- 集英社 (2005年3月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784087477986
作品紹介・あらすじ
音を頼りに謎を追う。ファンタジック・ミステリー。
ギターの修理を職業にする立花は、突然「そこに残された音」が聴こえるようになる。彼は音を頼りにある女の消息を追い始める。日本推理作家協会賞受賞の新感覚ミステリー。(解説・山田正紀)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
音を頼りに謎を追う独特なミステリーが展開されます。主人公の立花は、事故をきっかけに全ての音を聴く能力を得てしまい、その体験から始まる物語は、彼が新しい部屋で感じる不思議な音に導かれ、前住人の女性の行方...
感想・レビュー・書評
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もし、時間に余裕があれば。
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現代の人は日頃、
「音」を毎日のように、
聞いている。
しかし、その大半は、
聴こえてはいないのだ。
しかし、もしもそれを、
全ての音を、
聴こえてしまう体質に、
なってしまったら、
どうしますか。
主人公は、
その能力で、
ある事件に、
迫っていきます。 -
ハードボイルドとファンタジーの融合、らしい。そんな感じ……かなあ?
ストーリー自体はそれほど複雑じゃないのだけれど、そこに絡められた「音」の世界が想像を絶する。特に自分の部屋の前の住人の痕跡を音で探るって……凄すぎ。ちょっと笑えないでもない。けど視覚化された「音」の世界は美しくて、聴覚版「オルファクトグラム」といった風情。 -
「音」表現の極地。
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交通事故によって音に異常に敏感になってしまった立花。ストーリーは、立花が姿を見たことも声を聞いたことも無い、ある女性を探し出すというもの。しかしこの本で一番印象的なのは別の部分にある。音は溢れ、渦を巻く。そんな立花から見た世界の描写が大半を占める。
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浅暮三文の最高傑作と言って支障ないでしょう。「音」が浮かび上がらせる女の幻影。「彼女」をかたくなに追い求める主人公の姿には失われた何かを埋めようとする者の哀切が漂っています。幻想的なモチーフとハードボイルドの哀愁が見事に融合した傑作です。
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2006/8/19読了。 その男にはあたかも「音」がそこに存在するかのように見えるらしい。生活の場の音がその空間に残っているとしたら。。 考えてみれば、ありとあらゆる音や光がわかったら情報量が多すぎてとても生活していけないだろうな。。
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2005/04/03
著者プロフィール
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