スローグッドバイ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 6246
レビュー : 750
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478167

感想・レビュー・書評

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  • 石田衣良さんにとっては、初めての短編集で、しかも初めての恋愛作品らしい。

    10編それぞれに異なる味わいのある恋のお話。
    「フリフリ」「真珠のコップ」「線のよろこび」「スローグッドバイ」が特にお気に入り。

    ほろ甘い、無性に恋がしたくなる、
    秋の夜長、眠る前にベッドでちびちび読むのに
    ぴったりな傑作恋愛短編集。

  • 人からお借りして連続で石田衣良を読んでいますが、これは短編集。

    大人の恋愛短編集といった感じです。
    少しほっこりしたり、切なくなったり、でもサラッと読める軽めのお話。

    好きだったのは、「夢のキャッチャー」「ローマンホリデイ」「ハートレス」。
    表題作の「スローグッドバイ」は切なくてちょっと心がチクンとしました。
    さよならデートなんて、私には出来ないだろうなあ。

  • 男の人のやさしさが、じんわりと心に沁みる短編集でした。
    どれも都会的で、さわやかな印象で、表題作の「スローグッドバイ」は特に好きです。
    こんな素敵な別れ方もあるんだと思いました。
    お互い嫌いになったわけじゃなく、才能を信じて応援してくれる、こんな前進のしかたもあるのですね。

  • 線のよろこび、スローグッドバイ、そして最後のあとがきと解説まで含めてとても良かった!
    ただの官能小説かと思った部分もあったけど、上記の話では爽やかに恋心ややるせない気持ちが表現されていた。あとがきに記されていたように、『たまたま』や『タイミング』のようなとっても曖昧でどうしようもないものに振り回されることは本当におおいよなあ…

  • 石田衣良先生の短編集。
    10作品の、10の恋物語。

    都会的であっさりとした、しかし
    なかなか生活感を感じさせる。
    青春の香り満載で、照れくさいような
    男女の掛け合いが見られてドラマチック。

    2005年の発刊のようなので、まだ
    携帯電話やパソコンでのメールのやり取り、
    SNSというよりチャットルーム?みたいな
    ちょっと前の電子機器が本流か。
    時代の変遷が早すぎて、小説家の先生たちは
    生み出した作品たちがすぐに「古い」感じに
    なってしまうなぁ〜、とか思うのだろうか。

    時代の最先端を書いた「トレンディー」な
    ドラマや小説より、今はきっと
    近未来SFみたいな作品の方が、時代に追い抜かれなくて
    いいのかな?とか思う。

    近未来を描くぐらいじゃ、すぐに追い抜かれそうな
    気もしますがねw
    むしろ時代劇が新しかったりして。ちょっと楽しいぞ。

  •  石田衣良の恋愛短編小説集「スローグッドバイ」を読み了える。
     脛の傷、心の闇、隠したい過去を抱きながら生き抜く男女を描く10編。性を交す作品が多いけれども、そうでない作品もある。
     サクセス・ストーリーへの執着が見られ、シナリオ・ライターとして成功してゆく「曜子」とそれを見守る「史郎」の「夢のキャッチャー」、イラストレーターとして「山口高作」を発掘するPR誌の「サツキ」の「線のよろこび」などがある。
     憶測を交す男女が、結末でどんでん返し的に和解するストーリーを含めて、最後の表題作「スローグッドバイ」を除けば、ハッピーエンドの物語である。
     「スローグッドバイ」では、2年間の同棲をしていたフミヒロとワカコが別れる事になり、さよならデートをした後、ワカコの見抜いた通り、フミヒロの「心のなかにたくさんの物語があふれていたからだ」と作家的才能の発現を描く。これまでの9編をフミヒロの作品であるかのように、この作品集を2重にフィクション化している。

  • 登場人物に向ける作者の視線が優しいからなのか、幸せな恋愛ばかりが描かれているわけではないのに、じんわり温かい気持ちになった。(2008.8.29)

  • ローマンホリデイが一番良かった。
    全体的にどれも爽やかに終わるので安心して読める。
    同じような読後感なので続けて読むと飽きてくる。
    食後の高級チョコみたいに少しずつ味わうのがオススメ。

  • 甘すぎず痛すぎず。さらーっと読める恋愛短編。

  • この先、何度か読みかえすと思う短編集。
    色々無理してないからこちらも構えず読める。

    あとがきの作者の「短編集のおすすめの読み方」に同意。

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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