ハミザベス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 381
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478402

感想・レビュー・書評

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  • 2つのお話。
    今回も、不思議なことを躊躇なくしちゃう、気持ちは普通の主人公のおはなし。
    あぁ、この、違和感のある自然さがくせになる。

  • 中を読むまでは、ハミザベスってハサミとか妖怪とかだと思ってた…
    何気ない会話が続くシーンが多く、何気なさと作者の作為の間を漂っている感じがする。

  • 不思議な質感の物語。
    悶えてるんだけど、光が差してるので、けして暗くは無いです。
    淡々とした流れが気持ち良い。

  • なるほど、女性作家にはこのような、なんと名付けてよいかわからないが、不思議系というか、語らず系というか、そのようなジャンルがあるようだと最近わかってきた。意味あるんだかないんだかわからぬエピソードが積み重なって、何処に行くかもわからぬまま流れ去るという感じ。
    個人的には豆姉妹の方が好み。寄り道するのも大事なことである。

  • 表題作のハミザベスはハムスターの名前。これはもうネーミング勝ちだな(笑)

    個人的には同時収録の「豆姉妹」のほうが面白かったです。突如、女王様になってしまう姉と、突如アフロにしてしまう妹。全体的にひょうひょうとしているのがいい。

    解説:いしいしんじ

  • 再読。「ハミザベス」も「豆姉妹」も、強烈な出来事だろうと珍しくない(であろう)悩み事だろうと、全部が何でもない事みたいにさらさら流れていく文章が大好き。

  • 【本の内容】
    はたちになる直前、ハムスターとマンションを相続した、まちる。

    実家を出て、一人暮らしを始めるが…。

    奇妙な設定を静かなユーモアで包んだ、注目作家のデビュー作ほか『豆姉妹』収録。

    第26回すばる文学賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    なんというか実にあっけらかんとした小説だ。

    登場人物達の意外な設定に驚き、話がどんどん思いもよらない方向へ転がってびっくりする。

    「ハミザベス」では、今まで会ったこともなかった父が死に、まちるは父と一緒に住んでいた若い女性からハムスターと遺産のマンションを譲り受け、そこに住むことに。

    更年期障害に苦しむ母。

    突然の明らかになる出生の秘密。

    「豆姉妹」では、看護婦だった姉が突然SMクラブの女王様に転職。

    姉にそっくりの妹は、そんな行動に戸惑いを隠せない。

    そしてなぜか衝動的に髪型をアフロにする。

    こう書くと余談を許さないような展開になっていきそうでしょう?

    確かになってゆく。

    でも、読後は「ふーん」という感じ。

    他人から見るとずれているように見えるけど、本人にしてみればいたって普通の日常なの。

    そんな風に描き出してしまうこの作者って、いったいどんな冷静な観察眼を持っているのやら。

    不思議だ。

    それにしても印象は強くないのに、この作風にははまるし面白い。

    他の作品も読みたくなる。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • いい意味で実にサバサバしている。
    スキッと簡潔な文体も、ストンストンとしたよどみのない空気感も。
    出てくる人々が、とても魅力的。
    会話部の掛け合いなどは、ちょっとしたコントのよう。

    主人公の、ひょうひょうと目の前にあることをそのまま受け入れる姿が、楽しく心地良い。
    軽快だけれど、軽々しいというのとは全く違う感じ。
    常にやさしさがある気がした。

    おもしろかった。
    私は好きだな。

  • 「ハミザベス」「豆姉妹」二作の中編が入っていますが、二つの作品とも普通のこと、起こったことを淡々と書きながら不思議な雰囲気を感じさせる作品ですね。

  • 多くの人が言っているように表題作の『ハミザベス』より、同録の『豆姉妹』の方が楽しい作品です。突如成り行きと思い付きで巨大アフロヘアにしてしまった女子高生の主人公の様子が何とも笑えしまいます。
    この2週間ほど、栗田さんの作品を遡るように読んできました。
    過去に戻れば戻るほど、不思議な舞台設定は現実的になって行きます。栗田さんのデビュー作であるこの本では、確かに奇妙な設定もあるのですが(例えば巨大精子・卵子)、それは物語の片隅に追いやられています。ただ、どこか不思議な雰囲気をもつ登場人物は最初からあるようです。
    どんどん個性が際立ってきている作家さんのような気がします。

    =======================
    07-033 2007/04/05 ☆☆☆☆

    直前に読んだ絲山秋子さんの「イッツ・オンリー・トーク」のように、どこか淡々とした味わいのある作品です。
    ちょっと不思議な雰囲気を持つ花野さん。中学時代に恋愛関係になりかけたけど虚弱体質の私を気遣ううちに家族のようになってしまった彰。更年期障害に苦しむ母親。そんな人たちと、奇妙に素直な主人公たちの係わりが、少しユーモラスに描かれます。こうした人間関係が主題なのかな。
    それにしても、途中出てくる巨大精子・卵子の話は何でしょう?「豆姉妹」には巨大アフロヘアーが出てくるし。栗田さんは巨大物好き?

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著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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