不敵雑記 たしなみなし (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477573

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  •  解説の神津カンナさんによると、怒りの礫は直球なのに、やさしさや慈しみはなぜか含羞に満ちたカーブで飛んでくる佐藤藍子さんと。「不敵雑記」、2001.11刊行、2004.11文庫。縁側で72歳のおばあさんと大学生の孫の会話: 「柿が色づいたねえ」「そうだねえ」 2~3日して「あの柿はおいしいんだよ」「そうかい」 翌日「烏に食べさせてしまうのも勿体ないねえ」孫は「そうだね」と言ってから「ぼく、出かけてくる」と。おばあさんはいきなり孫の頬を叩いた。「お前のようなバカは叩くよりしょうがないんだ!」

  • 忘れちゃった。

  • いつもぷりぷり怒ってて、でもなんか暖かい。佐藤愛子のエッセイは面白いなあ。これは単に並びの問題なのかもだけど、冒頭の元気の良さと比べると後半はあんまり怒ってなくて嘆いてるばかりで心配になります。おばあちゃん、もっと元気出して! とは言え、勇ましい。

  • 嘆き節、追悼記、心霊もの?と佐藤愛子のエッセイの要素がちょっとずつすべておさめられた、お得感のある1冊。佐藤愛子にかかると江原啓之の霊スポット訪問も勇ましい探検記のようになるのがおかしい。私が江原さんを信じる一番の理由は、佐藤愛子が信じているからだ。

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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