王妃の館 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.55
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本棚登録 : 1991
レビュー : 220
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477078

作品紹介・あらすじ

パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろい!
    登場人物がたくさんいて、それぞれに物語があって、なおかつルイ14世の話も盛り込んでいる。
    それでもすべてのキャラがたっているせいか、こんがらがったりせずにそれぞれ楽しめる。
    宝塚で舞台化されたきっかけで読んでみたが、これをどうやって宝塚風にしたのか観てみたい。

  • 月末の手形決算を切り抜けたい旅行会社が、パリの高級ホテル「王妃の館」の一部屋を2組に利用させ、旅行代を二重取りという暴挙に出た話です。光(ポジ)ツアーの方は150万円で、影(ネガ)ツアーの方は20万円という料金でツアーを行います。そのからくりは、お見事といえます。こんなことを思いつくのが凄いです。ですが、両方のツアーに参加しているメンバーがまぁ、個性的で。果たしてこのツアーはうまくいくのでしょうか!?下巻に続きます。

  • パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。

  • 安定の浅田先生。声を出して笑うシーンもあれば、思わず涙が流れるシーンもある。本書は、倒産寸前の旅行代理店が、フランスの格式高い老舗ホテル一部屋を二重貸しして資金を調達することから始まる。実はこのホテルは全15部屋しかなく、不景気の真っ只中であるため、突如キャンセルとなった空き部屋を埋めるため旅行代理店とグルになって二重貸しするという、なかなかの暴挙にでる鬼畜ぶりである。本ツアーは10泊で200万近くする高額の光プランと、たったの19万ぽっちで10泊できる影プランとの2つで出来ている。光と影のお客様同士が部屋の二重貸しに気づかないように配慮しながら物語が進められるのだが、登場人物全員のキャラが立っていて、いちいち笑わせてくれるのだ。個人的に一番好きなのはゲイのクレヨンこと黒岩源太郎さん。何がいいって、まずこのニックネームと名前が素晴らしい。それにフランス語もペラペラで見た目も美しいという。完璧に面白い。このクレヨンと元警察官の近藤のコンビが良い。下巻では2人で手を繋ぎあって幸せになることを密かに願っている。

  • パリの歴史ある名門ホテル「王妃の館」へ旅立ったクセのある光と影の団体さんたち。

    浅田さんらしく、ベタな展開になりそうな感じだけど、それがまた楽しく読めました。

    たぶん、浅田さん自身がこの作品のために出版社のお金でフランスに行ったんでしょ?

    そんな裏側も読めそうなライトで楽しめるお話です。
    下巻が楽しみ!

  • 映画化もされてる有名な作品なだけあって、展開も登場人物もとっても魅力的。伏線回収も見事でワクワクしっぱなし。特にパリやヴェルサイユに行ったことがあれば10倍楽しいはず!

  • 訳アリの人と人とがつながる喜劇!こんなん面白いに決まっている。パリ旅行への予習にならん!下巻が楽しみ!


     面白くてすごい軽やかに読める。ご都合主義だけれども、面白いから許せる。

     こうやってハチャメチャな人生の人を抜き出して集めると、人生何でもできる気になってくる。だからこの物語は読者を元気づけてくれる。そういうパワーがある。

     自分の人生の悩みなんてちっぽけなもんだと思いたい人におすすめ。

     この上巻は「起・承」である。だからまだまだ盛り上がりはこれからだろう。それが予想できるくらいわかりやすいストーリー。でもワクワクが止まらない。早く「転・結」が詠みたい。

  • ツアーコンのどたばた物語。浅田氏得意の軽快な笑いがこの上巻では余り出てこない?期待しすぎかなぁ。

  • 裏表紙のあらすじを見て、やったー。
    これはプリズン・ホテル、キンピカに続く浅田次郎お得意の爆笑物だあって。
    でも、少し期待はずれ。面白いことは充分に面白いのだけど、ハチャメチャ度合いがちょっと少ない。浅田さんのこの手の作品は、徹底的にカリカチュアされた主人公達のドタバタが魅力なのだけど、カリカチュア度もドタバタ度も、キンピカなどに比べるとちょっと不足。
    王妃の館のエピソードとしてルイ14世の物語が随所に挿入されるのだが、それが悪影響を及ぼしているようだ。
    とはいえ、涙有り、笑い有りの、なかなか良い作品でした。

  • テンポ良く話が展開しておもしろい!
    下巻も楽しみ。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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