娼年 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8887
レビュー : 1112
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476941

作品紹介・あらすじ

恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。

  • 石田衣良さんの中で一番好きな本。

    ちょっと描写がすごいけど
    切なくて優しい!

  • 気がつけば読み終わっていた感じです。
    とても細やかで美しい表現が散りばめられていて、ひとつひとつのシーンや登場人物を想像しながら大切に読みました。
    性の描写はたくさん出てきますが、とてもさらっとしていて自由な感じがしました。
    全体的にやさしい雰囲気の漂う物語で、わたしは好きです。

  • 「記憶のようにむこう側が歪んで見える氷のブロック」という表現が好きです。なるほど、と納得しました。

  • 石田衣良の文章ってすごいなぁ、と思った本でした。
    なぜかものすごく印象深かったのが、はじめの方でリョウが氷をペティナイフで削っているシーンの描写。
    室温のバターという表現がなんだかすごく好きでした。
    やさしくて繊細で、意識しなくても光景が脳裏に滑り込んでくるような文章で、こんな文が書ける人ってほんとに少ないとおもいます。
    大学生のリョウが、娼夫として働くうち、女性の欲望の深さや多様さ、魅力を知り、成長して行く話。
    でも、安易に綺麗な話としてまとめるんじゃないところが好きでした。
    そうはいっても身体を売る仕事は、こんなふうにお話にできるほど綺麗なものではないんだろうけど、フィクションとしてこれはこれでありだな、と。
    とにかく文章の心地良さに浸れた一冊でした。

  • 内容は過激だけど、決してそこだけ悪目立ちすることなく、面白く読みました。

    人が持つ、様々な欲望…マイノリティと思っていることでも、実は多くの人が内面に抱えているのかもしれないなあと思ったり。
    欲望に対して貪欲に、素直にいられるのなら、歳をとるのも悪くないなあなんて思う。

    主人公のリョウ、素敵な男の子でした。

  • ひとりの男の子(といっても20前後だけど)が、いろんな女性との出会いの中で、女性の神秘について真摯に、探ってい行こうとする、その透明なまなざしがすごく新鮮でした。

    セックスについての考察が多いのに、ちっともいやらしくないというか。

    その人の趣味や嗜好や生き方を、「そういう考え方もあるね。そうだね」と自然に寄り添って、否定しないやり方というか。

    石田さんはそういう考え方ができる人なんだな、って他の作品を観てても思う。

    • ハムテルさん
      感想を拝見して、図書館に予約しました。
      感想を拝見して、図書館に予約しました。
      2012/09/05
    • pommeblancさん
      >ハムテルさん
      イイネありがとうございます。
      読んで良かったら、続編の「逝年」もありますので是非。
      >ハムテルさん
      イイネありがとうございます。
      読んで良かったら、続編の「逝年」もありますので是非。
      2012/09/12
  • 言葉使い!
    言葉の選び方!

    なんだろ、難しい言葉ってより
    身近で簡単な言葉のはずなのに
    耳障りがよく、綺麗に聞こえる

    すっごく「エロい」ところも
    石田さんの描写だと
    なんか違った形で引き込まれる

    あっという間に読んでしまったんだけど
    なんかすっごい引き込まれて
    違う世界のように感じているけど
    でもなんか、自分について考える
    そんなきっかけになった気がする

    なんだろ

    もう一回読みたいって
    久しぶりに思った

  • 人から借りた本。 はじめ、異性になんて破廉恥なものを貸してくれたんだ!と思ったが、文章は簡潔で読みやすく、(やってることは一部汚いともいえるが)心が篭っていて、不思議と汚いと思わない。 読む前は村上龍『オーディション』みたいなドロドロの汚ったない話かと思ったが、普通にほっこりしてしまった。咲良が可愛い。松坂桃李が主演してる映画の方も見て見たいかもしれない。

  • 以前から気になっていた本。
    ナツイチで購入。

    男性をお金で買う
    寂しいというだけではなく自己の欲求を満たしてもらうという方法

    手を繋いだだけでエクスタシーを感じることのできる老女。
    排尿を見てもらうことでエクスタシーを感じる女性

    十人十色の性が書かれていて面白かった。

    嫉妬によって警察に通報という何とも…な結末だったけど、新生パッションを見てみたい

    御堂静香は舞台の高岡早紀さんでぴったりだなと舞台、観に行けばよかった。

  • 人間の欲望の多様性を感じた。
    リョウによって、欲望を満たしていく女性たち。
    女なんて…セックスなんて…といっていたリョウが
    彼女たちと出会い、思いを変えていく物語。

    石田衣良さんの言葉のチョイスがすきでした。

    ほとんどが性描写で、
    とてもエロいのだけれど、
    その中でも人間の欲望の深さや
    見た目だけでは判断できない心のうちっていうのがみえて
    ただエロいだけではなかった。

    わたしとしては、アズマとのシーンは
    うーってなってしまって、痛みを伴うのは
    苦手だなぁと。

    本を読んだ後に松坂桃李くん主演の映画も見ました。
    小説を読んでいたら、映画って
    どことなく退屈な感じになったりするんですが、
    全くそんなこともなく、
    もうエロいエロい。
    ずっとエロい。
    腰が砕けるかと思いました(笑)

    続きもまた読みます。

  • 映画版を観たときの状況が思い出深いものでした(って、たったの2カ月前のことですが)。同日に鑑賞した『のみとり侍』は、絡みのシーンがあるとは思わずに来ていた客もいたようで、特に私の隣席だった初老の男性は、そういうシーンが映るたびに顔を伏せる。えっ、そないに照れんでも。ところがこの『娼年』の客は、当然そういうシーンだらけとわかって観に来ている人ばかり。ギャップが面白くてとても印象に残っています。

    そんな状況でしたから、読んでいる間もすべて映画版のキャストに頭の中で変換されてしまい、それが良かったのかどうか。そもそもホストや娼夫って、普通は会えない、未知の存在。どういうものか知れるだけでも面白い。女もセックスも退屈と断言していた主人公のリョウだけど、どんな相手も見下したりしていないことを感じられる言葉の使い方。相手をきちんと肯定的に見るし、裏表もないところが好きです。

    松坂桃李が適役だったのかどうか、正直言ってわからないのですが、彼をイメージしてしか読めませんでした。映画版ではラブホの壁の内と外のまるでちがう会話が可笑しくて、原作もそこに注目。三浦大輔監督は上手く映画化していたなぁと思います。ありゃ?原作よりもむしろ映画の感想ですね。すみません。(^^;

    映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/b6f54181ab99d1a334584961d941323b

  • 映画化された作品ということで読んでみた。
    (映画は観ていない)
    "娼夫"の話なので、性的描写が多くを占める。
    ちょっと顔をしかめたくなる場面もあったが、
    作品の持つ『やさしさ』というか『やわらかさ』と
    いうか…そういったものと、リョウのキャラクターに
    引き込まれ、読後感は悪くなかった。

  • 自分にとっては非現実的なストーリーで戸惑ったが、ドロドロではなく、清潔感さえ感じる語りに意外とあっさりと読めた。
    最後に姫野カオルコさんの解説を読んで、消化できたような気がします。

  • 色気がすごい、そしてみんなの抱える思いが切ない
    私もリョウくんに会いたい

  • ひたすらすごい本だったとしか言えない。映画見たいけど映画館に見に行く勇気が出ず。いつか借りて見たいなあと思います(笑)
    静香さんは完全に高岡早紀のイメージで読み進めてしまった。

  • 退屈な日々を送っていた大学生のリョウは、バイト先に現れた謎の美人に誘われて娼夫の仕事を始める。色々な女性と出会い肌を重ねることで、リョウは女性の欲望の不思議に魅せられていくが…。
    石田衣良さんの描くセックスは、生々しくない、というか、どろどろしてない感じ。一歩引いて見ているみたいな。刺激的な内容なのにさらっとしている。
    リョウの、人に対するニュートラルさがいいと思った。そして、正しさを押し付けるメグミの傲慢さに悲しくなった。

  • 2018.4.14-
    石田衣良さん、お初本。
    母親の面影とは、時に執拗なくらい追い求めてしまうものなのかもしれない。
    どんな形でも、正しくなくても。

  • 映画化するということでこの作品の名前をよく耳にするようになったので、本棚から引っ張り出して再読。性って本当に不思議だね。同じようで、いろんな形がある。その不思議さを探ろうとする、そして決して否定しない、その柔らかさが優しい。

  • あまりにも最近映画のPRを目にするので。
    現実逃避のために読んだ1冊。
    さらっと楽しめて、現実逃避にはもってこいだったかも。
    ただ、最後の彼の選択が、なんだかつまらなく思えてしまったのが残念。

  • 映画化されるということで。

    解説がちょっと楽しくて姫野カオルコさんの本も読んでみたい気持ちになりました(笑)

    映像はどうなるのだろう?
    結構濃厚なのかもしれませんね。
    ただ、小説だからこそできる心の中も踏まえたような表現がどうなるのか。

    ラブシーンはあるし、そこそこ濃厚だけれどなんだかやさしい感じがしました。

    映画、見に行ってみようかなー

  • 「娼年」
    公開日:2018年4月6日
    大学生活に退屈し、バイトに明け暮れる毎日のリョウ。恋愛や女性に興味がないリョウだが、紹介を通じて「娼夫」の仕事を引き受ける。女性たちと接していく中で、最初気乗りしなかったリョウは、次第に仕事に目覚めていく。
    キャスト:松坂桃李、 真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ
    監督:三浦大輔
    http://shonen-movie.com/
    Twitter https://twitter.com/shonen_movie

  • 特殊性癖がたくさん出てくるので、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、
    健全?に生きて真っ当なことを言っているメグミよりも社会的には大手を振って歩ける訳ではない咲良やアズマの方が人を否定しないというのがすごく等身大だと思ったし、読み終わったあと穏やかな気持ちになれた。続編もあるようなのでそれも読みたい。

  • 娼夫が主人公なのに嫌らしさを感じさせない文体が好印象で、最後まで一気に読み進めました。ただ、なにか物足りなさを感じて★三つ
    他の著書も読んでみたいと思いました。

  • 官能小説かってくらいの性描写があるが
    いやらしさはない。

    性の欲望、性癖は人それぞれ。
    この年になるとそれはもう…
    ある程度は経験し見ても来ている。

    だから驚きはしないが
    自分のプレイと照らし合わせたりとか…
    そんな感じのはあった(笑)

    変態だとか言わずに
    性にちゃんと向き合っている作品で
    ダブーも必要悪のように描いている。

    面白いと言うような作品とは違うけど
    性を描いているだけに一気読みは出来た。
    ま~スケベって事か?(笑)

  • どこか冷めた人生観を持つ大学生が、ひょんなことから男娼として才能を開花させていく話。主人公の容姿についての説明があまりないので、恐らくそのあたりはそれぞれ読む人の好みのイメージになるようにしているのかな。ただ、性質は特徴的で、本人は「普通」と考えているが、年上の女性たちに対する偏見のなさ、抵抗感のなさ、ありのままの性癖を受け入れる度量は常人離れしている。こんな人本当にいるのかな〜と思いつつ、そういう人って素敵だろうな、と思った。

  • ☆3.5くらいです。
    あらすじが気になって読みました。

    確かにリョウの言いたいことが分かる部分もあるし、女性の不思議だとか魅力だとか、もしくは理解出来ないところだとか、そんなものが描かれていてただの官能小説では無かったとは思います。
    ドロドロよりはサラサラ。

    かと言って読み終わった時にカタルシスが得られるかと言えばそうでもなく。
    このお話は「逝年」に続くそうなので、そちらも読んでからあらためて感想を書きたいです。

  • ジャケ買いでしたが意外に楽しめました。女性に多様な楽しみ方があるように、男性にもいろんな人がいると思うのだが・・。今の時代に女性・男性なんて分け方も古いのだけれど。

  • 生きることに楽しさを見いだせない主人公リョウがひょんなことから 体を売ることに。男だから 娼年。
    20代から70代までの女性が顧客。女は死ぬまで女だとゆう言葉はよく聞くけど 私は何歳までセックスしたいのだろう。怖くなりました。男は だって立たなくなるから自然にできなくなるわけで.....でも女はねぇ...できるじゃない(笑)
    笑うストーリーではないけど 70歳のばぁちゃんが主人公と手をつないでるだけで2回イッちゃって、 エレベーター乗ってる間にもう1回いって さらにセックス2発....
    手つないだだけで イケちゃうとか ..... 達人すぎだろ!

    体を売るお話だけど全然 生々しくなくて 体を売る主人公が とても輝いて見えました。
    男からのセックス心理は勉強になります。

  • 初石田衣良さん。
    何と正当化しても、最終的に違法なことをしていると思ってしまい、この話自体があまり理解できなかった。
    もうちょっと頭を柔らかくして再度読み返したい。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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