ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)
- 集英社 (2005年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087478907
感想・レビュー・書評
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恐怖の死の病の蔓延と軍部の衝突。正史から大きく逸脱してゆく歴史。
どうする、マツモト。
度重なる歴史の遡行。正史なら断罪されて死を迎える事を知りながら時間遡行の中に閉じ込められた安藤、栗原の苦しみはいかばかりか。
苦手な分野でしたが、上巻よりスピード感があり、なんとか読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上巻はなかなか入り込めず、細切れに読み進めていった感じだが、下巻は一気読み。
またいつか読み返してみよう -
10年ぶりくらいの再読。読んでいくうちに、そうだった!これこれ!と思い起こされ、あぁやっぱりなんて面白い作品なんだ!と最後までノンストップでドキドキワクワクさせられた。最高の一冊。
何のための遡行プロジェクトなのか判明する時の鳥肌といったらないし、これまで割といい子だった石原がまさかの行動により不一致を起こした瞬間もジトりとした恐怖が沸く。
そして懐中連絡機を持ったマツモトの口調や喋り方、こんなにゾクゾクするものはない。置かれた環境が人格を作るのだとまざまざと感じられる。
何といっても目を離せないのは栗原中尉。彼の冴え渡る勘と研ぎ澄まされたカリスマ性には心を奪われてしまう。必死にもがいて巧みに誘導してきた彼の、最後の不一致での叫びに胸を締め付けられないものはいまい。
こんなに面白い物語をこれから初読できる人たちが羨ましくてたまらない。 -
下
三島由紀夫に熱中していた時期があり、「憂国」「英霊の聲」から二・二六事件に興味を持ったが、ちゃんと調べたことはない。
で、たとえば宮部みゆき「蒲生邸事件」をラジオドラマで聞いたり、久世光彦「陛下」、柴田勝家「ヒト夜の永い夢」、奥泉光「雪の階」を読んだりした。
北村薫「鷺と雪」、武田泰淳「貴族の階段」はいずれ。
同じく押井守「機動警察パトレイバー 2 the Movie」やOVA版「二課の一番長い日」が好きだが、鈴木清純「けんかえれじい」は未鑑賞。
と、中途半端な状態。
せっかくだから年に一度関連作に触れようと思い、本作を読み、途中で五社英雄監督の「226」を見た。
まあ、だからといって雰囲気以上に理解できたわけではないが、本作は結構楽しめた。
「タイムマシーン」とか「パラレルワールド」とか「ループもの」という言葉は使わず、「シンデレラの靴」とか「確定」とか「不一致」とか「つまむ」とか「聖なる暗殺」といった、繰り出されるキーワードが絶妙。
あと、「クロノトリガー」とか「ドラえもん」とかで育まれたセンスに感謝。 -
んー、消化不良で読了。
で、どうしたかったのか?を理解できないまま終わってしまった。 -
最後は
微笑ましい反面
ゾッと寒気がした。 -
2021年11月8日購入。