ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1949
レビュー : 156
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478907

感想・レビュー・書評

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  • 近未来。時間遡行が可能になったのだが、歴史を変えてしまったせいで人間が滅亡してしまう状態に。そんな中、国連が過去のやり直しを計画。日本では二・二六事件がポイントとして選ばれるのだが・・・。


    上巻の続き。
    最後の疾走感はなんだったのだろうか。

  • 時間遡行という普遍的な話のテーマを恩田陸らしい雰囲気に仕上げたSF作品。
    二・二六事件を舞台に選んだのが意外な感じがしたけど、当事者達の群像が生々しく描かれていて歴史の勉強にもなり、楽しめた。
    それによって生じる結果について考えない行動、って怖い。

  • 同じSFだからか、「ロミオとロミオは永遠に」と同じような読了感でした。

  • 再読。上巻に続いてがーっと読みました。
    初読のときよりはるかにおもしろかったです。うん。
    恩田さんの話は、やっぱり再読すると味が出るなぁ。
    ってか、ラスト忘れてて衝撃が走りましたヨ。マツモトって……マジで?!みたいな(笑)
    あそこのあの人物はこのひとだったのか?! とかね。

    おもしろかったです。でも、しんみりってよりもがーって読む感じかな。ネクロポリスに近いかも。

  • 安藤大尉、栗原中尉、そして石原莞爾は、再生プロジェクトの指示のもと、コンピュータ『シンデレラの靴』がつくり出す時間の狭間で「再生」された過去をなぞり歴史を「確定」していく作業にとりかかる。――偽善であろうがハッピーエンドが好きな私には最高のエンド。最後にくる怒涛の布石回収がたまらない。

  • ラストはこれでよかったのか?ハッピーではないような・・・と考えてしまいます

    もっと歴史に明るかったら楽しめたろうに、真面目に勉強しておけばよかった

  • 二・二六事件を題材にしたSFミステリー。
    重厚な舞台設定、何層にも重なる仕掛け、様々な謎が一気に繋がる終盤の面白さ、思わず膝を打つラスト、最上級のエンターテインメントでかつ、人間のドラマだと思います。

    事件の結末を知りながら、何度も二・二六事件の「やりなおし」をさせられる安藤大尉と栗原中尉の葛藤が何とも切なく、胸に迫りました。

    恩田作品の中でも、かなり硬派でスケールの大きな作品なので、恩田陸は苦手という男性でも面白く読めるのではないでしょうか。

  •  恩田陸の描く、226事件の真相(?)

     何かに似てるつか、何かを思い出すのだがと、ずーーーと思ってて途中で「小松左京だ!」と思い出したけど今度は作品名が思い出せない。でも↓だと思うんだ。「落ちても落ちても決して砂のなくならない砂時計」とか「平面で横幅がまったくない物体」とか物理的に不可能なものが出てきて、それがタイムマシンかなにかの象徴かなんかになっていた話。
     話がいきなりそれたが、恩田陸の作品はこんな風に「昔読んだあれ」っぽいのが多い。多分、年齢的にも同じようなものを読んだり見たり聞いたりしてきたのだろうなと思う。でもって、他の作家だとそういうのをあまり出ないようにしてるけど、恩田陸は出ている。きっと、これが好きだったという気持ちが抑えられないんだろうな。つか、恩田陸の作品って根底に「こうやって書くことができるのが嬉しい」っていうのがあると思う。だから、読んでて気持ちいいというか、感動するんだと思う。

     と、「ねじの回転」そのものからはずれっぱなしだが…。
     最後がね、よかったですよ。
     すごーくよかった。

  • 恩田陸の作品の「ライオンハート」を思い出させるような作品だった。
    「上」も、この「下」を読むことで、そういうことか、と納得できた。
    最初の内は、この事件を殆んど知らなかった為、難しいかもと思っていたが、次歴史上の人物が、1つのキャラクターとして動いていることで、次第に作品に共感性を持てた。
    もう1度、「上」から読むと、更に深く繋がる気がする。

  • 過去の歴史を正史通りに再生するために選ばれた3人の陸軍士官たちと、未来から来た人間たち。彼らの思惑の違いが興味深い。確かにもう一度過去をやり直せるとわかれば、良い方向に直したいと思うだろう。それを悲劇に終わることがわかっていて正史通りに事を進めろ、というのは酷な話だ。そんな陸軍士官たちの葛藤が悲しい。
    しかしもともとの事件の発端が「聖なる暗殺」という過去への介入であって、まあ、ドイツの有名な例の人の暗殺だったわけなんだが、「過去を変える」=「例の人の暗殺」というのは平凡かなーと少し思ったり。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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