暗黒童話 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8733
レビュー : 800
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476958

感想・レビュー・書評

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  • 残酷でグロテスクなホラーなのに、繊細な感情、人の繋がりや温かみもある。クライマックスには物語が右葉湾曲して、乙一さんに騙されそうになるが、最後は一見バラバラだったものが繋がって一貫性があったのが良かった。
    物語作家、三木の少女とカラスの話はただの残酷な話の中にも心に訴えるものを感じ、和弥の姉に寄せていただろう気持ちに何か人間的なものを感じた。生き物を、研究者のように冷静に分解し観測する一方で、そんな彼には友達が出来ず、唯一人生でたった一人だった友達が和弥の姉にそっくりだったということを知って、彼女に贈った花や、時計を返そうと引き返したことに納得。
    菜深が変わってからの母親の態度は、まるで野生動物のように、自分の子供だと思えなくなったことから娘を拒否し始めることが印象的だった。
    そんな菜深が犯人を一人で暴きだそうとする姿は、見ていられないほど危なっかしくてハラハラした。結局犯人に見つかってしまいラストはどうなってしまうのかと、最後まで目が離せなかった。

  • グロ半分ミステリ半分せつなさ少々といったところで、乙一フリークとしては少々物足りない感じがしましたが長編としてはうまくまとまっていたと思います。
    立て続けに乙一作品を読んでいたので、後半を過ぎた当たりから展開が読めてきました。乙一をあまり知らない状態で読めば更に楽しめたと思います。

  • 寝ぼけたことをいいます。ごめんなさい。

    乙一さんって、ホラー作家だったんですか??

    明らかにホラーな題名、ホラーな表紙、あらすじにもホラー小説とあるのに、
    心温まる不思議ファンタジーを期待して(あらすじ読まずに)作家買いしました。しかし。

    最初の章からこわっっ!!

    コンタクトをうまく入れられず、目薬をうまくさせない私。
    目に異物が入るという状況だけで怖いのに・・・
    挿入話の目ん玉えぐる描写がもう全身で無理です。それだけで怖いです。
    結末も怖っっ

    本編もけっこうグロテスクです。
    左目と記憶を失った女子高生。左目の移植手術をした後、ふとした瞬間に左目が温かくなり、何かをきっかけに過去の目の記憶を呼び起こすようになる。
    左目は、青い屋根の屋敷に、監禁される手足のないひとりの少女、そして事故の映像を見せる。
    彼女は左目の記憶を頼りに、ドナーの住んでいた町を訪れる。。

    単なるホラーでなく、超現象的ファンタジーをまじえるのは乙一さんの作風でしょうが、もう、いいやん、平凡でも。
    私ってば、想像力あまりないくせに、読んでいると情景がぷわっと浮かんできたりして、うぇっ、怖い!
    犯人は意外といえば意外だったが、不思議ホラーすぎて、あまり驚きはなかったかも。。
    記憶をなくした彼女の孤独感がびしびしときてすごかった。

    あ、でもあとがきが面白かった。乙一さんおちゃめ。

  • 面白かったけれど、めちゃくちゃえぐかった。犯人や主人公の設定は大好きだけれど、「アイのメモリー」が怖い。純粋な動機ゆえに悪と思っていない悪。
    けれどオチは、よかった。私には忍耐ってやつがかけているので、ちょっと「記憶」を見習いたい。

  • グロが7割、ミステリが3割くらい? と思えるくらいにグロ表現が出てくる。
    乙一らしいといえばらしい。
    主人公が記憶を無くして、移植された目の記憶を元にっていう展開は面白かった。

  • 2004年出版の、乙一初の長編作品です。
    前に読んだような気がしないでもなかったのですが、最後まで楽しんで読めました。
    「これはミスリードだろう」と自信満々でしたが、肝心な所はまんまとやられた感じ。
    作中に挟まれている童話『アイのメモリー』これがまた乙一らしくってすごく良い。

  • 読み進めるのを躊躇してしまうほど、グロテスクでした。一度離れないと鬱な気分にもっていかれそうになるくらい。しかし、それを上回る物語の作り込み、先が読めないハラハラ感がまた良かった。やはり乙一さんの作品は面白い。

  • 乙一初の長編小説とのこと。わりとグロい描写が多い。あと主人公は暗くて友達がいないという設定や、姉弟という関係が乙一作品は多いけど、今回もそれが入る。このへんはワンパターンな気もする。
    だがミスリードは冴えてるし❨勿論、本文中に読み解くヒントはある❩、些細なキーワードからの話の広げ方とか、やはり初期の乙一作品は面白くてスゴいと唸った。

  • とてもグロいシーンが多かったけど、最後はきれいにまとめられていた。

  • グロい部分もあるけど、1番怖かったのは母親。記憶が無い、出来ない、というだけであんなにも態度を変えるのか…ちょっと悲しくなりました。

    本編に出てくる、鴉と少女のお話。意外と泣きそうになってしまったのは私だけでは無いはず(笑)

著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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