おいしいコーヒーのいれ方 (6) 遠い背中 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2943
感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477054

作品紹介・あらすじ

花村の叔母夫婦がついにロンドンから戻ってくる。勝利はかれんとふたりだけになれる場所を確保するために、周囲を説得して、ひとり暮らしを決意する。男としての強さ、優しさに、磨きをかけるためにも。なのにかれんは近いようで遠くて。ふたりの甘く切ない恋の行方が、ますます気になる人気シリーズ第6弾。かれんの実兄「風見鶏」のマスターのエピソードも収録。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第六弾。花村夫妻がロンドンから帰ってきた。それを契機に一人暮らしを始める勝利。番外編に風見鶏マスターの話あり。初版が2002年、文庫本は2004年出版、20年も前の話なのか。あとがきに筆者が書いているが、本作品で季節は初夏から真夏になっただけという超スローペース。

  • シリーズ6作目。毎回頭に前回までのあらすじが書いてあるから、間を空けて読んでも大丈夫なのがありがたい。
    今回は花村のおじさんとおばさんが帰国し帰って来るところから、勝利が一人暮らしを始めるまで。
    毎回ページを繰る手が止まらずすぐ読み終わってしまうのは、200頁弱という本編の頁数の少なさだけが理由ではなく、やっぱり先が気になるから!ということに尽きると思う。展開がゆっくりしていてなかなか進まないのもまた一興(笑)

    本作は最後にマスターのサイドストーリーが付いていた。マスターとかれんとその両親が遭った事故についても書かれていて、当時から今に至るまでのマスターの気持ちを考えるととても悲しい気持ちになる。

    毎回村山由佳さんの親しみのあるあとがきを読むのも楽しみになっているし、結構なるほどと思ったり考えさせられたりしている。

  • マスターのエピソード部分が思ったより辛かった…

  • 最後の最後でマスター視点の物語が描かれていて普段関目で心情などがわかりずらい彼の考えや今までの経緯を知ることができて良かった。次回作でのサプライズを期待している。

  • 感想記録なし

  • あっという間に読了した。
    今年最後の?本かもしれません。
    あいかわらずな感じが落ち着きます。
    落ち込んでいる時に何も考えずに読める作品として
    重宝しています。

    自分の現実 とはかけ離れた世界観に
    こんな体験してみたいと思いつつ、

    何故、自分の世界はこうではないのか、
    何故、こうも違うのか。
    フィクションだからなのか?
    それとも自分がショーリほどしっかりしてないからなのか?などなど、考えてしまいます。

    読んでいると、若かった頃の恥ずかしい思い出が
    フィードバックされ、うわぁ〜っとなり自己嫌悪におちいる事もしばしばあるけれども、この作品の読みやすさのおかげで最後まで読めてしまうのがたまらなく中毒になってしまうところです。

    恥ずかしい思い出のフィードバックと
    自己嫌悪のリフレイン導き出されるので読んでて苦しい作品ではありますが、
    この作品と作者が悪い訳ではなく、
    すべて僕が悪いのです。

    また、続きも読みたいと思っています。



  • 勝利とかれん、頑張れと応援しながら毎号読んでる

  • やっと6巻!

    勝利がついに一人暮らしを始めましたね。
    これから2人がどうなるのか非常に気になります…
    雲行きが怪しくて心がもやもやする感じ。

    今回は季節の変化がちょっぴりだったけど登場人物一人一人が成長してるなーって。
    なんと言っても丈が大人になった!
    勝利とかれんへのさりげない気遣いとか。
    パンダのトースターはここで出てくるのね。
    2人の友情(家族愛?)に感動しました!

    胸の奥にこれほど激しく渦巻いているものを、そのまんま彼女に伝えられる言葉が見つからない。本気で恋したことのあるやつならきっと、誰もが同じくらい激しい想いを抱いて、そのたびに同じようなもどかしさを味わい続けてきたはずなのに、どうして今に至るまでこの感情を正しく言い表す言葉が生まれなかったんだろう。不思議でたまらない。


    WHAT A WONDERFUL WORLD
    マスター視点のサイドストーリー。
    マスターかっこいい!
    マスターとかれんの過去が気になっていたので大満足!
    いつもポーカーフェイスな マスターも由里子さんには弱いんだね。ふふ。

    自分の手の中にある幸福に気づかないでいる限り、人はいつまでたっても不幸なままだ。

  • 2005年6月に読んでます。

    I~Ⅵ文庫本で出てる分は読みました。
    まだまだ続きます、きっと(笑)

    Ⅰ キスまでの距離
    Ⅱ 僕らの夏
    Ⅲ 彼女の朝
    Ⅳ 雪の降る音
    Ⅴ 緑の午後
    Ⅵ 遠い背中

    ショーリとかれんの恋のお話。

    ん~~~もどかしぃぃぃ~~~

    最初、少女マンガチックな雰囲気で「ちょっと苦手かも・・・」と避けてたのですが
    シリーズだし6冊も続いてるし・・・と思い手にとってみました。
    面白いです。でも、じれったい~!

    私はこんな恋 したことないぞ。多分、きっと・・・

    「遠い背中」では気になる終り方になってるので続きが早く読みたい。
    でも、イヤな予感がするのだ。
    ショーリ、頑張れ!

  • 2022#12

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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