その上に人魚の切り絵をほどこして、美しい収納箱を見事に作り上げたのである。貧乏生活から編み出された経済的な創意工夫が見る者の胸を打つ一品だ。(P32)

    ・良きにつけ悪しきにつけ、何か変わったことを見るのが好きな男なのだ。しかも、ただ見るのである。何かを見たことによって、何かを学ぼうなどとは決して思っていない。彼は何を見ても「すげーな」という感想をひとこと言うだけだ。この「すげーな」のために、彼はいろいろ見るのである。(P70)

    ・「だめだ、も〜〜〜っだめだ、まずい、ここは教室じゃないか、おいおいおい、出るなよバカッ」と心で叫びながらの結果であろう。(P74)

    ・さっきは「全部捨ててやる」と豪語していたこの女が、残りは半分の目薬を後生大事にとっておくというのだから開いた口がふさがらない。(P163)

    ・ヒロシにとって今日の家庭訪問は、イチゴを仕入れてきた事と、三十五歳の老け気味の男を見たというだけの出来事にすぎなかったのだ。(P171)

    <内容(「Amazon」より)>
    エッセイ・ファンも漫画ファンも大満足保証付。2秒に一回あなたを襲う笑いの爆弾、遂に登場!!歯切れのいい名調子は、もはや芸術。テーマは待望の「子供時代」。もちろん大爆笑モノ。

  • ‪小学生時代のさくらももこのことがわかるエッセイ集‬。ろくでもないのに賢い‬。勤勉なほうではなかったのだろうけど、小学生時代から感性は豊かだったんだろうなあ‬。自分はこんなにいろいろなことを考えて生きていなかったなあと思う‬

  • 思わず自分の小学生時代と重ねて見てしまう。私もまるこのような一面があったなぁと微笑ましく読んだ。さくらももこさんの思考回路が大好き。

  • 著者の幼稚園や小学校時代の話。
    七五三で着物を着せられてブスッとしていたのと、歳の近い兄弟と喧嘩ばかりしていたのは私も同じ…笑
    「ツチノコ騒動」とかは時代を感じる。

    幼少期のことを良くここまで細かく覚えてるな〜と感心する。

  • 里帰りで、実家にあったものを再読。さすが、文才ありますよねー。一冊でこんなに笑えるものってなかなかないと思う。私も根っからの怠け者なので、ももこのダメっぷりが自分の小さい頃を見ているようで、本当に面白かった。大洪水の話で、父ヒロシを分析してる件が好きでした。この「すげーな」のために、彼はいろいろ見るのである。この「すげーな」が後に活きて、どんどん面白さを増すからさすが。

  • おもしろすぎて一気読みの一冊。朝井リョウさんのエッセイがスキな方は絶対に好きです。なぜなら、雰囲気が近いから。それもそのはず、朝井リョウさんは子供の頃にさくらももこさんのエッセイに衝撃を受け、読み漁ったそう。子供の頃の記憶をどうしてこんなに鮮明に覚えているんだろう。さくらさんの子供時代を追体験しているような感覚を覚えました。他の作品も絶対に読みたいです。
    ●尿意ネタ
    「今!今行けるっ!!」と心の中でトイレ行きを応援したエピソードが複数個あります。特に遠足のときのトイレエピソードは辛かったです。昔は遠足に行った先でトイレがないって・・。何かの罰ゲームですか?行きたくなくなる気持ちがめちゃくちゃわかりました。野外活動のときのトイレが汚いことで萎えていたら怒られますね。ちなみに・・朝井リョウさんのエッセイでは「便意」ネタが登場します。笑

    ●ちいさい「っ」!
    ちびまる子ちゃんの漫画を読んだことのある方は共感できるかもしれませんが、あの漫画には小さい「つ」が多用されているのです。例:あんたなんか知らないよっ 
    なので、この作品でも話し言葉に小さい「つ」が多用されていて、あぁちびまる子ちゃんの世界だ・・と感激しました。

    ●あっ と気がつくような感じがしてエピソードが終わるところがいい
    この感じが伝わるといいのですが、、マラソン大会のエピソードでは、散々笑わせたあとに、その年度だけ?賞状の枚数を減らされるのですが、それに対して「(賞状をもらえるはずだったのにもらえなかった)60人の生徒とその家族から笑顔を奪う/p84」という表現をしており、「鋭い!」と感心させられます。が、そのあとに『今となっては(賞状が)「あぁそうですか」というくらいの価値しかない』という表現に、「確かにそれもそうだな」と気が付かされました。というように、最後に「あっ」と思わされるのです。気付かされるけど、話は終わるからそっと心が動く感じ。ちびまる子ちゃんにも最後に少しだけホロリとする部分ありますよね?そんな感じです。

    ●表紙がすごいのよ
    これ・・さくらももこさんが作ったんだそう。温泉たまご食べて作った、、って作れるのかーい!!センス、才能しか感じなかった。また、口は枝ではありません。ではなにか?それはオマケページにて。

  • このシリーズはやっぱり好き。マラソン大会や、遠足嫌いなどは、「わかる」「わかる」の連発。私も嫌いでした。
    たださくらももこ氏のように鮮明にも覚えてないし、面白くもかけないのだけど。
    しかし、さくらももこ氏のような、子供が自分の子供だったらちょっと、大変だなぁ。。。

  • 子供の頃の思い出をテーマに語ったエッセイ。誰もが経験した子供の頃の出来事を大人の視点で語っているのだが、驚く事に語っている内容は子供のときに感じた感受性のままで、しかもそれが非常に論理的なのが興味深い。
    つまり大人が良かれと思ってやったことが必ずしも子供にとっては嬉しい事ではないことを今の今まで覚えている事がすごい。
    七五三の記念写真が実はうざったくて照れくさかった事、姉妹喧嘩の原因、家庭訪問のときの母親の取り繕った部屋の掃除の顚末などよくもここまで覚えているなぁと感心する。しかもそれが自分の少年時代の心境と実にマッチングしていて心の琴線に触れてくる。

    もっとも驚くのは自分が小学生の時は打算とか公算とか先を読むような考え方は思いもつかず、ただ笑い、怒り、泣いていた直情型の生活を送っていたのに対し、作者はてきやのしょーもないおもちゃなどに対する欲望については忠実ながらも、それ以外は一貫してどこか冷めた視線を備えていることだ。

    今回もっとも面白かったのはマラソン大会の話。嫌いなのに走るのが速いといった矛盾の部分ではなく、自身がマラソンの苦しんでいる最中に競技を終え、笑いながら応援している男子生徒を見て、苦しみから解放された解脱者に例えたところだ。この例えは今まで私も抱いていた心境について正鵠を射た表現でとても気に入った。

    本作ではそれほど顕著ではないが、今回収録されたエッセイの中で時折挟まれるペーソス。これは子供の頃に持っていた何かを失った喪失感に似ている。
    作者の今後のエッセイはこの色合いが濃くなるような気がするし、それこそ私が期待する部分であるのだ。

  • 「賞状をもらう話」に腹を抱えて笑った。ステージ上で祝福されている微笑ましい光景と、しかし実は本人は体の中で壮絶な尿意に悶え苦しんでいるというギャップがなんとも面白い。コロナで自粛生活の中、さくらももこ氏のエッセイはすごく相性が良いなーと思った。

  • さくらももこさんの、小さい頃のおもしろいお話がたくさん詰まっている。

  • ところどころ声を出して笑ってしまいます。たまに読み返したくなる作品です。

  • スナック菓子みたいな感じで軽く楽しく読めます

    よくこんなに小さい頃のことを覚えているなぁと感心しました
    自分もそうだったなとか、こんな子いたなとか、懐かしい気持ちになれます

  • 子供の頃の自分のダメだった事を赤裸々告白してるところが好感持てる。
    しかもクスッと笑える文面は流石だと思う。
    ページ数も少ないし短編になっているので本が苦手な方にもオススメしたい本。

  • ちびまる子ちゃんで有名なさくらももこさんの幼い頃の物語です。自己分析も他人の分析も的確で面白くて思わず笑ってしまいました。その当時の必死さが伝わってくるような真っ直ぐな心理描写が秀逸です。嫌味が無くて身近に感じられる文章で共感もしやすくてとても読みやすい1冊でした。お気に入りの話は『家庭教師のお兄さん』です。

  • 2022年1冊目♩^^
    さくらももこのエッセイ大好きでほとんど読んだと思うけど、いつもどれ読んだか忘れて結構同じの借りちゃう!でも何回読んでもいいから毎回満足^^
    一応、メモ:目覚まし時計の話とマラソン大会の話と遠足の話とツチノコの話が入ってる!

  • 最近無性にさくらももこにハマっている。中毒性がある。くだらないのが面白い。面白いこととは、くだらないこと。鴨。

  • 面白すぎた、震えながら読みました泣
    七五三の話が特に面白かった!!

  • さくらももこさんの子供時代のエッセイ。
    なんでそんなことにこだわってお金を無駄金を使うのか、机の上が汚いとか、遠足やマラソン大会は私も嫌だったなと思い出す。遠足先でトイレがないから草むらで用を足すのも、外の手入れされてない臭いトイレが苦手だったな。
    子供時代の懐かしさを感じさせる。

    小学生ながら達観してたというか、感性が豊かで地頭がいい方なのかなと思った。
    面白おかしく自分の人生を漫画や文章でエッセイにできる才能が素晴らしい。

  • 図書館本。小学生の頃のエッセイ。子どもながら、考えがさっぱりしているというか、仕方ないことは仕方ない、ネチネチしない性格が読んでいて感じた。最後のももこだよりを読んで、気持ちが明るくなりました。

  • 読みやすくてサクサク読んでしまった。まるこ(ももこ)って本当にしょうもない子供だよな〜と思いながら、言葉遣いも面白くてクスクス笑った。自分の子供時代も思い出したりして楽しめた。あとがきで、装丁の裏側が書いてあったのが面白かった!

  • 今巻もたくさん笑わせられた。
    ページ数も少なくすぐ読めた。

    仕事に忙殺される日常にささやかな笑いをくれるさくら先生に感謝。

  • 5年教科書掲載本。

    さくらももこさんのエッセイ集。

    おもしろくて一気読み。
    挿絵もうれしい。

    子ども向けというより大人向け、と言ってもいいかも。

  • さくらももこって昔からこんな感じなのねと笑える

  • 漫画やアニメでみていた話が細かく書いてあって、内容を知っていたとしても気持ちの描写を見ては笑ってました。
    自分でも思うし周りからもまるちゃんみたいと言われることがありますが、私はここまで達者な子供ではなかったなと読んでて思いました笑
    他のも読みます!!

  • やっぱりほのぼのは素敵ね! 子供の頃って自分でも不思議な思考回路してるよなーってw

  • 『もものかんづめ』が面白かったのでまたさくらももこさんのエッセイを読みました。
    こちらは彼女の幼少期のお話が主なのですが、自分の小さい頃にとても似ていて驚きました。
    自分はADHDなので、さくらさんももしかしてADHDだったのでは…?など色々考えながら読んでしまいました。
    『あのころ』は自分自身のあの頃を思い出しながら読めて楽しかったです。

  • 子供の頃って、そんな感じだったなぁ〜
    あの頃はそこまで深く考えていなかったけど、大人になってから振り返ると分かる〜!と思うことがいっぱい。
    さくらももこのセンスは、やはり素晴らしかった!

  • すごい、面白かった。読みながら、笑いました。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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