ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.54
  • (150)
  • (200)
  • (435)
  • (42)
  • (3)
本棚登録 : 1949
レビュー : 156
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478907

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 面白かった~。
    最後の最後に「歴史は自己を修復する」の意味が!

    タイムスリップものを考え出すと絶対パラドックスに陥る気がする。
    バタフライエフェクト効果で言ったら、初期設定の小さな違いが誤差を大きくする。
    でも、ねじの回転の中でのシンデレラの靴はは大局からの視点で見て、小さな変化は誤差として捉えられてる。
    まぁ、ねじの回転の場合、歴史の確定作業やからバタフライエフェクトとは違うねんけどなー。
    ん?でも目的はある地点での変化やったような。
    時間経過の単位が違うからどっちがどうって訳でもないし、同じ視点で考える必要もないねんけど、ない頭をぐるぐるさせてしまいました。

  • 2.26事件を題材に過去をやり直す。。。というSF的な内容で、タイムパラドクスとか、これは一体どうなるの?という読んでいる中でも頭がこんがらがってきそうな話でしたw
    何度も繰り返される中で何が正しいのか、あるいはどうあるべきなのかがわからなくなってきて…
    最終的にはちょっとホラーチックな感じでしたね。
    日本で起きたクーデターとして有名ですが、以前映画で見ていたので、なんとなく内容はわかりましたが、知らないと結構わかりづらかったかなという気もしました。

  • 「正しい歴史」を作り出せ。

    上巻のラストで、HIDSをこの時代に持ち込んでしまったことが発覚。調子の悪い『シンデレラの靴』やHIDSへの対応だけでなく、3人の軍人たちの思惑が絡んで、国連メンバーはとても歴史を「確定」させるどころではない。疑心暗鬼に陥りかけたところ、ジョンがマツモトに明かした秘密とはーー。

    もしかして、ラストシーンの2人が出会ったことで、時間遡行の技術が生まれたのでは。それならば、マツモトの選択が時間遡行装置を生んだことになってしまう。そんなパラドックスも含めて、読み応えのある物語。誰だって、やり直せるなら、やり直したいと思ってしまう。どれだけ正義にまぶしていても、一部の利益につながる行動。もしくは、何もかもを超えた、ただの好奇心。

  • 個人的に時間を巡る物語が大好き。
    本作はアプローチも良い

  • 歴史をベースにしたSF。
    ドキドキした。
    「正しい歴史」とは?と考えさせられた。

  • 2019.2.2(土)¥180(-15%引き)+税。
    2019.2.16(土)。

  • 1

  • 第二次世界大戦の頃の話なので、軍隊とか軍人が沢山出てきて難しいと言うのが読み始めの印象。
    やけどすぐにストーリーに入り込めて、普通の小説として面白かった!
    3回読み直しました!

  • テンポは早く読みやすく、落ちもちゃんとあったので一安心。だが、最後は駆け足過ぎて辻褄があっているのか有耶無耶なままになってしまった気がする。歴史が変わっているのに、「つまめる」時間は今の過去ってのはおかしくないか。(確定していないからいいのか?)
    何より過去に遡り、干渉できる機械を持っているのに、それにしては旧式なやり方だなぁと。

  • わたしは好きですよ
    恩田氏の著作の中でも大好きな作品です。
    人類のあまりの傲慢さ・・歴史に介入せんとする姿勢
    まあ人間的には「黒歴史」は潰したいというの理解できますが。
    実際に当の「2.26事件」を生き抜いた人々に対する
    冒涜以外の何者でもないでしょう。
    頼むから「死なせてくれ」そういうの辛いですよね。

  • 2.26事件 コンピュータ再生された過去をなぞり歴史を確定していく作業で過去を変えていけるのか

  • 好奇心
    恐ろしいもので素敵なギフトをもらってしまった。
    終盤にかけてのスピード感がたまらなかった。

  • なんだかんだ言いながらもアメリカを主体とした国連の真の目的は、偏見かもしれませんが頷けるところがあります。
    また日本の将来を憂う昭和初期の若き将校達の情熱と焦燥、あくまでも職務として取り組み、ある意味ではゲーム感覚の未来の科学者達など、非常に上手く描かれていました。それらをこんな大作に仕上げた恩田氏はやっぱりスゴイ!

  • 恩田作品はその作品世界に入り込むと一気に引き込まれてしまう。今回もぐいぐいと引き込まれ、先が気になって一気に読んでしまいました。終盤にかけての伏線回収はとても気持ちよかったです。二・二六事件という実際に起こった事件を題材にしていますが、歴史ものやSFが苦手という方も楽しめるのではないでしょうか。あらすじを見て著者の「ロミオとロミオは永遠に」と似た空気を感じて手に取ったのですが大正解。大満足の作品でした。(図書館)

  • 大義のために二二六事件を起こしたのに自決も許されず逆賊として処刑された安藤が、生き返らされその残りの四日間を繰り返される身になれ、という栗原の主張に胸を打たれた。当時のそのような戦争裁判で一体どれだけの人がその不条理を味わいながら殺されたのだろう。
    fragment 6 の時代を遡れた王様が時代を遡りすぎ大混乱に陥り、それを嘆いた王は魔法が発見される前まで遡り、発見者を殺し、その瞬間、王国は滅びて、王も殺された、という寓話が印象的だった。
    やっぱり歴史を変えるなんて、しないでいいんだ‥‥と思わせておいて、ラスト、奇跡的な出会いで生まれる新たな可能性を示す。「そこに正解はない」。

  • う~ん、分かりにくい小説だった。
    タイムトラベル物であり、扱ってる背景が二・二六事件となると、かなり面白そうだと思ったんだけど、少々、期待はずれだった。

    二・二六事件は、皇道派と統制派の対立(反目)を軸に、様々な人が様々な思惑で動いた事件だと思うが、そのあたりの事が描かれてないのが不満。安藤、栗原の両青年将校と石原莞爾、そして未来からきた「国連」の職員たちを描いてるわけだけど、もう少し他の人たちの動きなり思考なんかを描いても良かったような気がする。
    なかなか物語に入り込めなかった。

    子供時代の鉄棒なんかは上手い使い方だと思うけど、現実の歴史を知っているだけに、「この後、どうやってストーリーをまとめるのかな?」と言う興味だけで読み進めた。胸に迫るような感動とか余韻もなかった。

    ☆3個

    恩田陸は「夜のピクニック」や「ネバーランド」なんかの学園モノの方が自分に合うな、と再認識。

    この手の小説だと宮部みゆきの「蒲生邸事件」の方が奥行きがあって楽しめた。

  • 間違いなくSFなのだけれど、よくよく考えると、これって一種の歴史観を示してもいるのかもしれない。
    私がそれを感じるのは、「登場人物たちは『正史』通りに確定しようとしている」という部分。
    つまり、「正史」って、「勝者の記した『正しい史実』」だから。
    恩田先生がどこまで「正史」に意味を込めたかは分からないのだけれど、この話のオチ(あまりに衝撃的な展開)を思い出すに、「歴史」ではなく「正史」としたのは、やっぱりそういう考え方が根っこにあってのものな気がする。

  • こんな結末だったっけ(°_°)fragmentがこんな形で伏線になっていたとは。

    結末をわかった上で“歴史を再生”するのはどれほどもどかしく苦しいものなんだろう。歴史が変われば違った未来があったかもしれないと、安藤も栗原も石原も感じていたんじゃないかなぁ。特に安藤に感情移入してしまった。

  • 再読。設定も伏線も複雑で、すべて整合性があって回収しきれているのかは不明だが、面白いからそんなことはまあいっかと思った。日本に完全なる敗北をさせ、アメリカに罪の意識の抑止力を持たせようとするあたりは現代的な視点も入っていて興味深い。どこかで誰かが絶えず歴史をやり直していたとしたら・・・、なんて空想してしまった。

  • 再読
    あ~~~~そういうことだったのね~~~~!と謎解きはなんだかサクサク分かります
    恩田陸先生はわりと運命の出会いオチすきな気がします……

  • 12/9/14Sold

  • 20141201読了

  • タイムスリップ物だね。
    細かく作りこまれているけれども切迫感を共有出来なくてイマイチだった。

  • 歴史をちゃんと知っていたら、もっと楽しめたのだろう。

    それでも、とても楽しめた。

  • 面白かった。

    恩田陸の著作の中でもなかなか手が伸びなかった1冊。ようやく読めてほっとしてもいる。

    恥ずかしながら、私は二二六事件の顛末を知らずに生きてきた。
    知らんとまずかろうと思いながらもそのままにしてきた。

    こうした史実を足がかりにした小説を読むと、俄然興味が沸いてくる。
    年号と文字だけの歴史が血の通った物語として感じられるから不思議だ。

  • 忘れちゃった

  • アメリカって恐ろしいわね~(違

  • なんだか多層構造すぎて、さらっと読みたいお年頃の自分には
    整理しきれないまま読み終わっちゃった。
    オチもよくわかんなかったけど、読み直して理解しよう!
    というほどの情熱は湧かなかった。

  • 再読5回目。
    最後までSF。しかも、すごい。敷居の高くない、分かりやすいSF仕立て、というのが正しいかな。面白かった。

  • 読んでる途中で、なんで宮部みゆきの気分になってるんだろう・・・と思ったら、「蒲生邸事件」と似てるのか。そうか。題材だけじゃなく、イメージなどもなんとなく。

    時間をいったりきたり、どのfragmentがどの人物のどの時間なのか、さーっと読んでるとなにがなんだかごっちゃになってしまいます。。


    マツモトの子孫と思しき若者と、アルベルトが出会うことで、また時間遡行技術が開発され・・どうどうめぐり?
    というオチなのだろうか。

全156件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)のその他の作品

恩田陸の作品

ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする