天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478266

感想・レビュー・書評

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  • ※2005.6.20amazon注文
     2017.5.6売却@Book Off

  • 弱い者の意地、栄耀栄華に縁のない者の心意気をユーモアを交えて描くのは、浅田さんの得意技。

    昔々から、義賊の物語は、街角の講談でも大人気。若干のほら話、尾ひれはひれもご愛敬。
    この物語からは、そういった匂いがします。

    ところで、表紙の紳士はどなたでしょ?

  • 義賊・説教寅の「初湯千両」、百面相・書生常の「共犯者」、男女の恋心がテーマの「宵待草」「大楠公の太刀」「道化の恋文」、そして親分・子分の絆「銀次蔭杯」の6話。
    義賊・目細の安吉一家の義理・人情が益々ヒートアップ。

  • 第六夜「銀次蔭盃」がとても良かったです。安吉親分の真っ直ぐさに、ほろりとさせられます。

  • 銀次蔭盃は特に泣ける。
    北の最果て雪の空、という舞台も相俟ってほんとに切ない。

  • 天切り松、最高です!

  • 3巻も各キャラ達の優しさ・かっこよさがまぶしい。
    寅弥兄の意外な過去や栄治兄と幼なじみの物語も切なかったけど
    「道化の恋文」「銀次蔭盃」の2作が特に好き。
    毎巻6話目の話は読み終わったあとしんみりする。
    「道化の恋文」は二人の関係の他、親子の絆も。
    自分の道を貫き通す父親の生き様もかっこいいと思った。
    「銀次蔭盃」は銀次と安吉の絆の深さ。
    松蔵への安吉の優しさがしんみり。
    盃を返した事のもう一つの意味がまたじわりときた。

    森鴎外や竹久夢二などの有名人も登場。
    竹久夢二は元々好きなので知ってるエピソードなどもあって面白かった。

  • 時系列が段々わけわからなくなってきた。

    「初湯千両」
    寅弥の魅力が余すところなく書かれてる。
    彼の過去も明らかになった。
    「やっぱり寅兄ィが一番格好いいや……」
    「説教寅か……好きだな、俺。何だかファンになちまった」

    「共犯者」
    あの人もこの人も、全員そうだったのか……!?
    信じがたいし、底の知れない恐ろしさを一家も感じているだろう。
    ラストの松蔵と安吉のやりとりがほほえましくて好き。

    「宵待ち草」
    男にペースを崩されるおこん姐さんといいうのが面白い。
    山形有朋との関係とはまた違った魅力がある。

    「大楠公の太刀」
    格好いいひとしかでてこない。
    なんとも甘酸っぱくて切ないお話。

    「道化の恋文」
    「銀次蔭盃」
    周りが何と言おうと、親子の愛情は当人たち同士にしかわからない。

  • 今回は痺れる話が多かった。初湯千両と銀次陰杯盃はよかったな〜。親分達が粋で格好良すぎです。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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