娼年 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8881
レビュー : 1112
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476941

感想・レビュー・書評

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  • 以前から気になっていた本。
    ナツイチで購入。

    男性をお金で買う
    寂しいというだけではなく自己の欲求を満たしてもらうという方法

    手を繋いだだけでエクスタシーを感じることのできる老女。
    排尿を見てもらうことでエクスタシーを感じる女性

    十人十色の性が書かれていて面白かった。

    嫉妬によって警察に通報という何とも…な結末だったけど、新生パッションを見てみたい

    御堂静香は舞台の高岡早紀さんでぴったりだなと舞台、観に行けばよかった。

  • 映画版を観たときの状況が思い出深いものでした(って、たったの2カ月前のことですが)。同日に鑑賞した『のみとり侍』は、絡みのシーンがあるとは思わずに来ていた客もいたようで、特に私の隣席だった初老の男性は、そういうシーンが映るたびに顔を伏せる。えっ、そないに照れんでも。ところがこの『娼年』の客は、当然そういうシーンだらけとわかって観に来ている人ばかり。ギャップが面白くてとても印象に残っています。

    そんな状況でしたから、読んでいる間もすべて映画版のキャストに頭の中で変換されてしまい、それが良かったのかどうか。そもそもホストや娼夫って、普通は会えない、未知の存在。どういうものか知れるだけでも面白い。女もセックスも退屈と断言していた主人公のリョウだけど、どんな相手も見下したりしていないことを感じられる言葉の使い方。相手をきちんと肯定的に見るし、裏表もないところが好きです。

    松坂桃李が適役だったのかどうか、正直言ってわからないのですが、彼をイメージしてしか読めませんでした。映画版ではラブホの壁の内と外のまるでちがう会話が可笑しくて、原作もそこに注目。三浦大輔監督は上手く映画化していたなぁと思います。ありゃ?原作よりもむしろ映画の感想ですね。すみません。(^^;

    映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/b6f54181ab99d1a334584961d941323b

  • 映画化された作品ということで読んでみた。
    (映画は観ていない)
    "娼夫"の話なので、性的描写が多くを占める。
    ちょっと顔をしかめたくなる場面もあったが、
    作品の持つ『やさしさ』というか『やわらかさ』と
    いうか…そういったものと、リョウのキャラクターに
    引き込まれ、読後感は悪くなかった。

  • 自分にとっては非現実的なストーリーで戸惑ったが、ドロドロではなく、清潔感さえ感じる語りに意外とあっさりと読めた。
    最後に姫野カオルコさんの解説を読んで、消化できたような気がします。

  • ひたすらすごい本だったとしか言えない。映画見たいけど映画館に見に行く勇気が出ず。いつか借りて見たいなあと思います(笑)
    静香さんは完全に高岡早紀のイメージで読み進めてしまった。

  • 2018.4.14-
    石田衣良さん、お初本。
    母親の面影とは、時に執拗なくらい追い求めてしまうものなのかもしれない。
    どんな形でも、正しくなくても。

  • 娼夫が主人公なのに嫌らしさを感じさせない文体が好印象で、最後まで一気に読み進めました。ただ、なにか物足りなさを感じて★三つ
    他の著書も読んでみたいと思いました。

  • 官能小説かってくらいの性描写があるが
    いやらしさはない。

    性の欲望、性癖は人それぞれ。
    この年になるとそれはもう…
    ある程度は経験し見ても来ている。

    だから驚きはしないが
    自分のプレイと照らし合わせたりとか…
    そんな感じのはあった(笑)

    変態だとか言わずに
    性にちゃんと向き合っている作品で
    ダブーも必要悪のように描いている。

    面白いと言うような作品とは違うけど
    性を描いているだけに一気読みは出来た。
    ま~スケベって事か?(笑)

  • 生きることに楽しさを見いだせない主人公リョウがひょんなことから 体を売ることに。男だから 娼年。
    20代から70代までの女性が顧客。女は死ぬまで女だとゆう言葉はよく聞くけど 私は何歳までセックスしたいのだろう。怖くなりました。男は だって立たなくなるから自然にできなくなるわけで.....でも女はねぇ...できるじゃない(笑)
    笑うストーリーではないけど 70歳のばぁちゃんが主人公と手をつないでるだけで2回イッちゃって、 エレベーター乗ってる間にもう1回いって さらにセックス2発....
    手つないだだけで イケちゃうとか ..... 達人すぎだろ!

    体を売るお話だけど全然 生々しくなくて 体を売る主人公が とても輝いて見えました。
    男からのセックス心理は勉強になります。

  • すりガラスのよう。
    透明感がありつつ、ぼやっとにじんで、どこか暖かい。
    際どいテーマや表現もあるのに、そう思わせるのはこの人のすごさなのかな。

    解説にもあるようにストーリーを追うものではない。
    仕事は才能があるのでとんとん拍子だし、オチも読めるし。

    どんなに歪んでいても(作品中の言葉では「配線がこんがらがっている」)暖かく、優しく受け容れてくれるリョウ。
    自分から見たらファンタジー小説だと思った。
    逝年も読むつもり。

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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