絹の変容 (集英社文庫(日本))

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  • 集英社 (1993年8月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784087480634

作品紹介・あらすじ

レーザーディスクのように虹色に輝く絹―その妖しい光沢にとりつかれた長谷は、ハイテク技術で蚕の繁殖を試みるが…。バイオ・テクノロジーの恐怖を描く。第3回小説すばる新人賞受賞作。(解説・星 敬)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

バイオ・テクノロジーの恐怖を描いたこの作品は、絹や蚕をテーマにした独特の近未来ミステリーです。読者は、子どもの頃の記憶を呼び起こすような不気味さと、科学の進歩がもたらす危険性に引き込まれます。特に、蚕...

感想・レビュー・書評

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  • そして誰もいなくなった。

    子どもの頃に聞いたお蚕さんの咀嚼音はたった一回だったのに忘れられない。ただ怖かった。
    そのお蚕さんが巨大なんて…
    過去に広がらなかった物はそれなりの理由がある。過去に謙虚であるべきなのかもしれない。

  • 虹色に光る絹織物を作るため、野蚕の改造・増産が行われた。しかし、その野蚕は死に至る強いアレルギーを引き起こした。さらに凶暴性を持ち、人間を攻撃する。凶暴化した芋虫によるパニックアクション。遺伝子操作とか、放射線被曝とか無しで、こんな凶暴化が起こりうるのか?と言う疑問あり。

  • 「アクアリウム」「夏の厄災」ほどの重厚感はなかったが篠田節子お得意の有り得る近未来のミステリー。デビュー作と考えると、話に引き込む筆力は流石だと感じた。

    • やまさん
      おはようございます
      やま
      おはようございます
      やま
      2019/11/10
    • kakaneさん
      コメントありがとうございます。
      コメントありがとうございます。
      2019/11/10
  • 予想とはかけ離れた迫力あるSFだった。こういう作品もあったのか。リアリティがあって、キモいけど目が離せない。既存の先入観は打ち破られた。

  • めっちゃ気持ち悪いけど面白かった!巨大蚕が集団で襲ってくるとか嫌すぎるんだが…

    アレルギー・アトピー・喘息を持ってる身としてはすっごい嫌な死に方だわ。読んでて腕がゾワゾワした。

    200ページもないけど大丈夫?って思ったけどサクサク読めて止まらなくなるし、しっかり楽しめた!

  • 蚕に遺伝子操作をし、幼虫が人を襲うようになると言うパニック小説。

    これは…気持ち悪かった。
    幼虫が大量に発生したところを想像しただけでゾワっとくる。
    襲われるだなんて…本当にパニックを起こしそう。
    おそろしや。

  • 魔改造された蚕が八王子を地獄に塗り替えて行くパニックホラーSF。蚕版ヒッチコック。
    それぞれの私欲を満たそうとする三馬鹿のうち主人公がとにかく癪に障るアホで、こいつが破滅するためなら我が町八王子を捧げますと言う気持ちで読み進めたが残念ながら生存。八王子は犠牲になったのだ。

    200pと言う少ないページ数のため駆け足気味で掘り下げが少ないものの、逆にそれが事態の悪化して行くスピード感や焦燥感を引き立たせて良い塩梅となっていた。高い表現力で描かれる蚕の蠢きはかなりグロテスクなので虫嫌いが読み終えるのは困難を極めると思う。

  • 虫が出る描写が苦手な人は絶対読めない!!
    不快感がかなりあるため、元気な時に読みましょう…

    蚕が生き物(人間含め)に襲いかかる描写はもちろん、蚕の実験シーンや蚕が潰される描写もグロテスクでゾワゾワする。

    大きくて表面が硬く、すばしっこい芋虫が突進してきたら絶対泣き叫ぶ。

    主人公の妻が蚕の入ったケースを倒さなければ、蚕の被害に遭うことはなかったのか考えてしまう。
    ただ、このケースでなくとも、別の形で蚕が外に出て暴れる可能性もなきにしもあらずかな…

  • 動物パニック小説、たかが15センチの虫(?)に脅かされる世界って…
    展開の速さと、リアルな恐怖感が絶妙

  • 日本人は絹アレルギーを発症する人は少ないが、欧米人には発症する率が日本人よりも多い。この事実がストーリーの核となるストーリー。

  • 美しく妖しくエロチックな小説かと思えば完全にパニックホラーでしたわ。気持ち悪いのなんのって……読点の位置がどうしても好きになれず小説としては好みでない。だけれども一気に読めたので娯楽としてはそれなりに楽しませてくれたんだと思います。

  • 話はテンポの良いバイオホラーなんですが、グロテスクな芋虫が集団で登場、活字でも鳥肌が立ちそうです。映像化されたら失神ものですね。?

  • 亡き祖母の嫁入り道具のひとつであった絹織物―レーザーディスクのように輝くそれに魅せられた長谷康貴。
    彼はその元である不思議な糸を吐く野蚕を発見し、バイオ・テクノロジー技術者・有田芳乃の協力で蚕を繁殖させようと試みる。
    数年ががりで事業は成功したかに見えたが、仕上がった絹は一部の人間にはアレルギーを引き起こし、温室から逃げ出した蚕たちもまた……ミステリータッチの本格SF。
    第3回小説すばる新人賞受賞作品。

    私は蛾が大の苦手なので、なんでこんなの読み始めちゃったんだろう…とかなり後悔しました−
    大行進して餌となる動物に向かって行く描写は気持ち悪すぎる−
    こなす撒き散らして舞ってるのなんて、字面だけで自身にふりかかったようで痒くなる−うう。

    終盤は淡々と、事を引き起こした主人公たちでさえ薄い膜越しに見ているような他人事みたいに進んで行って…なんだかすっきりしない感じ。

    これがデビュー作なんて!
    先に何作か読んでましたが、そちらの方が重厚で怖くて面白かったけど、その原点であり源流なんだな−と。

  • 再読。
    包帯工業の冴えない二代目が夢見た幻の絹織物の再現。やり手の若手経営者や変わり者の女性生物学者を巻き込んだその夢の先には、長さ15cmと巨大化し肉食になった蚕の大群がもたらす災厄が待っていた。
    大人が次々食い殺される派手なシーンはないが、養鶏や乳児の逃げ場のない弱者を確実に狙って猛進する襲撃は地味ながら虫唾が走る不気味さ十分。噛まれるとアレルギー体質の人の死亡率を上げるという側面もリアル。
    対抗する人間の火炎にも動きを止めず、仲間の屍を乗り越えて進行する肉食蚕たちはさながらナウシカの世界のようだった。

  • 篠田節子の代表作の一つなのでしょうね。
    30年前のお話しですが、有り得なくも無い話でよく作られてました。面白かったです。
    「竜と流木」、「夏の災厄」とこの作家さんの作品は3つ目ですが、いずれもパンデミックや生物の変異で人類が危機に陥る話で緊迫感が有り楽しめました。本当にこんな事が起こらないように願いたいです。

  • 着想良い。

  • 書店で、帯に惹かれて衝動買い。この作者は初。
    イモムシ、もっとはっきり言うと蚕が主人公(?)の
    「生物もの」パニック小説。

    偶然目にした虹色に輝く絹布を再現するべく、
    虹色の絹糸を生む蚕を探す(人間の)主人公。
    苦労して見つけた野蚕を繁殖させるべく、
    専用の飼育場まで作って入れ込んでいくが...

    あまり細かく書くとネタバレになってしまうので(^ ^;

    アイディアは悪くない。が、別に新しくもない。
    「気色悪いシーン」の描写も悪くない。
    が、何か読後感が今ひとつ物足りない(^ ^;

    一つは、文体...と言うか、文の「リズム感」。

    決して「読みにくい文章」とかではない。
    が、最初から最後まで、同じペースで書かれていて、
    しかも基本形が「早足」な感じがして...
    侘び寂や「深み」が感じられない。
    何というか「あらすじ読んでる感」が(^ ^;

    普通の部分をもうちょっとテンポダウンして、
    パニックシーンでは思い切りハイテンポで、
    どきどきするようなシーンはアッチェレランドで、
    たまにある「心通わせるシーンは」スローで...と、
    リズムの起伏をはっきりさせられると、
    もっとそれぞれのシーンが生きてくるのになぁ、と(^ ^;

    あと、パンデミック収束の方法も描写も今イチ。
    残念ながらあまり印象に残らなかった(^ ^;
    主人公と「研究員の女」の関係もはっきりしないし(^ ^;

    ラストシーンの「続編への余韻の残し方」も
    定番過ぎて何だかなぁ...というのが正直な気持ち(^ ^;
    悪くはないが、取り立てて見るべき点もない、感じか。

    本作がデビュー作らしいので、その後の作品に期待。

  • 一気に読めて気持ち悪さもちょうど良かった。
    蛾に遺伝子操作を加える所が個人的に一番気持ち悪かった。

  • 最初の方はすごく引き込まれる感じでハラハラするのがすごく良かった。終わり方があまり好みではなかったかな。
    気持ち悪いのが苦手は人は注意な小説です。

  • 2017.8 #25

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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