- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087478181
感想・レビュー・書評
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ゲイの男性とノーマルな(しかし男性恐怖症だったりもう男ウンザリだったりな)女性が結婚するのって、私はとてもありだと思っていて、人としての相性がよければ、とても穏やかで、理想的なパートナーだとさえ思っている。表題作はそんな穏やかな関係が始まるといいなと期待させてくれる作品でした。
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空白をどうにか埋めることに必死な男女関係に飽き飽きとしていた。認められたい気持ちを埋め合うために、身を寄せ合うのだと感じて、恋愛は人間強度の弱いときに嗜むものだとまで考えていた。しかし、それは、エミリーを読んで変わった。心が奥底まで通じ合っても、性的趣向が違い肝心のインサートができない。それは、絶望ではなく、心と体温のみで孤独を孤独のまま受け入れる行為だとかんじて、あまりの、美しさに涙した。
服や芸術に熱狂していると、少数派になることが多く、数奇な眼差しを向けられるが、これを読むと本当の乙女心が分かるし、ファッションは、気高く孤高の心のあり方であると再認識させられる。服に着られるようではいけない。
スーパーラバーから、アンダーカバーに移行したあの先輩の揺らぎを、服で表現するのは秀逸すぎた -
とても過激な三つの愛の物語。毒薬のような文章なのに、苦しい苦しいと言いながらつい飲み干しては、うっとりしてしまう、そんな作品でした。
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お洋服やアートへの愛がひしひしと伝わってきます。
milk、エミリーテンプルキュート…私も大好きですよ! -
野ばらさんが売り出され始めた頃(かなり昔)は敷居が高い作家のような印象を感じていましたが、今更読んでみたらポップな青春小説でした。いじめの描写などはしんどいですが。
この方、付き合い始め位迄のもどかしい恋愛を書くことが大好きなんですね。その辺りの嗜好もラノベ的。読みやすくて好ましいです。 -
野ばら作品を読んでると
不意に物が飛んできて
当たったような衝撃をうける
あれ?今回は無いかなと油断してたら
出てきたよ…シイタケ 笑
大切な人や物や場所があると
強くなれるんだ な
同じじゃなくてもいいんだ
自分にとって 強くなれるお話でした -
誰もが経験する童話。でも、大人になれば宝物のような記憶も感触も全部忘れちゃう。だけど、今の幸せな時間はここに存在してる。儚いものほど愛おしい。