王妃の館 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.55
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本棚登録 : 1982
レビュー : 220
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477078

作品紹介・あらすじ

パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。

感想・レビュー・書評

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  • 集英社文庫の「夏の100冊」の景品がほしくて数年前に買った作品です。映画にもなるというし機は熟した。満を持しての読書。
    パリって場所を聞くだけで気持ちが浮き立ちます。ここぞとばかりに色々見て食べて買って感動して、に忙しくて、些細なことを気にしている場合じゃありません。たとえ同じツアーの参加者が一癖も二癖もある人たちだって。ホテルの自分の部屋に、留守中別のツアーの人間が出入りしてたって。気をもんでいるのはそれぞれのツアーの添乗員くらいなもの。そんな彼らだって、このホテルと王の昔話には夢中になってしまいます。笑いも涙もスリルも雑学も人生の暗い側面もめいいっぱい詰め込まれ、どうでもいいなーと思う場面もあるけれど、その倍は好きになる場面が出てきます。しかも同じシーンが好きな人と語り合いたいくらいはまります。
    旅行はいつか終わる物。ツアーを終えて現実に戻った彼らの今後が正直不安でもあります。まぁ何かあったらパリに戻って、今回の旅行を思い出したら大抵のことは乗り越えられるでしょうね。

  • テンポいい!
    さすが浅田なのかも(^^)

    今時当たり前なのかもだけど、登場人物が巻頭で確認できるのはいい。
    一気に読めず、間空きながらだとどうしても忘れちゃうので(^^;

    フィクションだから当然偶然は作れる。
    できすぎの偶然は賛否あるかもだけど、これの偶然はわくわくする。
    なんていうか、先が読めても、その課程がどうなるか気になる感じ(^^)

    エピソードって実話なんだろうか。。。
    実話だとしたら深い!
    フィクションだとしたら、ここまでリアルにかけるのが上手い!(笑)
    これがほんとなのかって新たな命題を出して、関連する他の本へいざなうみたいの、なかなかすごいかも。
    ま、他でもありそうだけど(笑)

    上に立つ者の辛さ。
    この前見た映画「英国王のスピーチ」を思い出した。

    まだ、上巻だけなのに思った。
    映画じゃなくて本で読んで良かった、て。
    映画は見てないし、映画が良くないというんじゃない。
    これだけのボリュームを2時間とかの映画に納めるのは厳しい。
    結果、はしょられるとこが出ちゃう。
    アクションものは映画で見た方がいいから、それで映画の小説は読まなくなったのを思い出した。
    けど、本、特に原作は本の方が良い場合もあるかもね(^^)
    これ以外も、今まで見た映画の原作を読んでみるのもいいかもと思った。

    週末に下巻を買います(^^)

  • 2つのツアーが同じ日に同じホテルに泊まる。
    2つのツアーにはそれぞれの繋がりがあり、色々なストーリーがそこから生まれる。
    これからどのような展開になっていくのかすごく気になる。

  • 浅田次郎さんの作品はとても好き。
    人情味に溢れていて、感動できるし、心に響く言葉もある。

    再読の予定あり。
    再読したら下巻に感想を書きたいです。

  • おもしろい!
    登場人物がたくさんいて、それぞれに物語があって、なおかつルイ14世の話も盛り込んでいる。
    それでもすべてのキャラがたっているせいか、こんがらがったりせずにそれぞれ楽しめる。
    宝塚で舞台化されたきっかけで読んでみたが、これをどうやって宝塚風にしたのか観てみたい。

  • 月末の手形決算を切り抜けたい旅行会社が、パリの高級ホテル「王妃の館」の一部屋を2組に利用させ、旅行代を二重取りという暴挙に出た話です。光(ポジ)ツアーの方は150万円で、影(ネガ)ツアーの方は20万円という料金でツアーを行います。そのからくりは、お見事といえます。こんなことを思いつくのが凄いです。ですが、両方のツアーに参加しているメンバーがまぁ、個性的で。果たしてこのツアーはうまくいくのでしょうか!?下巻に続きます。

  • パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。

  • 安定の浅田先生。声を出して笑うシーンもあれば、思わず涙が流れるシーンもある。本書は、倒産寸前の旅行代理店が、フランスの格式高い老舗ホテル一部屋を二重貸しして資金を調達することから始まる。実はこのホテルは全15部屋しかなく、不景気の真っ只中であるため、突如キャンセルとなった空き部屋を埋めるため旅行代理店とグルになって二重貸しするという、なかなかの暴挙にでる鬼畜ぶりである。本ツアーは10泊で200万近くする高額の光プランと、たったの19万ぽっちで10泊できる影プランとの2つで出来ている。光と影のお客様同士が部屋の二重貸しに気づかないように配慮しながら物語が進められるのだが、登場人物全員のキャラが立っていて、いちいち笑わせてくれるのだ。個人的に一番好きなのはゲイのクレヨンこと黒岩源太郎さん。何がいいって、まずこのニックネームと名前が素晴らしい。それにフランス語もペラペラで見た目も美しいという。完璧に面白い。このクレヨンと元警察官の近藤のコンビが良い。下巻では2人で手を繋ぎあって幸せになることを密かに願っている。

  • パリの歴史ある名門ホテル「王妃の館」へ旅立ったクセのある光と影の団体さんたち。

    浅田さんらしく、ベタな展開になりそうな感じだけど、それがまた楽しく読めました。

    たぶん、浅田さん自身がこの作品のために出版社のお金でフランスに行ったんでしょ?

    そんな裏側も読めそうなライトで楽しめるお話です。
    下巻が楽しみ!

  • 映画化もされてる有名な作品なだけあって、展開も登場人物もとっても魅力的。伏線回収も見事でワクワクしっぱなし。特にパリやヴェルサイユに行ったことがあれば10倍楽しいはず!

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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