暗黒童話 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8722
レビュー : 800
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476958

感想・レビュー・書評

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  • 乙一初の長編小説とのこと。わりとグロい描写が多い。あと主人公は暗くて友達がいないという設定や、姉弟という関係が乙一作品は多いけど、今回もそれが入る。このへんはワンパターンな気もする。
    だがミスリードは冴えてるし❨勿論、本文中に読み解くヒントはある❩、些細なキーワードからの話の広げ方とか、やはり初期の乙一作品は面白くてスゴいと唸った。

  • 左目をなくして移植手術をした少女が見た、左目の記憶。

  • とてもグロいシーンが多かったけど、最後はきれいにまとめられていた。

  • グロい部分もあるけど、1番怖かったのは母親。記憶が無い、出来ない、というだけであんなにも態度を変えるのか…ちょっと悲しくなりました。

    本編に出てくる、鴉と少女のお話。意外と泣きそうになってしまったのは私だけでは無いはず(笑)

  • 本の話の前に映画『ムカデ人間』(2009)の話を。若い女性ふたりがドイツを旅行中にレンタカーがパンク。助けを求めたのが森の中の一軒家に住む外科医で、知らぬ間に睡眠薬を飲まされて、目が覚めると地下室のベッドに拘束状態。外科医は人間を拉致しては、それぞれの肛門と口を繋ぎ合わせて“ムカデ人間”を作る実験をしていた……という、書いているだけでテンションが下がりそうな作品です。

    『暗いところで待ち合わせ』(2006)や『きみにしか聞こえない』(2007)の原作者で、アニメ作品『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』(2009)の脚本も担当した乙一は、グロな著作のイメージが私にはまったくなかったため、『暗黒童話』を手に取ってしまったのですが、涙目。

    おもしろかったんです、凄く。ただ、これがまるで“ムカデ人間”。森の中の一軒家に行方不明になった人間が囚われていて、体の各部位を繋がれているんです。みんな意識ははっきりしているから、口々に喋る。そして、仲よしこよし。この異様な光景が発見されたときの描写は思い出したくもありません。

  • 2017.3

  • 女子高生の白木菜深は、事故で記憶と左目をなくしてしまい、眼球の移植手術を受けることになりました。ところが、その左目は、かつての持ち主が見た映像を菜深の意識に送り届けてきます。

    家族やクラスメイトたちは、以前の活発だった菜深の姿を見たいと願いますが、現在の菜深にとって記憶を失う前の彼女は別人のようにしか感じることができません。どこにも自分の居場所がないと感じた菜深は、左目が彼女に見せる映像を追って、眼球の提供者である冬月和弥という少年の暮らしていた楓町を訪れます。

    和弥の姉の冬月砂織たちと交流しながら、菜深は生前の和弥が見た猟奇的犯罪の犯人の追求を始めます。和弥の眼球は、手足を奪われた状態で、青いレンガ造りの建物の地下室に閉じ込められている少女・相沢瞳の姿を映していました。

    「三木俊」というペン・ネームで『暗黒童話集』という本を出版していた犯人は、傷つけた生き物の命をいつまでもこの世界につなぎとめておく不思議な力を持っていました。彼はその力を試すように、相沢瞳を始めとする多くの人びとの身体を傷つけ、彼らを地下室に閉じ込めて観察していたのです。やがて菜深は、青い洋館に住む画家の潮崎が犯人ではないかと疑い始めるようになります。

    展開の仕方がうまいので、読んでいる最中はドキドキしながらページを繰っていったのですが、読み終えてみるとちょっと不満が残ります。とくにエピローグで、菜深が記憶を取り戻して自分自身との「和解」に至るまでの経緯を、もう少し事件と密接にリンクさせてほしかったように感じました。若干、取ってつけた結末といった印象があります。

  • 最後迄読み切った自分を
    初めて褒めてあげたい気分でした!
    しんどい内容
    もうええわ
    29/2/26

  • ちょっとグロい表現があるので苦手な人は要注意。ラストに向けては乙一らしい予想を裏切る話の展開であっという間に読んでしまった。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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