娼年 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 1112
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476941

感想・レビュー・書評

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  • 愛の形にも色々あるものです

    主人公リョウのバイト先にホストで友人のシンヤが連れてきた女性御堂静香に気に入られ静香の自宅に連れて行かれるそこには若い女性がいてリョウはその女性と身体を重ねる。
    静香は女性に娼夫として男性を紹介する仕事をしておりその娼夫にリョウが適応するか若い女性と身体を重ねる事によってテストをしていた。
    結果静香はダメと判断したがその若い女性がOKを出した為リョウは娼夫として働く事に。
    すぐには身体を求めない女性
    身体を求める事はないが自分の性癖で絶頂に達する女性
    自分は糖尿病で余命いくばくもない事を告げ若い妻の相手をお願いする夫婦
    いろいろな形でその場限りの愛を与えていくリョウ
    やがてリョウは指名ナンバーワンまで行き着くがもう一人の友人でリョウの事が好きなメグミによって静香の会社は警察に摘発されてしまう。

    映画のせいか松坂桃李の顔しか思い浮かばなかった。
    表には出ないこういう仕事も実際にはあるんだろうなぁと思います。
    面白くて一気読みでした。
    物語の筋には関係ないけどマッサージ師は上手いだけではダメ、手に力がないとやっていけないという言葉が何故か頭に残りました。
    読む前はこの娼年だけで読み終わるかなと思ったが続編の逝年も読みたくなってきました。

  • 表現力に圧倒された。性行為の描写が多く冗長的にも感じた

  •  映画化されて、入手が難しくなった本を手に入れました……って普通に買えば簡単に買えるんですが……

     話のストーリーは、二十歳の男の人が、女の人に身体を売る話……と書いてしまうと見も蓋もないですが……以上!! という感じです。

     ここから先は、どうでもいい話なので、これがどういう話なのか知りたい人はスルーしてください。
     人間が「本」というやつを作り出してから、とんでもない年月が経っているので、もはや人間のやることで表願されていないことってないんじゃないかな? って、思うわけですよ。
     そうなったら、後は表現の仕方をかけるしかないんですよね。それこそ、文体とかそういうの。
     それが、どれだけの人に心地よいかによって、評価が変わるんだって思ってます。
     そういう意味では、この本はとてもやさしい話でした。
     個人的には石田衣良さんって名前に惹かれて読みだしたんですけど、ここまでタイトル通りの話だとは思わなかったので、びっくりしました。
     こういうのも書くのかあ……という。

     まあ、そんな偉そうな話を語れるほど、何かを知っているわけでもないんですけどね。
     個人的にはこんなものもかけてしまう石田衣良さんって、どんな人なのだろう? っていう方が気になってしまった。テレビでコメントしてる時はとても穏やかな印象しかないので……。
     そんなちょっと、個人的にはびっくりする話でした。
     文体は相変わらず、ただひたすら優しいんですけどね。

  • 映画は観ていませんが家に長年あった積読本。
    大学生リョウが娼夫になり自分を見つめ直していく。
    出逢う女性達には様々な隠れた欲望がある。

    リョウへの愛のためとは言えメグミのような正論をふりかざして行動を起こす人は好きになれない。

    個人的には小説とは言え痛いシーンが苦手なので
    アズマのある場面が自分にはキツかった。

  • この本には、主人公の仕事相手としてとても個性的な女性たちが登場する。読み終わった後思い返すと、ことさらよくわからない趣味だったなと思う。でもこの本を読んでいる最中、私は彼女たちをとても可愛くて賢い人だと感じていた。主人公は女性たちの人となりをとても素直に、フラットに受け止めてその素敵なところを見つめていたから、主人公を通して見ていた私もそのように感じることができたのだろう。
    彼女たちのことを思い返すとき、おかしい趣味だ、変な人だったと思う私は、普段突出した一部分に強く左右され人となりを判断しているのかもしれない。そういう、誰かを見つめるときの視線の偏りをこの本は教えてくれた。

  • 設定がすごくて、別世界のように感じるがこの作品にとても引き込まれる。主人公や登場人物も魅力的。

  • 3シリーズの1作目!松坂桃李の顔がりょうくんと重なり、世の女性にとってはとても官能的なお話にのかもしれない。
    2作目と3作目を先に読んでしまったので、この評価。

  • 女性やセックスを退屈だと決めつけていた少年が、ぬるりと娼婦ならぬ娼年の仕事を始めるお話。

    娼年の出会う客は変わった嗜好を持つ女性ばかりなんだけど、決してゲテモノのようには描かれない。主人公は、彼女達とあくまでフラットに向き合い、心の内を覗いていく。そうして仕事を通じて、人の心や美しさに気づいていく主人公がとても真っ直ぐで愛おしくなった。
    普通ではないような人々の中から、普遍的な人間愛を学んでいくような、そんなお話だった。終盤での事件を経ても、リョウも咲良もアズマは動じることなく次の未来へと駒を進めて行く様が、まさにそれを表しているように感じた。

    小説としての描写も良かった。街や人間、セックスの描写はボヤかされることなくしっかり描かれていて色や匂いが感じられるようだった。

  • さらっと読み終えた。
    思っていたよりキレイな文章でした。

  • 久々に電車の中だけでなく家に帰って一気読みした本。
    そうだこの人の本はいつも最後がさわやかだった。読後感がよい本。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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