おいしいコーヒーのいれ方 (7) 坂の途中 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478273

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第七弾。一人暮らしを始めたショーリだが、かれんとは思い描いたようには会えない。上の空でバイトに行き、風見鶏で失敗を重ねてしまう。かれんから、転職を考えていることを打ち明けられ、今より会えなくなることを受け入れようとするショーリ。もっともっとベタベタしたいだろうに。おまけスピンオフ、今回は星野りつ子。ちょっと悲しい。

  • シリーズ7作目。一人暮らしを始めた勝利と、かれんの将来への決断について。
    人に依存しないで、自分の責任で自分の未来を作っていくかれん、こう見えてなかなか強い子。

    今回は星野りつ子のサイドストーリー付き。勝利を好きになったきっかけやらが書いてあった。

  • また長々しい感じですが、割と丁寧に文章が書かれていて、情景が浮かびやすいです。
    勝利が一人暮らしを始めて、色々と考え始めるところ。
    星野の存在が、だんだん大きくなってきているような気がします。ここまでくると、さすがに重いというかやっぱり好きになれません。最後の星野の番外編も、星野目線で新鮮でしたが、結果を知っているだけに、読んでいて辛かったです。ここまでの想いがあったんだなぁと感じました。
    勝利は、かれんとの歳の差や、かれんと血が繋がってなくても、いとこだという立場によってかもしれませんが、少し嘘をつきすぎじゃないかなぁと個人的には思いました。確かに、嘘をつくべき時もありますが、勝利がついてる嘘や、隠していることは、もっと色々な人を傷つけてしまいそうな気がします。もっと本音でぶつかったりとか、たまにはそういうことも必要だと思いました。
    次も早速読み始めます!

  • だんだんショーリにイライラしてきた。話がショーリ目線で進んでいるから、理解できないわけではないけど、なんでも1人で決めつけてる感じやバイトに私情挟んで集中していないところがイライラする。心情がそのまま書かれているわけではないけれど、かれんが真剣に話しているのに軽く扱われる感じが自分の過去の経験と重なるってこともあるのかもしれない。逆にあの時相手はこの時のショーリみたいな感じだったのかなとも思えたけれど、だとしても軽く扱わないで欲しい!と思った。

  • 感想書いたのに消えている、、、、

  • 内容はいつも通り面白くていつになったら丈からのプレゼントは使われるんだろう?と。笑
    今回は最後のあとがきがなんか良かった。20年前に発刊された作品なのに新型ウイルスや、友達付き合いの事など…時代は変わらないんだなと思った。

  • 感想記録なし

  • 一人暮らしを始めた勝利。新しい生き方を模索するかれん。お互いを大切に思うがゆえに、すれ違ってしまう二人の気持ち。何よりコミュニケーションを絶やさず、お互いの気持ちをぶつけ合うところが素敵でした。

  • 目次
    ・WAIT FOR ME
    ・CALLING YOU

    勝利って、今まで挫折したことがなかったんだな。
    小学生で母親を亡くしたけれど、父親が家のことを全然できない人だったので、小学生のころから父に料理を食べさせ、洗濯してきれいな服を着せ、家の中を片付けていた。
    それができる子だった。
    そのうえ勉強ができないわけでもないし、運動神経もいい。
    多分、自分に自信がないなんてことはなかったのだろう。

    だから5つ年上のかれんの面倒を見たくてしょうがない(優位に立っていたい)し、ちょっとかれんの気持を見失うと頭の中がそれでいっぱいになる。
    喫茶店で、身体を使って仕事していて、あんなに上の空になれるもの?
    スポーツやっていながら、メンタルの整え方を知らなすぎじゃない?

    というかねえ、やっぱり父親が悪いよ。
    子どもを信じて好きなようにさせるっていうのは、ほったらかしにすることではない。
    勝利の父親は一度でも勝利と向き合ったことがあるのか?
    彼の悩みを聞き、迷いを知り、アドバイスしたことがあるのか?

    自分の小ささを知り、自分の限界を知り、もっと強くなりたいと、もっと大きくなりたいともがくのは、中学生くらいまでじゃないかなあ。
    勝利、ただいま思春期真っ最中って感じ。
    大学生のメンタルではないと思う。

  • 何かが上手くいかないときって、こんな感じだよなー。と思いながら読んでいた。
    勝利の「強く在りたい」という気持ちも良く分かるが、お互いの「弱さ」をさらけ出せる関係が、やっぱり良いと思った。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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