天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1228
レビュー : 102
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478266

作品紹介・あらすじ

「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた…。シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、粋でいなせな怪盗たちの物語六編。誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 昔の泥棒の話は何度読んでもジンと来る

  • 天切り末シリーズはどれも超面白い。

  • 表慶館のある東京国立博物館に行くので、「大楠公の太刀」という一編が読みたくて、父の本棚を浚ったらありました。大正時代、粋な義賊一味が、ある人のために(この時は御物だった)小龍景光を表慶館から盗み出すという大それた計画を立てる人情話でした

  • 天切り松シリーズ3巻目。前作「残侠」は少なからずマンネリ化していたが、第3巻はバラエティーに富んだ秀作揃いで、何を書かせてもソツなくこなす浅田次郎の実力が遺憾なく発揮されている。竹久夢二、森鴎外、永井荷風など明治大正を飾った文化人の稗史も楽しいが、一番のお気に入りはあっと驚くミステリー仕立ての「共犯者」。巻四「昭和侠盗伝」も読む。

  • シリーズ第3段。

    安心して読める面白さ。いつもの面々、いつもの舞台。大正時代の華やかさ、オツだね。

    恋に頬を染めるおこん姉さんが、可愛かった。竹久夢二にはっぱをかける男気(?)、恰好良し。

    一番好きなのは、最終編「銀次陰盃」。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.10.20.古。

    ※好きになった小説作品について、もし映像化するなら・・とキャストを創造するのが好きなのだけれど・・

    天切り松は、永六輔さん、、、、かな。

  • シリーズも3巻目になるとだれるかと思いきや、とんでもなかった!道化の恋文もよかったけど、大泣きしたのは「銀次蔭盃」でした。天切り松も目細の安も、男の中の男!地獄より恐れられたかつての網走牢獄の描写も素晴らしかったです。忘れられない話がまたひとつ。読書って素晴らしい^^

  • すっかり定番となった闇語り。相変わらず雰囲気たっぷりの松蔵の語り口にはついつい口に出してしまいそうになる。時代もの、と思いきやサーカスだランデブーだと大正ロマンの華やかさも散りばめられている。江戸っ子のみずみずしい粋な様子が感じられる。

  • いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。
    粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。


    早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。
    今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家が生き抜いた時代を間近で感じる事が出来ました。
    特に最後の銀次蔭盃(ぎんじかげさかずき)が泣けました。気が付いたら涙が出てて、人前だったので涙を抑えるのに苦労しましたよ。。
    親と子。そこに血の繋がりがなくとも心の繋がりは血よりも濃く、そして固い。
    人と人をこうも結びつけるものだろうかと胸が締め付けられる思いでした。

    銀次と安吉。
    そして安吉と松蔵。

    出世するより、金を稼ぐより、大事な物を改めて教えて貰いました。

    親が子に思う事。そして子が親に思う事。
    そこには決して変わる事の無い思いが流れているのでしょう。

  • 天切りシリーズ、浅田次郎最高傑作

  • シリーズ3巻目ですね。ひょっとしたら一番の出来かな。
    もはや語ることが無いですね。
    大正ロマン、ピカレスクロマン、男伊達、気風、義理人情、そんな言葉に惹かれる人は是非どうぞ。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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